【閲覧注意】稲川淳二が語った!!実話!!恐怖の心霊体験談!!

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「タクシーをまわした妻」
「夜中に目を覚ますな」
「放映されない映像」
「死神の匂い」
「夜窓人面浮遊考」など

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~恐怖!!背筋が凍る心霊体験特集~

○空中に立つ人

これは関西の有名なホテルでの話なんですがね。

元アイドル歌手K・Yちゃんが、売り出し中のころに、このホテルに泊まったんです。
部屋に入ってみると、何か気持ち悪いんですって。
で、別の部屋にいた男のマネージャーさんに電話して、

「何かおかしいから、部屋に来てほしい」

って言ったんですって。
男性のマネージャーさんは、

「何だよY子。どこの部屋も同じだろ、だいたいお前の方が高い部屋なんだからな。それに仮にもお前は若い女の子なんだから、俺を部屋に呼ぶなよ」

この言い分はもっともですよね。
でもY子ちゃんが必死になって言うんだって。

「でも、Fさん、来て。お願いだから来て」

あんまり言うからマネージャーさんが部屋を訪ねて、

「どうしたんだよ」

って中に入ったら……

(あっ、この部屋なんか違うぞ)

って感じたんだって。

「あのね。何だか寝つかれなくて、気持ち悪いの。私以外に誰かいるみたいで」

「バカ、何もいないじゃないか」

マネージャーさん、口ではそう言ったけど、やばい気配を感じてましたからね。

「でもな、寝れないとまずいから、部屋、替わってやろうか」

って事になって――
Y子ちゃんが荷物の整理をはじめて。
その間、マネージャーさんが部屋の窓に目を移すと……
ボーッと何かが映ってるんだって。
それが、だんだん人の形に見えてきて、でも、マネージャーさん、後ろのY子ちゃんが映ってると思ったんだそうです。
立ちあがって、窓を開けながら、

「ったく、ビックリするだろ、Y子」

って言おうとしたら……
窓から1メートルくらい離れた所に……
小さな人が立ってたんだって!

○夜中に目を覚ますな

とある学校の、野球部のお話です。

高校なんですが、そこの学校では野球部員は全員が、寮生活する決まりだったんです。
野球部の監督が、

「いいか、昼間は思いっきり体を使って、とにかく疲れ果てるまで動くんだ。それでな、夜はグッスリ眠るんだぞ。夜中に起きたりしたら、ろくなことにならないからな」

新人の部員に、何度も言い聞かせていたんです。

そんなある日……、新入部員の、仮に名前をK君としましょう。

そのK君が夜中、目を覚ましてしまったんです。

外は激しい雨が降り続いていて、ザァーッ、と激しく降る雨音が、屋根に落ちているのがよく聞こえていたんです。
仲間は全員、グッスリ眠っているんです。
男ばかりですし、雨が降り出したものですから、部屋の中はやけに男臭い匂いが立ち込めていたんです。
この日は練習中に、雨が降り出したので、練習が中止になったんです。
明日また、ユニフォームを着るから洗濯したんです。
びしょ濡れになったユニフォームを、全員が洗濯して部屋の片隅に干していたんです。
アンダーシャツから、ソックスまで、洗濯物がいっぱいぶら下がっていたんです。
雨で中止になって、激しい練習もなかったものですから、疲れもそれほどではなかったんですね。

K君は、妙に寝つきの悪い夜だったんです。
雨音が聞こえる夜中、布団の中で壁を見たり、天井を見たり、グッスリ眠っているみんなの寝顔を見たりしていたんです。
それでも、一向に眠気が襲ってこないんですね。

そのうちに、フッ、と干している洗濯物の方へ目がいったんです。

その時、K君、

『あれぇ?』

と思ったんです。
干してある洗濯物の中で、ひとつだけユニフォームが、

“バサバサッ”

“バサバサッ”

