大ネズミで結核診断? 驚きの新診断方法が続々実用化へ

tame2000
訓練した大ネズミで結核を診断や、1回の採血で乳がんなど13種類のがんを発見できる新検査システムなどが次々と開発され、実用化へ向けて研究が進んでいる

地雷探知するネズミがいる

動物に軍事訓練を施す、ということは昔から繰り返されて来ましたが、近年では地雷撤去にネズミを用いる方法が注目を浴びているそうです。
地雷を探す訓練を受けたネズミに注目が集まる – GIGAZINE

アフリカオニネズミ
(African Giant Pouched Rat)
学名「Cricetomys gambianus」。
しっぽを含むと体長1メートル近くになる大きなネズミだ。(その半分は尾。)

爆発物探知犬の訓練と同様の方法でネズミを訓練して、地雷に内蔵される爆発物から出る特有の臭いを嗅ぎ分けられるようするのだという。
ネズミを訓練して地雷を探知させる新たな技術 | スラッシュドット・ジャパン

ネズミは知能が高くトレーニングしやすい上、飼育費が安くすむので莫大な費用がかかる地雷除去の金銭的負担を軽減できるなど、彼らの起用には数多くのメリットがあるそうだ。
地雷探知の新たな切り札-ネズミが大活躍 – THE RED NAMES – Yahoo!ブログ

何より体重が軽いので、地雷に乗っても爆発しない。
地雷探知ねずみ、ヒーローラッツ – わんこな日記

http://www.youtube.com/watch?v=_eAGtAYW6mA

同じ種類のネズミで結核診断も

さらに驚くのは、同じネズミが、結核患者も特定できることだ。
Web東奥・特集/スクランブル

ネズミの鋭い臭覚を利用し、同様の方法で結核患者を識別するという訓練も行われているという。
地雷を撤去する訓練を受ける、ヒーローアニマル「アフリカオニネズミ」 : カラパイア

タリク(Tariq)
タリク(Tariq)は科学者ではなく、研究用ネズミ(正確にはアフリカオニネズミ)である。

9匹の訓練されたネズミが交代でガラス張りのケージに入り、検体が陽性かどうかを嗅ぎ分けている。
訓練した大ネズミで結核診断 (ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) – Yahoo!ニュース

「結核菌のにおいと報酬を関連づけさせる訓練を行っている。オペラント条件づけと呼ばれる手法だ」
ニュース – 動物 – 訓練した大ネズミで結核診断 – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

APOPOがマプトで実施する結核プログラムの指導責任者エミリオ・バルベルデ(Emilio Valverde)氏

地雷を見つけるとご褒美を貰うのと同じように訓練されている

すでに顕微鏡検査と同程度の正確さで検知することが可能で、なおかつ顕微鏡によるよりも速く検査できるのだという。
地雷探知に結核の検査、ヒーローネズミが世界を救う! | greenz.jp グリーンズ

ネズミというと、家庭では害獣扱いされて忌み嫌われ、「退治」「駆除」の対象になり、また実験動物として大量に繁殖させられ、想像するのもおぞましい化学実験などに使われているが、アポポの働くネズミたちは人命を救い、国の経済発展に貢献して感謝される上、大事に扱われ、健康のまま天寿を全うできる可能性が高い。
ペンと絵筆inアフリカ: 働くアフリカのネズミたち 地雷撤去のヒーロー

日本では画期的な血液検査方法が実用化に向けて研究中

血液中の遺伝物質の変化を測ることで、がんや認知症を早期発見する診断システムの実用化に着手すると発表した。
1回の採血で13種類のがん診断 NEDOなど実用化へ – MSN産経ニュース

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と国立がん研究センター、東レの共同開発

成功すれば、13種類のがん疾患の有無を1回の採血で診断できる。
1回の採血で13種類のがん診断 NEDOなど実用化へ (産経新聞) – Yahoo!ニュース

13種類のがんは日本人に多い胃がんや大腸がん、肺がん、肝臓がん、乳がんなど。

身体的な負担の少ない血液検査でがんの疑いがある人を見つけ、詳細検査を受けてもらう想定。
採血1回で13種のがん発見 負担少ない検査法開発へ – 47NEWS(よんななニュース)

早期発見、治療開始によって、がん克服につなげたいとしている。

現在、がん検査の多くは、がんが、ある程度進行した状態にならないと発見が難しいという課題があるが、今回の開発が成功すれば、これまで見逃されていた早い段階で、がんを発見でき、早期治療への道が広がることになる。
www.fnn-news.com: 1回の採血で乳がんな…

がん発見の目印にするのは、血液や唾液などの体液に含まれ、人間では2500種類以上が確認されているマイクロRNAという物質。

調べるのは、血液などに含まれる「マイクロRNA」という物質で、ヒトには2500種類以上ある
採血1回、13種のがん判定へ 検査技術の開発に着手:朝日新聞デジタル

近年、病気によって血液中に分泌される種類や量が変化することがわかってきた。

患者約7万人分の血液を解析して、それぞれの病気の「目印」となる物質を特定する
採血1回、13種のがん判定へ 検査技術の開発に着手 – ニュース – アピタル(医療・健康)

どの種類のがんでマイクロRNAがどう変化するかを突き止め、診断技術の確立を進める。

開発は5年計画で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が総額79億円を助成する。
国立がんセンター、採血1回で13種のがん診断 企業と開発へ  :日本経済新聞

最終的には、健康診断などの血液検査でがんの早期発見が行えるようなシステムの開発を目指すことにしている。
1回の採血だけで13種類のがん早期発見 負担少ない検査法開発へ

人間ドックや健康診断などでがんが進行していない段階で見つけ、早期治療につなげたい考えだ。
国立がんセンター、採血1回で13種のがん診断 企業と開発へ  :日本経済新聞

「国内のみならず、世界に通用する臨床情報とリンクした体液マイクロRNAデータベースを構築し、新しい診断機器・検査システム開発を実現したい」
13種類のがんを1回の採血で発見できる次世代診断システム開発が始動 << 国立がん研究センター

今回のプロジェクトリーダーを務める落谷孝広(おちやたかひろ)(分子細胞治療研究分野の分野長)

https://matome.naver.jp/odai/2140837222245435801
2014年08月19日