独特。シンガポール英語、「シングリッシュ」を学ぼう

celt3
英語は英語でも、場所によって全く異なるのは、日本語の「方言」と同じ。シンガポール英語、「Singlish」について学んでみましょう。

シンガポールの公用語は、英語、中国語、マレー語、タミール語の4種類
シンガポール英語(シングリッシュ) [シンガポール] All About

国語はマレー語のため、国家もマレー語です。

「英語」はひとつじゃない
文法は同じでも、日本語に「方言」があるように、各国の訛りが存在します。

中でも多民族国家であるシンガポールでは様々な言葉が入り混じっているため、その独特なアクセントから「Singlish」と呼ばれるようになりました。

アメリカ…American English
イギリス…British English
シンガポール…Singlish

日本語英語は「Japanglish」と言われることもあるようですが、「Singlish」ほどの浸透度ではない様子。

178 773@178773

シングリッシュを話す人に出会ったことで私は世界が開けたけど、もうこれ以上英語は勘弁してと言ってた帰国生の友人も居た。ものの見方を一つにする必要はないと学ぶ機会だったような…彼女の言い分もそれなりに分かる。

卍 只 卍@tadano_nakano

シングリッシュ訛ってるだろ。この間シンガポールの人がテレビで話してたけどかなり東南アジアって感じの訛りだったわ。

単語はネイティブ英語と同じですが「主語の省略」や「時制による動詞の変化が無い」など、英語に堪能な人には逆にわかり辛い点もあるようです。
シンガポール英語(シングリッシュ) [シンガポール] All About

英語のみが母国語でない場合は、その人にとって英語は日本人と同じく「第二外国語」のようなもの。マレー語の影響を受けるのもうなづけます。

①とにかく単語

たとえば「いる?いらない?」を私たちは「Do you need it or not?」と習っていますが
シングリッシュでは「Need or no need?」
シンガポール英語はあまちゃん風!?シングリッシュの魅力

必要なところしか言わない、と。

客 「Discount , CAN? 」
店員「CAN! 」
客 「CAN? 」
店員「CAN! CAN! 」
シンガポール英語(シングリッシュ) [シンガポール] All About

ほほぅ…

②語尾に「-lah」

文の語尾につけられて強調を表す「lah」「leh」(日本語でいう「~だよ」のようなニュアンス)や、疑問文の語尾につけられる「meh?」(日本語でいう「~か?」のようなもの)
シンガポールに行くのでSinglish(シングリッシュ)がどんなものか調べた | Last Day. jp

ふむふむ…

女性の言葉の語尾に「-lah」と入っているのが聞き取れますね。

③強調のために繰り返す

「できますよ!」=Can-can!
「考えに考えに、考え抜いた」=Ting, ting and ting.
シンガポールに行くのでSinglish(シングリッシュ)がどんなものか調べた | Last Day. jp

TingはThinkと同義です。

「キャンキャン」も「おけら」も、シンガポールで良く耳にするシングリッシュです。
英語で書くと「Can, can」、「OK la」です。
シンガポールで役立つ!英語の知識と心構え | nanapi [ナナピ]

字で見るとわかるけど…これは覚えておいた方が良さそう。

④疑問文は「Right?」でOK

付加疑問文は不要
教科書では「~Don’t you?」などを使いますが、
Singlishでは「~, right?」と確認のみでOK。

こちらは最近、American Englishでもよく使われているので違和感が少なさそうですね。
日本人でも「Why don’t you~」はよく使いますが、「~だよね?」は「Don’t you?」よりも「Right?」のほうが多いように思います。

⑤中国語が混ざっている

中国語の影響が大きい
「時制無視」、「主語省略化」、「中国語混在」と非常に自由なSinglish。

③にあった語尾も、
~la(了): ~である、~だった
~ma(吗): ~ですか?
meiyou (没有): ない、~ではない
のように中国語からきているようです。

ある日、シンガポールにあるオフィスで一人、パソコンに向かい仕事をしていると、「カフィユワナマ?」と声がしました。明らかに著者に話しかけている…。

一瞬戸惑いましたが、コーヒーを手に持ち微笑むおばちゃんを見て、理解することができました。
「Caffee you wanna ma?」

突っ込みどころの多い文章ですが、これでわかりますよね。「コーヒー要りますか?」という意味です。
シンガポールで役立つ!英語の知識と心構え | nanapi [ナナピ]

これ、実地なら絶対わからん。。

単語は同じなのに、発音が違うため他の物として、認識されてしまう。
これは字幕があるのでいいですが、現地だと「?」となることも多そうです。

要は「ルー語」状態

<マレーシア語が混ざる>
・makan(マカン)=食べる
例:Go makan! (ご飯行こう!)
シンガポールねた! : シングリッシュ(Singlish)

OK-lah もそうですが、要は英語、中国語、マレー語が混ざって使われている状態ということ。
純粋な英語は今後強化されていくでしょうが、シンガポールは華人も多いため、中国語の教育も進んでいくと思われます。中国語は知っていたほうがいいかも。

歌だと普通

Singaporeの人気歌手、Kit-chanさんのHomeという曲。
独立記念パレードで歌われたくらいですので国民的歌手と考えて問題なさそうですが、Singlishのような強いアクセントは感じません。

字幕があるのでわかりやすいですが、普通にAmerican Englishのようなアクセント。

【おまけ】SiriはSinglishを認識できるのか

Singlishのアクセントを、Siriが認識できるか実験しています。

関連リンク

公式サイトでもスラングを紹介。

https://matome.naver.jp/odai/2140644413367036201
2014年08月09日