って揺れているんです。

『おかしいな? 何であれだけがひとつ、動いているんだろう?』

風があるのなら、ほかの洗濯物もバサバサ揺れるわけです。
でも、ひとつだけが揺れているから、

『変だなぁ』

と思っていたんです。
そうこうしているうちにK君、次第に闇夜に目が慣れてきたんです。
それで気がついたんです。

『あれぇ、あのユニフォーム、俺のチームのじゃないよ』

『見たことないユニフォームだなぁ』

などと考えていたんです。
なにやら古さを感じるユニフォームだったんです。

『誰があんな古いユニフォーム着ていたんだ?』

しばらくそのユニフォームを見ていると、ユニフォームからアンダーシャツが出ている。
これが、バサバサッ、て揺れていたんです。
もっとよく見ると、アンダーシャツから、手が出ているんです。

『これ、なんか違うぞ』

風で揺れているのか、と思っていたのが、よくよく見ると、ユニフォームには手だけではなく、顔もあったんです。
ユニフォームに顔があって、自分の方をジーッ、と見下ろしていたんです。

「うわぁぁ」

K君、恐怖で固まってしまったんです。

そこには洗濯物のロープで、首をくくってバタバタ暴れている男の姿があったんです。
K君、ビックリして、大慌てで友達を起こしたんです。
なかなか起きてくれなかったけど、やっと友達も目が覚めて、洗濯物をもう一度見たんです。
でも……
そこに……ユニフォームはなかったんです。

「怖がりだ」

とか、

「寝ぼけていたんだろ」

友達には、さんざんからかわれたそうです。
でもその学校の寮では、監督が口うるさく注意していたんです。

「夜中に目を開けたり、起きたらいけないぞ」

何度も言われていたのは、これが原因だったんです。

監督がうるさく言っていたのは、そういう意味があったんですねぇ。

その学校、野球では有名な伝統校なんです。
多くの人の情念が残っている寮です。
いろいろな部員が暮らしていましたから、中には不慮の事故で亡くなった人もいたんでしょうね。

私の知り合いの人が、懐かしそうに語ってくれましたよ。

○女郎の幽霊

ある女性週刊誌の編集さんが、取材で穂高の方面に旅行した時の事です。

本当だったら、バスとか車で行く所を、慣れているからって、適当なコースを歩いて行く事にしたんです。
そうしたら、急に天気が悪くなってきてね、

「これじゃ、普通に歩いても目的地に着かない、困ったなぁ」

と、急ぎ足で山路を歩き始めたんです。
すると、明かりが見えてきて、人家らしいものが見えるんです。
よく見てみると小さな旅館が見えるんです。

「あー、助かった。じゃあ、あそこに泊めてもらおう」

と、彼は向かったんです。
その時期っていうのがシーズン前のころでね。
旅館の主人も、

「今日は、他にお客さんもいませんから、どうぞ」

っていうわけで泊めてもらう事にしたんですよ。
食事をして落ちついたころに、

「布団の準備ができました」

って、自分の部屋に通されたんです。
彼は、

「ここにこんないい旅館があったんだなぁ。これは紹介しなきゃ」

と原稿を書き始めたんですよ。
で、描いていると仲居さんが入って来て、

「枕がないから持って来ました」

って枕を持って来たんです。
急な客だったから用意し忘れたんでしょうね。
彼も、

「ご苦労さん」

て、声をかけたんですよ。
それで、仕事を続けようとすると、誰かが後ろにいるような気がする。
きっと、さっきの仲居さんが、こういう仕事に興味があって見てるんだなと思ったんです。
そこで、

「今の時期は人がいなくていいね」

って声をかけながら振り向くと誰もいないんですよ。

(あれーっ)

と思って机に向かうとやっぱり誰かがいるような気がする。
だけど、振り向くといない。
そのうち疲れて、眠っちゃったんです。
さすがに歩き疲れたのか、グッスリとね。
ところが、夜中に寝返りをうとうとすると体が動かないんです。

(おかしいな)

と目を開けて見ると、伸ばした腕の上に女が寝てるんです。
髪の長い女でね、背中を向けてるんです。
髪のやわらかな実感、おまけにおしろいの匂いまでするんですよ。

(あれーっ)

