劣化しない長期に使えるコンクリートの追求

mototchen

実際は寿命が短いコンクリート

広島大学名誉教授・米倉氏は、戦前につくられたコンクリート構造物は、高品質の材料を用い入念に施行されており、100年は保つと、指摘する。

大正15年建設の鉄筋コンクリート造りの、広島市内に架かる猿猴橋は、風雪原爆に耐えて、今なお、健全な姿を見せている。

一方、比較的新しいにも関わらず、かぶり(表面から鉄筋までの厚味)の部分が、剥落し鉄筋が露出したりしているコンクリート構造物を見かける。

高度経済成長期に、空前の建設ブームが起こると、コンクリートは大量生産の時代になり、水分が多く軟らかい劣悪なコンクリートがだ打設された。

砂利、砂に洗浄が十分ではない、海砂が使用されることもあった。当時は質より量を求めていた時代だった。

コンクリート構造物は、鉄筋の腐食で劣化する。その要因は、塩害や中性化、アリカリシリカ反応などである。
新しいコンクリート構造物ほど寿命が短い!: 納得のスタイル

中性化が鉄筋の表面に到達する時点をコンクリートの耐用年数とする考え方と、中性化が鉄筋の表面に達し鉄筋が腐食し、コンクリートにひび割れを生じさせる時点を耐用年数とする考え方があります。
どちらの考え方に沿ってもコンクリート構造物の耐用年数を検討する上で、コンクリートの中性化深さがどの程度進行しているかを測定することである程度耐用年数を知ることが出来、それにより劣化の進行を止めるための手だてを考えることが出来るようになるのです。
躯体コンクリートの寿命を考える上でコンクリートの「中性化深さの測定」は明確な指針の一つなわけです。
要はコンクリートの劣化の進行状態を調べるわけです
コンクリートの劣化の話 | ケンチク者

長期間保持できる古代のコンクリート

WIRED.jp@wired_jp

古代ローマ時代のコンクリートは、今も強度を増していた──その驚くべき理由が解明される 〈アーカイヴ記事〉 wired.jp/2017/07/30/rom…

ローマ人は石灰と火山岩を混ぜてコンクリートをつくった。水中の構造物の場合は、石灰と火山灰を混ぜてモルタルをつくり、このモルタルと火山性凝灰岩を木製の型に詰めた。これは海水に触れると瞬時に熱の化学反応が引き起こされる。 石灰は水和され(=水の分子が構造内に取り込まれ)て火山灰と反応し、構造物全体をひとつに固める役割りを果たした。
なぜ壊れない? 古代コンクリートの謎がまたひとつ解明 : ギズモード・ジャパン

【600RT UP】なぜ壊れない? 古代コンクリートの謎がまたひとつ解明:gizmodo.jp/2013/06/post_1…

ローマ帝国には「ポッツォーリの塵」と呼ばれる火山灰が降り積もっていた。ポッツォーリとはナポリ西部の地名で,この一帯に落ちた火山灰と石灰を混ぜたものが古代のコンクリートといわれている。火山灰と石灰を混ぜることで化学反応が起こり,自然界にはない強度をもった物質が生成される。これを建設技術に発展させ,都市の基盤づくりに役立てたのである。
現在,コンクリートに用いる混和材「ポゾラン」が,「ポッツォーリ」の派生語として古代の名残を留めている。
寿命1万年のコンクリート〈EIEN〉

ちなみにセメントの家はエジソンの開発

セメント需要を増やすために、1907年、コンクリート住宅量産システムを考案したのがエジソン。当時、この新しすぎる建築工法は多くの建築家たちに反対された
発明王、トーマス・エジソンの奇妙な9の発明品 – mirojoan’s Blog

長期の寿命をもつコンクリート開発について

コンクリートに特殊な材料を混ぜ合わせ,表面を炭酸イオンと反応させることできめ細かい“肌”をつくり出す。この滑らかな表面が地下水や塩分の浸透を防ぎ,コンクリートの耐久性を向上させるのである。
その推定寿命は1万年。苛酷な環境におかれる橋脚や地下構造物などの補修の回数を大幅に減らすばかりでなく,アルカリ度が低く中性に近いため,自然環境にやさしく,生物との共存にも適している。
寿命1万年のコンクリート〈EIEN〉

炭酸化による高耐久化の概念図

あそしえ@h_hosoda

【日経ビジネスオンライン最新記事】200年後も老朽化しない鉄筋コンクリートを実現(日本キラピカ大作戦) ift.tt/SbLQMj

山田久美@kumiyamada

キラピカ、発射しました!鉄筋コンクリートの老朽化を抑制したり、腐食しにくい鉄筋を実現する研究のお話しです!
200年後も老朽化しない鉄筋コンクリートを実現 business.nikkeibp.co.jp/article/topics…

山田久美@kumiyamada

いつも辛口のelectron_Pさんに初めて褒めていただき、嬉しい限りです。これからも重要な技術をリサーチして、うまく伝えていけるよう尽力します。皆様、どうもありがとうございます! 200年後も老朽化しない鉄筋コンクリートを実現 business.nikkeibp.co.jp/article/topics…

関連まとめ

https://matome.naver.jp/odai/2140740391783161101
2018年02月11日