第3勢力登場!小型HVカー「アクア」「フィットハイブリッド」「ノートe-POWER」を比較してみた!

okuken9584
売れに売れまくっているコンパクトハイブリッドカーの「アクア」と「フィットハイブリッド」。そこに第3勢力となる「ノートe-POWER」が登場しました。「ノートe-POWER」はこの2台に追いつき、そして追い越せるのか。この3台を様々な観点から比較してみました。

まずはスペック比較


https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2148180406968849803
スペック表
売れ筋グレードでの比較表
※画像をクリックすると拡大できます。補足(モーターのスペック)
アクア
最高出力:45kW(61PS)
最大トルク:169N・m(17.2Kgf・m)
フィットハイブリッド
最大出力:22kW(29.5PS)
最大トルク:195N・m(16.3Kgf・m)
ノートe-POWER
最大出力:70kW(95PS)
最大トルク:254N・m(25.9Kgf・m)

デザイン比較


https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478862723236003
アクア フロントエクステリア

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478862823236303
アクア リアエクステリア

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478879623351503
アクア インテリア

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478921723578203
アクア メーター

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478943923735903
フィットハイブリッド フロントエクステリア

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478944023736403
フィットハイブリッド リアエクステリア

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501/2150478943923736203
フィットハイブリッド インテリア
フィットハイブリッド メーカーオプションナビ
フィットハイブリッド メーター
フィットハイブリッド インフォメーションディスプレイ
ノートe-POWER フロントエクステリア
ノートe-POWER リアエクステリア
ノートe-POWER コックピット
ノートe-POWER メーター

走り比較

最近はエコや燃費を重視し過ぎで走りを疎かにしているのではないかという意見も聞かれますがどうでしょうか?

足回りに関してはアクアはしなやか、フィットハイブリッドはがっちり、そしてノートe-POWERは両方のいいとこ取りをしたようなしなやかながらコシのある足回りで、この3台の中では新しいだけあってノートe-POWERが頭一つ出ていると私は全車乗って感じました。
動力性能に関してはノートe-POWERの圧勝ではないかと感じました。さすが2.5L自然吸気エンジン並のトルクを持つモーターの加速力は間違いなく現行国産コンパクトカーの中ではNo.1です。アクアとフィットハイブリッドはほぼ互角(どちらかというとフィットHVの勝ち)で、どちらも必要にして十分な加速力を持っています。
また、ノートe-POWERの面白いところは走行モードを「S」または「ECO」にしておくと、アクセルを離しただけで強いモーターの回生ブレーキが効きます。これにより、うまく操作するとブレーキペダルを一切使わずストップアンドゴーを行うことができます。

まとめると、走りに関してはノートe-POWERの圧勝でしょう。

補足ですが、走りを求める方の為にアクアには「G’z」、ノートe-POWERには「NISMO」というスポーツグレードがあり、いずれも足回りが固めてあったり、内外装がスパルタンな仕様となっています。

アクア「G’z」
ノート「e-POWER NISMO」

安全性比較(アクティブセーフティー)

車を選ぶ際に誰しもが気になるのが安全性です。ここでは衝突してしまった際の安全性(パッシブセーフティー)ではなく、衝突等を回避するシステム(アクティブセーフティー)についての比較です。
3台とも自動ブレーキシステムを搭載しています。(アクアは廉価グレードはオプション、フィットHVとノートe-POWERは廉価グレードは搭載不可)
各社、自動ブレーキシステムの性能が違うのでこちらも比較していきましょう。

まずはフィットハイブリッドに搭載されている「Honda SENSING」と、アクアに搭載されている「Toyota Safety Sense C(TSS C)」、そしてノートe-Powerに搭載されている「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」の概要を動画でどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=UICNoeRzRvM
http://www.youtube.com/watch?v=9BmBIro6hZ4
動画の車両はシエンタですが、シエンタとアクアのTSS Cは同じ仕様です。

概要を見てきましたが、実際の性能はどうなのかを動画でご覧ください。
※フィットはまだ「Honda SENSING」になってからの参考動画がないため、同じシステムを使っているフリードの動画になります。

https://www.youtube.com/watch?v=sNy6tS6wB80
http://www.youtube.com/watch?v=iq8G3JNztuE
https://www.youtube.com/watch?v=DVJxDiaFmXs
※古い車両のため、現行モデルとは違う結果になっている可能性があります。

現段階ではフィットハイブリッドが優勢でしょう。動画ではノートe-Powerの自動ブレーキ性能は良くないですが、現行モデルでは良くなっていると思います。
補足ですが、歩行者に対応している自動ブレーキシステムを搭載しているのはフィットハイブリッドとノートe-Powerだけであり、アクアは歩行者には対応していません。