と思っていると、その女が振り向いたんですよ。
色の白い女でね、髪をさらーっとなでるんです。
そして、スーッと立ち上がって、着物のすそを直すと、歩き出したんです。
彼は不思議に思ったんでしょうね。

「おねえさん、おねえさん」

って声をかけたんですよ。
だけど、その女はそのまま襖を開けて、出て行っちゃったんですよ。
彼がその女の後を追いかけようと襖を開けてみると、そこは押し入れだったんですよ。
もちろん女もいない。

「うわーっ!」

と階段をころがるように下りて行ってご主人を呼んだんです。
ところが、ご主人に話してみても、

「そんな事はありません」

って言いはるんですよ。
だけど、あの髪のやわらかな感触、そして、おしろいの匂いは夢じゃないんですよ。

「それじゃあ、この旅館はいつから使っているんだ」

って聞くとね、

「以前、廓として使われていたものを買いとったんだ」

って言うんです。

「お客さん、もしかしたら女郎の幽霊が人恋しくなって出て来たんじゃないでしょうか?」

そんなふうに言いだされちゃってね。
とうとう、その男、その晩は怖くて眠れなかったそうですよ。

○タクシーの窓を叩く女

不思議のような恐ろしい思いのするロケって、私には多いんです。

あっちこっちであるんですよ、忘れられないロケ現場が。

昨年も全部で8本撮りましたね。
映画会社さんのですけど、その映画も怖いヤツなんですよ。
怖いヤツの時って、何故か知らないけど怖い場所に行って撮影するんです。
まるで呼ばれるように行きますねぇ。
不思議なんですけど、何かに導かれるように、そんな場所へ行ってしまうんです。
別に私がその場所を選んだわけではないんですよ。

関係者に、

「どの辺り?」

って聞かれるから、

「この辺りで、こうなんですよっ、この前は」

って教えるんです。

それで監督さんやスタッフが似たような場所を探してくる。
だから私、何もわざと恐怖体験を起こそうとしているわけじゃないんですよ。
でも不思議な出来事や怖い事が、必ず起こっちゃうんです。

その時も映画のロケが始まったんです。
監督は優美な人で、私も昔から知っている方なんです。

今回のでは、私はストーリーテーラー(脚本家)ですから、この辺りはどうで、こうなって、といろいろ話さないといけないんです。
こんなパターンが結構多いんですよ。
私のロケ現場では。

それで、その時のロケ現場はちょうど山梨県と、長野県に隣接した所なんですよ。
その場所は、鬱蒼とした森があって旅館というか、大きい民家があるんですよ。
その民宿でロケをやっていた時なんですよ。

撮影は夜にやってたんですよ。
季節はまだ夏の前のころでしたね。
スタッフは次のセッティングしてたり、照明さんはライトを向けたり、カメラさんは位置を決めたりしながら、皆が忙しそうに動いていたんです。
そしたら向こうの方から、スーッと車がくるんです。

車のライトが見えたんです。

(あれぇ?)

と思ったんです。
近づいたら屋根の光でタクシーだってわかりましたよ。
製作の人が、

「あーっ、来た来た」

タクシーが、キーッと停まったんです。
ドアが、カシャッと開いて若手の俳優さんがひとりで出て来ましたよ。
後から慌てるようにもうひとり、男性の若手俳優さんが出て来たんです。

「遠路はるばるご苦労様で-す!」

「どーもぉ」

なんて言いながら製作の人が飛んで行ったんです。
そしたら若手の俳優さん、ふたりの様子が何か変なんです。
ふたりが黙って震えているんです。
ガタガタと。

呼吸も

「フーッ」

「ハァーッ」

って変な呼吸してんです。
製作の人間が、

「済みませーん、ここまでの料金払いますから」

って運転手さんの所へ行ったんです。
そしたら、ドアが、ガチャッと開いて運転手さんも出てくるんですよ。
その運転手さんも、

「はふーっ、ひふーっ」

と肩で息をしているんです。
まるで異常なんです。
3人の雰囲気が……

(なんだぁ?)

