ちょっとブサイクだけど、冬の味覚「寒締めほうれん草」を食べたい

ほうれん草が美味しくなる冬期、寒気に晒す「寒締め栽培」によって生産されています。
ふくしま物産マイスターふるまい隊の公式WEBサイト

寒締めとは、野菜をわざと寒さにあてて糖度を増す栽培方法
いわて未来づくり機構ホームページ

寒さにあたると凍結するのを避けるために、葉がしまって肉厚になり、うまみや甘みが増します。
とちぎ農産物マーケティング協会

東北農業研究センターが確立した、寒さにより葉が縮まる性質を利用した栽培方法を「寒締め」といっています。

一般的なほうれん草は葉が立っているのに対して、「ちぢみほうれんそう」は、寒気にさらされて生育するため、地面に張り付くような姿となります。
とちぎ農産物マーケティング協会

葉は、丸みを帯びて上へ細長く伸びる通常のほうれん草と異なり、地面を這うようにして横へ広がります。
越中とやま食の王国

上に伸びないのは雪の下敷きになっても折れないようにするため。

葉はぶ厚く濃い緑色をしており、寒気にさらされることで縮んでシワが寄っています。一見すると固そうに見えますが、食感は肉厚でやわらかく、そのギャップがまた魅力的です。
越中とやま食の王国

寒締めほうれん草の一番の特徴は、その甘さ
ふくしま物産マイスターふるまい隊の公式WEBサイト

冬採りは夏採りに比べビタミンＣが３倍多くなるほど栄養価が増します
青森のうまいものたち

ほうれん草の糖度はだいたい4〜5度であるのに対して、寒締めほうれん草は8度から10度近くまであり、これはフルーツトマトに匹敵するほど
寒締めほうれん草 | 越中とやま食の王国

「寒じめ」することによって、葉は凍りつかないように水分を少なくし、糖分をため込むことから甘みが増し、うまみ成分であるアミノ酸含有量やビタミンＣも上昇します。
特集：あおもりの旬 2009年1月号「寒じめほうれん草」｜青森のうまいものたち

えぐ味の原因となるシュウ酸の含有量は、地温低下により代謝が少なくなることから減少します
特集：あおもりの旬 2009年1月号「寒じめほうれん草」｜青森のうまいものたち

ほうれんそう特有の苦味も少ないので余り火を通さなくてもおいしい
ちぢみほうれんそう – とちぎ農産物マーケティング協会

味は濃厚で、歯ごたえがあり、煮崩れなどもしません。
寒締めほうれん草 | 越中とやま食の王国