【映画】柘榴坂の仇討 あらすじ、感想、評価、ネタバレ、動画【中井貴一&阿部寛】

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【映画】柘榴坂の仇討(ざくろざかのあだうち) あらすじ、感想、評価、ネタバレ、動画【中井貴一&阿部寛】

柘榴坂の仇討(ざくろざかのあだうち)

劇場公開日 2014年9月20日

作家の浅田次郎が2004年に発表した短編集「五郎治殿御始末」に収められている一編を、浅田原作の「壬生義士伝」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した中井貴一の主演で映画化。幕末の安政7年、主君・井伊直弼の御駕籠回り近習役として仕えていた彦根藩士の志村金吾は、桜田門外において目の前で井伊の殺害を許してしまう。切腹も許されず、仇討ちを命じられた金吾は、時が明治へと移り変わってもなお、井伊を殺害した刺客を探し続ける。やがて金吾は、井伊を討った水戸藩浪士の最後のひとりで、車引きの直吉と名を変えて生きていた佐橋十兵衛を見つけ出すが、その日、明治政府が仇討ち禁止令を発する。金吾が追い続けた水戸藩浪士・十兵衛を、阿部寛が演じた。監督は「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」の若松節朗。http://eiga.com/movie/79913/

あらすじ

安政7年、彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は主君である大老・井伊直弼(中村吉右衛門)に仕えていたが、登城途中の桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛(阿部寛)を捜し出し……。
映画『柘榴坂の仇討』 – シネマトゥデイ

キャスト

中井貴一
阿部寛
広末涼子
高嶋政宏
真飛聖
吉田栄作
堂珍嘉邦
近江陽一郎
木崎ゆりあ
藤竜也
中村吉右衛門

動画

http://www.youtube.com/watch?v=JCV3WZBiRXM

感想、評価、ネタバレ

『ラストサムライ』は(エンタメ性)>>(時代考証)のような映画でしたが今作は真逆です。エンタメ性がほとんど無いと言っていいほど大人しくまさに中高年向きです。一応笑えるシーンはありますが。

落ち着きぶりに物足りなさを感じるくらいです。しかし、それでも眠気が全く襲ってこなかったのはこの映画に妙味や魅力があるからです。時代劇らしい日本独特の美しさも描かれています。明治初頭におけるザンギリ頭とちょんまげのコラボレーション。違和感なく見事な描写でした。

チラシ裏面によると主要4人がクローズアップされてはいますが、ほぼ中井貴一だけが際立って観えました。声が比較的若々しく、30過ぎあたりから45歳までを地味であってもはまり役として演じきっています。思っていたより広末涼子も中村吉右衛門も出番は少なかったようですが、阿部寛含めて3人がいい味出して中井貴一を盛り上げています。
「ひたむきに生きる」と起承転結 – ユーザーレビュー – 柘榴坂の仇討 – 作品 – Yahoo!映画

熱い感動による涙はありませんでした。「派手」「動」ではなく、「地味」「静」に重きを置いています。主人公志村金吾のセリフ一言一言や心の葛藤によって観客の心を動かす作品だと思います。果たして仇討禁止令の影響やいかに?

以下、抽象表現ではありますがネタばれになっているかもしれません。気になさる方は退避お願いします。

「起承転結」で言えば、「結」での二人の出会い後は、私自身何かモヤモヤしていました。
私は後になって気付いたと申しますか捉えてみたのですが、既に「転」で金吾の心の葛藤がクライマックスを迎えたのではないかと。そしてキーワードが「献身」から「悟り」に変わった(既に変わっていた?)のが「結」ではないのかなと。
「献身」だけでは「ひたむきに生きる」のはつらいと思います。本当の意味での「ひたむきに生きる」を問われたような気がします。
「ひたむきに生きる」と起承転結 – ユーザーレビュー – 柘榴坂の仇討 – 作品 – Yahoo!映画

この映画は昔風の時代劇で、最近人気のある映画のような、かっこよいチャンバラはありません。生きるか死ぬかの戦いです。
また、時々イラァとくるくらい間合いが長く感じるシーンがあります。しかし、その間合いには不思議と重みがあります。最後の方で、二人の元サムライが淡々と話す昔話が、さらに13年間の苦悩が出てました。どちらかと言うと、男性うけする映画です。
最後のサムライ – ユーザーレビュー – 柘榴坂の仇討 – 作品 – Yahoo!映画

https://matome.naver.jp/odai/2141073530416862101
2014年09月15日