と思ったんですよ。
そのうち、セッティングしている人間がドンドン集まって来て、

「どうしたの、一体?」

もともとこっちは怖いのを撮っているから、そうでなくても皆怖いんですよ。
この手のものが苦手な者もいますからね。
そんな時に、異常な状況を持ち込んで来たもんだから皆、不安な面持ちで近寄ったんですよ。
業界では夜でも、最初の挨拶は、

「おはようございます」

って言うんですよね。
それもふたりは言わないで、

「フーッ」

「ハァーッ」

青ざめて苦しそうに息してるんです。
運転手さんにもお金払って、領収書をお願いしたいんですけど、運転手さんも呆然としてるし。
誰かが

「一体どうしたの?」

って聞いたんです。
ふたりの若手俳優さんは、明日朝一番に撮影があるんです。

それで明日くるんじゃ間に合わない。

「今夜の適当な時間に来てください」

と言われていたから、ここまでの地図をファックスで送られていたんです。
それを見ればここの撮影現場がわかるわけなんですよ。
それでふたりで待ち合わせして、JRの列車で来て、駅から降りてタクシーに乗って場所を言ったんです。
ファックスの用紙も見せたんです。
それで運転手さんは、

「ああ、わかりました」

それでそのまま走っていったんですよ。
初めは適当にふたりでおしゃべりしていたんだけど、何だか疲れたんでふたりとも寝込んだんです。
運転手さんは黙って夜道を運転していたんです。
どのくらいかの時間が経って、片方の俳優さんが、フッと目覚めて

(あれぇ、もう着くのかなァ)

と思ったんです。
もうひとりも目が覚めて、

(そろそろ到着かなぁ)

と思ったんです。

真っ暗闇の中、走っているんですけど、どうも状況が違うんです。
よーく前方を見ると、ヘッドライトに照らしだされている道が、どうも普通のまともな道じゃない。

田舎道とは言うものの、泥沼のような道なんてそうそうはないですよ。
そんな不気味な道をタクシーが、1台、走っていたんです。
ふたりは

(あれェ)

と思った。
運転手さんも、

「おっかしいなぁ、道、間違えたかなぁ。でも、間違えるわけないよなぁ、方向あってんだよなぁ」

なんて、つぶやいているんです。

「どうしたんです?」

って聞くと、

「いやぁ、方向はあっていると思うんですよ、道を間違えちゃったのかなぁ?」

ふたりとも変な気分になって、

「何か変ですよね、この道って」

運転手さんも困った顔で、

「こんな道じゃないハズなんだけどなぁ、弱っちゃったなぁ」

首を傾げながら運転しているんです。
でも、とにかく行くしかなかったんです。
ブルルルーッ!
闇の中を走って行ったんです。
すると前方に、チラッと何か小さな物が見えたんですって。
それは車のようなんです。
運転手さん

「あっ、車がある!」

「良かった、あの車に聞いてみよう」

細ーい道を、ブルルルーッと進んだんです。
鬱蒼たる木々の中の泥沼の道を。
その車に近づくとふたりは、

「あれぇ、あの車、人がいないんじゃない?」

「明かりがついていないもんね」

近寄って行くと、ずいぶん前から停めてあった車のように見えたんです。

「あれ、廃車じゃない?」

どう見えても中に人がいないんです。
道は狭いから、ゆっくりすれ違おうと、その車に近づいた。
ゆっくりと、車が並びかけた時、もうひとりの俳優さんが、

「誰だぁ、その車ーっ」

って突然大声で叫んだんです。
隣の俳優さんが

(エッ?)

と横を見ると、彼は真っ青になって自分の足元だけを見ているんです。
外を見ないように、必死で自分の足元だけを見ていたんです。
彼はその時、

(見るととんでもない事になる!)

