致死率30%、恐怖のウイルス”SFTS”感染例が国内で急増中

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2012年に国内で初めて症例が確認され、その後既に100例近い発症の報告、致死率は30%にものぼる恐怖のウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が西日本で拡大しています。

日本国内で致死率30%のウイルス感染症が急増中

致死率約3割という出血性のウイルス感染症、「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)の報告が相次いでいる
デング熱よりも怖い!? マダニが介する致死率33%の感染症 | 日刊SPA!

症状からいくと、ほとんどクリミア・コンゴ出血熱と一緒
第6回 致死率30%の新興ウイルスが日本に定着している! | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト

クリミア・コンゴ出血熱は、エボラ出血熱等と同じく危険性が最も高い「バイオセーフティーレベル4(BSL-4)」に分類されている致死性ウイルス。

平成25年1月30日、重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome: SFTS) の、日本国内での初めての症例(山口県内で平成24年秋に亡くなられた成人)が確認されました
SFTS

’13年1月に日本人初の患者報告以降、’14年7月末までに患者数85人、うち26人が死亡
デング熱よりも怖い!? マダニが介する致死率33%の感染症 | 日刊SPA!

その後も症例の報告が増えています。

いずれの感染者も西日本で発生している
重症熱性血小板減少症候群ウイルス – Wikipedia

2012年以降、既に国内で100例近い感染が報告されており、いずれも西日本で発生しています。

厚生労働省は、日本全国で発生する可能性があるとして注意を呼びかけている
ダニでウィルス感染? SFTSとはなんだろう?

ダニ媒介性の新しい感染症として、厚生労働省も注意喚起をしています。

もう身近な問題として取り組まざるをえない
第6回 致死率30%の新興ウイルスが日本に定着している! | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト

日本国内でも症例が増えており、研究者は対策を急いでいます。

危険すぎるウイルス “SFTSウイルス” とは

日本で確認されたSFTS患者発生地
2014年8月21日現在、発生はいずれも西日本に集中。
生存例65、死亡例30。

重症熱性血小板減少症候群ウイルスとは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に属するウイルスの一種
重症熱性血小板減少症候群ウイルス – Wikipedia

重症熱性血小板減少症候群ウイルス = SFTSウイルス。

重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) の病原体として同定されたウイルス
重症熱性血小板減少症候群ウイルス – Wikipedia

SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

近年、中国の中央部等7省でも流行が見られているようです。

日本のSFTSウイルスは最近発生したものではなくウイルスそのものは昔から存在しており、患者の病原体を同定して初めて発見されたものと考えられている
重症熱性血小板減少症候群ウイルス – Wikipedia

最近になって発見された新興ウイルスです。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の症状

フタトゲチマダニ
SFTSウイルスを媒介するマダニの一種。
画像はヒトの血を吸って膨らんだもの。

SFTSウイルス(SFTSV)に感染すると6日〜2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重篤化すると死亡する。致死率は10 – 30%
重症熱性血小板減少症候群ウイルス – Wikipedia

高い致死率を示すとても危険な病気です。

感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心だが、血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されている
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

確定診断には、ウイルス学的検査が必要となります。なお、患者がマダニに咬まれたことに気がついていなかったり、刺し口が見つからなかったりする場合も多くあります
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A|厚生労働省

治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

中国ではリバビリンという抗ウイルス剤が使用されていますが、効果は確認されていません。

感染を予防するには

マダニのSFTSウイルス保有状況
発症例の報告されていない西日本以外の地域でも、SFTSウイルスの存在が確認されており、今後注意が必要です。

マダニは東日本にも生息し、SFTSウイルスを保有しているものも発見されている。つまり日本国内ではどの地域でも感染する可能性がある
致死率33%の感染症に注意 日本国内どの地域でも感染する可能性 – ライブドアニュース

マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を予防するためには,マダニに咬まれないようにすることが重要
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!! – 広島県ホームページ

マダニの活動が盛んな時期(春から秋)になっていることから,森林や草むら,藪などに入る場合には十分注意しましょう
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!! – 広島県ホームページ

山などに入る場合は、なるべく肌を露出させないことが重要です。

2013年1月1日以降に発症したSFTS症例の発症時期
春から秋にかけての発症が多い。

布団などに発生する他のダニなどでは感染しない
ダニでウィルス感染? SFTSとはなんだろう?

現在のところ、マダニ以外のダニがこのウイルスを媒介することは確認されていません。

インフルエンザなどのように容易に人から人へ感染して広がるものではないとされています
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!! – 広島県ホームページ

ただし感染者の血液、体液の接触による感染も報告されているため充分に注意が必要です。

高齢者や、ほかの病気で免疫状態が悪い場合は、重症化のリスクが高いと考えられています
致死率33%の感染症に注意 日本国内どの地域でも感染する可能性 – ライブドアニュース

死亡例のデータを見ても、高齢者の致死率は特に高い。

DEET(ディート)と呼ばれる化合物が含まれる虫よけスプレーを使用することも効果的
デング熱よりも怖い!? マダニが介する致死率33%の感染症 | 日刊SPA!

ただし、日本で発売中のスプレーの濃度は最高でも12%で効果の持続は約2時間。長時間、野山に入る場合は2時間ごとに虫よけスプレーを使用する必要がある、とのこと。

https://matome.naver.jp/odai/2140976065968609901
2014年09月23日