快適性比較

最近のコンパクトカーは室内が非常に広いですが、この3台はどうでしょうか。

フィットハイブリッド 室内
アクア 室内
ノートe-POWER 室内

画像ではわかりにくいかもしれませんが後部座席の足元がフィットハイブリッドとノートe-POWERが比較的広く、アクアは非常に窮屈そうです。フィットハイブリッドとノートe-POWERは運転席と助手席を一番後ろまで下げてもなお、後部座席の足元の空間が確保されていますが、アクアではそうは行きません。
室内の広さではフィットハイブリッドの勝ちでしょう。

静粛性ですが、これはノートe-POWERの圧勝です。
他の2台も静かな部類に入りますが、ノートe-POWERはコンパクトカーの枠を超えた静粛性で、感動すら覚えました。特に私が試乗したメダリストというグレードは吸音材等が多めに使われておりロードノイズもかなり静かでした。ただエンジン音の質がノートe-POWERは3気筒であるためか安っぽく感じました。

あと、個人的に気になったのは、フィットハイブリッドとノートe-Powerには一昔前までは高級車にしか搭載されていなかった「アダプティブクルーズコントロール」と「レーンキープアシスト」が搭載されている点です。「アダプティブクルーズコントロール」は高速道路などで前方の車両に自動的に追従してくれる機能で、「レーンキープアシスト」は道路の線をはみ出しそうになったら自動的にハンドルをアシストしてレーンの中央に戻そうとしてくれる機能です。いずれの機能も一度使ってしまうと手放せなくなる機能で、長距離運転の際に大変役に立ちます。アクアには追従してくれない通常の「クルーズコントロール」と、車線を逸脱しそうになった際に音で教えることしかしてくれない「車線逸脱警報」しか搭載されておらず、ライバルに差をつけられてしまった結果になりました。

燃費比較

売れ筋グレードにおけるカタログ燃費ではアクアが37.0Km/L、フィットハイブリッドが33.6Km/L、ノートe-POWER34.0Km/Lとアクアが健闘していますが、実燃費はどうなんでしょうか。

アクア
高速道路:26.9Km/L
郊外路:26.8Km/L
市街地路:25.0Km/L

フィットハイブリッド
高速道路:26.1Km/L
郊外路:26.1Km/L
市街地路:26.0Km/L

ノートe-POWER(ECOモード)
高速道路:23.8Km/L
郊外路:26.7Km/L
市街地路:25.0Km/L

やはりハイブリッドが得意なトヨタのアクアが総合的にはトップでした。
フィットハイブリッドは市街地を得意としているようです。
エンジンは発電のみでしか使用せず、モーターのみを動力源としているノートe-POWERは、高速域が苦手というモーターの特性がモロに出てしまったが、この数字でも十分に優秀であると感じました。

おまけ
旧型フィットハイブリッド
高速道路:約26.0Km/L
郊外路:約21Km/L
市街地路:約14Km/L
※この数値は素人の私が運転した時に出たものです。

総評

ここまで色々比較してきましたが、いかがでしょうか?
ここでまとめとして各車の長所と短所を出していきましょう。

○アクアの長所
・しなやかで乗り心地がよい
・全体的な燃費の良さ
・トヨタのHVシステムの完成度の高さ
○アクアの短所
・室内の狭さ
・内装のチープさ(個人的な意見)
・クルーズコントロールが一世代前

○フィットハイブリッドの長所
・ガッチリとしたスポーティーな走り
・圧倒的な室内の広さ
・市街地での燃費の良さ
・アダプティブクルーズコントロール&レーンキープアシストで快適な長距離ドライブ
○フィットハイブリッドの短所
・固めのサスセッティング(人によっては長所)
・未完成なハイブリッドシステム及びデュアルクラッチトランスミッション(だいぶ治ってきたみたい)

○ノートe-POWERの長所
・クラスを超えた動力性能
・ハイレベルな静粛性
・アクセルペダルのみでストップアンドゴーできる
・アダプティブクルーズコントロール&レーンキープアシストで快適な長距離ドライブ
○ノートe-POWERの短所
・高速道路での燃費の悪さ
・上2台に比べメーターまわりが安っぽい(個人的な意見)
・安っぽいエンジン音

こんなもんでしょうか。それと大事な話としてはフィットハイブリッドのリコール問題です。ディーラーに持って行くと概ね症状は改善されるらしいですが、ソフト面だけで治せる問題ではなくハード面の問題なので完璧になることはないらしいです。
ここで際立つのがトヨタのハイブリッドシステムの完成度ですね。

燃費で選ぶならアクア、車内の広さで選ぶならフィットハイブリッド、走りで選ぶならノートe-POWERというところでしょうか。
いずれにせよ、3台とも良い車であることには間違いないです!

役立つリンク集

●アクア

●フィットハイブリッド

●ノートe-POWER

https://matome.naver.jp/odai/2141043945179618501
2017年09月07日