そんな予感と寒気が背筋を走ったんですね。
だから叫んだんです。
運転手さんもその様子に驚いたけれど、運転するのに前方を見ないわけにはいかない。
でも異様な様子で、気味も悪い。
それで伏し目がちにしながら運転している。
すれ違ったその時、タクシーの窓が突然、

“バン!バン!バン!”

凄い音で叩かれた。
運転手さんは思わず、停まっている車を見ちゃった。
見た瞬間に、

「うわぁ!」

と叫んだ。
向こうの車から真っ白な手が、ニュ~ッと出ていた。
その手がタクシーの窓を、

“バン!バン!バン!”

と叩いてた!
よく見ると車には女がいた。

女の手や身体のあちらこちらから血が出て、その血がしたたり落ちていた。
そして、まるでタクシーの中に入ろうとするかのように、女は必死に顔を近づけている。
すれ違う、車の僅かな幅で、乗り移ってしまいそうになった。
それを見た運転手さん、

「うわぁーっ!」

と叫びながら必死でアクセルを吹かした。
必死で運転して、やっとの思いでそこを抜け出した。
そのまま夜道を運転して、やっとの思いでそこを抜け出した。
そのまま夜道を運転していても、車内の3人は恐怖で何も言えない。
無言のまま、呼吸だけが、

「ハァ、ハァ、ゼイ、ゼイッ」

激しくしていた。
恐ろしくって後ろなんか、絶対に振り向けない。
そのうち、運転手さんが、ポツリと言い出したんです。

「そっ、そう言えば以前この辺りで車の中から死体が出たという事件があったんですよ」

「ええっ?」

「確か、女の人が無惨な姿で殺されたって、聞いたんです」

ふたりの俳優さんが、

「でも事件の後、当然車は動かしたんでしょ?」

「ええ、とっくに」

ふたりは青ざめたまま

「じゃあ、何であんな所に、ポツンと車があったんだよ?」

「運転手さんも、何であんな道走ったのさ?」

そしたら運転手さんが厳しい顔で、

「お客さん達が“こっちだ”って言うから走ったんですよ」

「俺達、そんなこと言うはずないよ!だって、すぐ寝てたんだもん!」

すると、運転手さんは再び震えだして、

「じゃあ、あれ、誰が言ったんですか?」

3人は、もう口がきけませんよね。

それでやっと撮影現場に到着したんですよ。
3人とも震えながら、あえぐような息をして出て来たんです。
タクシーの運転手さん、怖くてとてもひとりじゃ帰れない。
その夜はロケ現場に泊まっちゃいましたよ。

おそらく、その女の人、あの車の中で無惨な殺されかたをしたんでしょうね。
殺される時、必死で誰かに助けを求めたんです。
タクシーの窓を叩いたように。
助けてもらいたい、その強い念が今でも残っているから深夜の車を呼ぶんですね。
殺人現場に。

私の撮影現場や、仲間には必ず起こるんです。
こんなエピソードや恐怖体験が。

不思議ですよね。

○残された子供

東京から少し離れた住宅地でのお話なんですがね。

ある人が、築3年の建て売り住宅を購入して、一家で引っ越したんです。
そこは、周囲に何軒かの建て売りが建っている場所なんです。
購入した2階建ての家は、親子で暮らすには十分な広さの家だったんです。
でも、家の辺りは区画整備がされているけど、まだ家が建たないまま、空き地になっているところも多かったんですよ。

主人はね、そこに住む時に、書類を書いていて気がついたんですね。
自分達の前の持ち主と、その前にもうひとり、持ち主がいたんです。
つまり3年間の間に、持ち主が3人替わったんです。

『ふーん、買ってすぐに次々と手放したんだなぁ』

『どういう事情か知らないけど、新築に近い家だし、安く買えてついているなぁ』

と思っていたんです。
それで、新しい生活が始まったんです。
片付けもまだ全部は終えていない。
お母さんはせっせと荷物の片付けをして、整理していたんです。
すると3歳になる娘が、

“とっとっとっ”

