水アレルギー (みずアレルギー、英語: Aquagenous Urticaria, Aquagenic Urticaria, Water Urticaria) とはアレルギー症状の一種である。
とてもまれなアレルギーであり、記録に残る発症者は世界でこれまで100人に満たない。
名前の通り水に反応する。自分の体の涙や汗、唾液などにも反応し、皮膚に水がかかると、およそ15分後に当該部位が赤く腫れ、痒み・激痛を伴う。この症状は2時間ほどで治まるが、患者は相当辛いという。
体を構成する成分のうち60~70%は水であるため、現在の医療では特に対処法は存在しない。
水アレルギー – Wikipedia
水がかかるだけで2時間も苦しまなければならない。
水アレルギーの人はどうしているの?
アレルゲンを除去するのは不可能となると水アレルギーの人が一体どうやって暮らしてるのか気になる方も多いかもしれません。
ある水アレルギー患者に密着した番組ではその生活の一部が明かされました。
まず、普通に飲料水を飲むことは出来ないが100%の果実ジュースもしくは全乳を少量であれば飲めるので飲んでいるということでした。
そしてお風呂に入ることは当然できません。
顔を洗うことも難しい状態で、清潔に暮らすのは難しいようです。
ただ、NASAが開発した水をはじくクリームを使ってどうにか日常生活を送っているという報道もされていました。
水アレルギーの人はどうやって毎日過ごしてるの?[カラダノート] 症状や対処法・予防や治療の方法など17000件以上
お風呂がダメでジュースしか飲めないなんて…。
最近ニュースにもなりました
イギリスのある女性は上記のどんなアレルギー症状よりも、辛く厳しいアレルギーを持っています。バーバラさん(43歳)が煩っているのは水アレルギーというもので、2億3,000万人にひとりの割合で発症するそうです。
2億人に1人しかいない「水アレルギー」とは? – エキサイトニュース
バーバラさんの水アレルギーの症状が始まったのは彼女が20代の時。水を飲んだとき息苦しく、体に湿疹が広く出るようになったそうです。最初はその程度の症状だけだったのですが、2013年になるとシャワーを浴びるだけでひどいショック症状を起こすようになってしまいました。
2億人に1人しかいない「水アレルギー」とは? – エキサイトニュース
20代で急に発症なんて…。私たちも関係ないわけではないのかもしれません。
汗をかくのも、泣くのも命にかかわってくるので絶対にすることができません。心動く映画やドラマなどから遠ざからなければならない彼女の苦しみはいかほどでしょうか。
2億人に1人しかいない「水アレルギー」とは? – エキサイトニュース
泣くのもダメなの!?
バーバラさんが家事一般をこなせないため、夫のマイケルさんが全ての家事を担い、4人の子供達を旅行や外でのアクティビティーへ連れて行っている。“普通の母親がしている事ができない生活が辛い” という彼女は、少しでも人並みの生活ができるようアレルギー・過敏症の団体から支援を受けている。
2億3000万人に1人発症する『重度の水アレルギー』と診断された女性が語る「汗をかいたり涙を流しても命に危険」 | ロケットニュース24
家族の方も大変です…。
原因が想定できる症例も
彼女は先天的にではなく、後天的に水アレルギーとなった。14歳のころに扁桃腺を彼女は手術で除去し、多量のペニシリンを投与したことから水アレルギーになったのではないかと現在考えられている。皮膚科医はペニシリンが彼女のヒスタミン濃度(ヒスタミンはアレルギー反応を起こす物質)を変えてしまい彼女を水アレルギーにさせたのではないかとしている。
水アレルギーを持つ女性 | OCCULuTION
まだまだ謎が多い病気みたいです
人間の体は60%が水で出来ていると言われています。
新生児は80%です。
この数値を見ただけでもいかに辛いアレルギーかという事がわかります。
現段階で水アレルギーのメカニズムは全くわかっていません。
お医者さんも手の施しようがない状態なのです。
3.水アレルギー|アレルギーに関するお役立ち総合サイト アレルギー大辞典
イギリス学術教会の皮膚科学者であるNina Goad は、
「世界中でどのくらいの人が水アレルギーで苦しんでいるのかという具体的な数は現在わかっておりません。そして水アレルギーのメカニズムについてもどのような仕組みなのかも正確にはわかっていないのが現状です。」
と水アレルギーがいかに難しい問題なのかということを語った。
水アレルギーを持つ女性 | OCCULuTION
一刻も早く治療法が見つかることを祈るのみです。