小走りに母親の元へ来たんです。
そして背中をツンツン、と突っついて、

「ママ」

「どうしたの?」

「女の子がいるよ」

「どこに?」

「お部屋だよ」

「誰の部屋に?」

「あたしの部屋だよ」

そう言って、一生懸命引っ張るんです。

『おかしなことを言っているなぁ』

と思ったんです。
まだ隣近所とほとんど交流もないし、友達もできていないんですから。
それで娘さんの部屋を開けてみたんです。
子供のオモチャが散乱しています。
この子の持ち物ばかりです。

「誰もいないよ。どこにその女の子はいたの?」

「そこにいたよ」

ある一点を指差したんです。

「そこで遊んでいたんだよ」

真面目に言うんです。

「まぁ、そうなの」

でも、お母さんは本気にはしていなかったんですね。
子供は、空想して遊んだりするのが好きだし、寝ぼけていたり、変なことを言うこともありますから。

それから三月ほどした頃なんです。
ご主人が、仕事で家を空けていたんですよ。
その住宅地、昼間は何も変化はないし、気にならないんですが夜になると急にとても静かになる場所なんですよ。
母親と娘だけですから用心深くなるし、シッカリ戸締りをしておいたんです。
娘さんとふたりで、ベッドに入って寝ていたんです。

夜になってしばらくすると、雨が降り出したんですよ。
考えてみると、ここに引っ越してきて初めての雨だったんです。

“ザザーッ!”

雨が段々強くなってきたんです。
そのうちに、お母さんも眠くなってきたんですね。
時間がどのくらい経ったかわからないんですが、外は相変わらず激しく雨が降り続いていたんです。
その時、

「ママ」

娘の呼ぶ声がしたんです。
娘さんがトイレにでも行きたくなったのかと思ったんですね。

「トイレなの?」

お母さんも起きて子供を見たんですが、娘はスヤスヤ、気持ちよさそうに眠っているんです。

『あら、確かに声がしたのに?』

外では雨が降りつづいて、

“ザザーッ”

と音がしているんです。

『聞き違いかしら?』

と思いながら、また寝始めたんです。
そしたら、

「ママ」

確かに声がしているんです。
今度は間違いなく、ハッキリ聞こえたんです。
しかも家の中で確かに聞こえたんです。
娘さんは隣でスヤスヤ、眠っている。

“トコトコ”

歩いている足音も聞こえる。

『いる。子供がこの家の中にいるわ』

『それも、自分を捜して歩きまわっている』

お母さん、真っ青になったんです。

「ママ」

「ママ」

声が段々大きくなって、自分のところに近づいてくるんです。

『うわぁ、どうしよう』

横に眠っている娘を抱きしめて、息を殺していたんです。
そして、ジーッ、と寝室の扉を見ていたんです。

「ママ」

声はもうすぐそこまで、来ているんです。

『怖い怖い』

『どうしよう』

『どうしよう』

“トコトコトコ”

足音がして、寝室の扉前で足音が止まった。

『うわっ、来てる!』

“ギイィーッ”

扉がゆっくりと開いたんです。

『来たぁ』

廊下の暗闇がうす明りで、少し見えている。
ドアの陰で、チラッ、と何かが動いた気がしたんです。
すると、

「ママ、来て」

すぐ近くで声がした。

『来てる!』

『もうこの部屋に来ている!』

部屋の中も少しずつ見えるようになってきた。
すると暗い闇の中に、小さな女の子が血まみれで、

“ニョキッ”

と現れた。
女の子です。
真っ赤な血に染まった女の子が、おいでおいで、と手招きしている。

『嫌ぁ、誰か助けてーっ!』

声にもならず、心の中で叫んでいた。
必死で娘を抱きかかえて、この子を守ろうとしながら、血まみれの女の子を、ジーッ、と見ていた。

そうするとドアの方から、女の子がコロッ、と近づいてきた。
腐ったような丸い顔で、異様な目がこっちを見ている。
手を伸ばして、こっちへやって来た。
目の前までやって来て、ベッドの脇まで来て、

“ぐーっ”

と母親の肩に手を回して、

「ママ、来て」

自分の目の前、黄色く濁った目で見つめられながら、肩を揺らされたんです。
そのままお母さんは気絶したんです。

一家はすぐに、家を売り払い引っ越したんです。
ご近所の人も、後から引っ越して来たばかりですから、この家の過去の経緯はわからなかったのです。
どんなことが起きていたのか?

それでね、後であれこれ調べたところ、この何年かで建て売りが建つ前、一番最初にこの地域に建ったのが、この家だったんですね。

そして初めての家族が、この家に入ってしばらく暮らしていたある日、たまたまひとりで留守番していたのが、女の子だったんです。
その日は雨が降っていて、ひとりで留守番している時、侵入してきた強盗に殺されていたんです。

その事件があったから、他の建て売り建築が進まなかったようなんです。
その家はたまたま、そういった事件を抱えていたんですね。

どんな家でも、何かの“念”が家に残っているもんなんですよ。
でもどの家もが、危険なことはないんですよ。
人には運、不運があるんです。

殺された女の子も、たまたまひとりで留守番していて、災難に遭ってしまった。
たまたま物件を探している家族も、悲惨な過去がある家に巡り合った。

不思議な話であり、可哀相なお話ですよね。

○家系図

みなさんは幽霊を怖いと思いますか?

ほとんどの方は怖いと思っていらっしゃるでしょう。

だけど、本当に幽霊が怖いかというと、違うと思うんです。
よく考えてみてください。

幽霊を見たから幽霊が怖いんでしょうか?
幽霊の話を聞いたから怖いんでしょうか?
幽霊が怖いと思うのは、それは幽霊が祟りを起こしたり、死に導いたりするからだと思うんですよ。

ただ、幽霊を見ただけなら、さほど怖くないと思います。

それでは、何で幽霊に祟られたり、幽霊がやって来たりするんでしょうか?

なぜ、幽霊が自分の所に現れたのか、それを知るのには、自分の家に伝わっている家系図を見るといいんですよ。

つまり、幽霊が現われたりするのは、過去から伝わる因縁というものが影響している事があるんです。

自分の先祖が、その事に深く関わっている事で、その幽霊があなたのもとにやって来ている、そんな事があるんですよ。

この他にも家系図を見ると、自分の家系に何かの不思議な因縁が起こっている事がわかったりするんです。
例えば、この家は長男だけしか、残っていかないとかね。

つまり、こういう事なんです。

まず、お父さんがいる。
そして、子供がいる。

だけど、その家には男の子が生まれてもその子は事故や病気で死んでしまったりするんです。
仮に生き残ったとしてもその息子の子供は女の子ばかりで、男の子が生まれないんですよ。
その家では男の子ひとりしか、家に残す事ができない、そういう家系なんです。

実は、僕の家がそういう家系なんですよ。

僕の亡くなった父には、他にも男の兄弟がいたんですが、息子がいたのは僕の父だけなんです。
僕にも男の兄弟がいるんですが、弟の家には娘しかいないんですよ。
そして、僕には息子がふたりいるんですが、下の子供が生まれた時、その子は生死に関わるような状態で誕生したんです。

幸い、その子は生き抜く事ができましたが、この時、僕は自分の家に流れている、長男だけしか家に残れない、そんな運命を感じたんですよ。

この他にも家系図を見ていると、不思議な事に気が付いたりするものなんです。

例えば、その家の周期みたいなもの、それがわかったりするんです。

何年おきにその家では葬式が出る、そんな事がわかったりするんですよ。

もちろん、それ以外にも人死にが出るんですが、大きな周期というのはあるようなんです。
これこそ、因縁と言えるものなんじゃないでしょうか?

みなさんもたまには自分の先祖について考えてみてはいかがでしょうか?

家系図を見る事で、自分の家に流れている不思議な周期や、因縁といったものがわかるかもしれませんよ。

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2014年07月25日