豊川市主婦殺人事件【動機は「人を殺してみたかった」】

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豊川市主婦殺人事件(とよかわししゅふさつじんじけん)とは、2000年(平成12年)5月1日、愛知県豊川市で発生した少年による殺人事件である。

豊川市主婦殺人事件

豊川市主婦殺人事件(とよかわししゅふさつじんじけん)とは、2000年(平成12年)5月1日、愛知県豊川市で発生した少年による殺人事件である。
豊川市主婦殺人事件 – Wikipedia

Aについて

両親ともに教師の家庭に生まれる。だが両親はAが1歳半のときに離婚しており、以来祖母を「お母さん」と呼んで育った。母親とはその後、一度も会っていない。祖父が「母親に会いたいか」と尋ねても、Aは「会いたくない」と答えた。これはAの本心か、今の家族に気を使ったのかどちらかわからない。

小学校に入学する頃、母親はAにランドセルと百科事典を贈った。だが、父親と祖父はランドセルを他の子供にあげてしまい、百科事典は母親からの物だとは言わないままAに渡していた。幼いAにとって母親は「突然出ていって、なんの連絡もよこさない人」という風に映ったのだろうか。

Aは高校では特進コースに在籍する真面目な生徒だった。高校2年の頃、Aは「社会勉強のためにアルバイトしたい」と申し出るが、祖父は「欲しい物があれば買ってやる。そんなひまがあるなら勉強しろ」とこれを認めなかった。

http://yabusaka.moo.jp/toyokawa.htm

「社会勉強のためにアルバイトしたい」と申し出るが、祖父は「欲しい物があれば買ってやる。そんなひまがあるなら勉強しろ」とこれを認めなかった。
豊川市主婦殺人事件【動機は「人を殺してみたかった」】

殺害

5月1日、Aが狙いをつけた家は自身の通う私立高校から100mほど離れた筒井弘さん宅だった。Aと筒井さん夫婦は何の面識もなかった。筒井さん宅を襲った理由についてAは「玄関がたまたま開いていたから入って襲った」と後で語っている。
だが、襲撃の5時間前の午後1時頃、近くの竹やぶの所有者がシャツの入った紙袋や、刃渡り20cmの草刈鎌があるのを見つけていた。Aはあらかじめ、返り血のついた服の着替えと凶器、25000円の逃走資金を用意していたのである。ちなみにAはこの日、通常通り学校に登校している。

夕方、A、筒井さん宅に侵入。室内を物色していたところを筒井弘さんの妻・喜代さん(65歳)に見つかり、Aは喜代さんを金づちで殴り、顔を中心に首など約40ヶ所をメッタ刺しにして殺害した。この途中で、弘さんが帰宅し、2人はもみ合いになり、「金ならやる。助けてくれ」と言う弘さんの首などを切りつけた。弘さんは軽傷ですんだ。Aはその後、逃走。

http://yabusaka.moo.jp/toyokawa.htm

「寒くなって疲れた」

事件後、駆けつけた捜査員が筒井さん宅でAの鞄を発見、さらに近くの竹やぶから血のついた制服とカッターシャツを見つけた。さらにAが事件直後から行方不明になっていることが分かり、逮捕状をとっていた。

2日午後5時頃、Aは名古屋駅前の交番に1人で出頭した。とても落ちついた状態だったという。出頭した理由について「寒くなって疲れた」と答え、筒井さん夫婦殺傷後、竹やぶで着替えて自転車で駅に向かい、名古屋市や犬山市に電車で逃走。ちなみに竹やぶで着替えているところを何人もの人に目撃されていた。夜は公衆トイレの中で過ごし、2日の昼間は岐阜―名古屋間を電車で行ったり来たりしていたという。

http://yabusaka.moo.jp/toyokawa.htm

名古屋駅
豊川市主婦殺人事件【動機は「人を殺してみたかった」】

逮捕

犯人の高校生は、学校内ではソフトテニス部に所属し、後輩からの信頼も厚く、しかも極めて成績優秀であると見られていたため、その評判と犯罪行為との乖離が疑問とされた。そのため精神鑑定がなされ、犯行時にはアスペルガー症候群が原因の心神耗弱状態であったと認定し、2000年12月26日に名古屋家庭裁判所は医療少年院送付の保護処分が決定した。

この事件をきっかけにアスペルガー症候群を初めとする高機能自閉症者がクローズアップされ、一部にはアスペルガー症候群=犯罪嗜好といわんばかりのセンセーショナルな取り上げられ方もなされた。

http://ja.yourpedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B7%9D%E5%B8%82%E4%B8%BB%E5%A9%A6%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger Syndrome, AS)は、知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害の一種である。自閉症スペクトラムに分類されている。近年、「成人の発達障害」が注目を浴びる中、特にアスペルガー症候群には衆目が集まるようになった。パーソナリティ障害とも強い関連性があると指摘される。

供述

人を殺す経験をしようと思った。殺人や、それを行なう自分の心理がどういうものか経験して知ることが必要だと思い、計画した。定めた目標を達成することで成長できると考え、1度はためらたが、やり通した
豊川・17歳”経験”殺人事件

殺そうという気持ちを抑えきれませんでしたが、やるべきではありませんでした。人を殺して捕まればどうなるかは理解していて迷いましたが、結局『やらなくてはいけない』という気持ちが上回りました
豊川・17歳”経験”殺人事件

若い未来のある人は(殺しては)いけないと思った
豊川・17歳”経験”殺人事件

亡くなった方やけがをさせた方、自分の家族全員や学校の先生、友達に非常に申し訳ないことをした。自分から直接謝りたい
豊川・17歳”経験”殺人事件

その他

この事件の2日後に発生した西鉄バスジャック事件の犯人は事件直前に豊川市事件に関する手記を書いていた。2000年は17歳の少年による凶悪犯罪がセンセーショナルに報道されキレる17歳として注目された。これらの少年犯罪は少年法厳罰化の一因にもなった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B7%9D%E5%B8%82%E4%B8%BB%E5%A9%A6%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

関連書籍

人を殺してみたかった―17歳の体験殺人!衝撃のルポルタージュ (双葉文庫) [文庫]
2000年5月、愛知県豊川市で17歳の男子高校生が見知らぬ家に侵入し、主婦を殺害。「人を殺してみたかった」という少年の殺害動機は、世間を震撼させた。本書はこの衝撃的な事件の発生から、審判、そして少年事件をとり巻く今後の課題までを、気鋭のノンフィクションライターが抉るルポルタージュである。
退屈な殺人者 [単行本]
人を殺す経験をしたかった-。2000年5月1日、春のうららかな日に見知らぬ主婦を殺害した普通の少年の不条理とは何か? 『週刊文春』『文芸春秋』に掲載されたものに、追加取材・加筆してまとめる。
https://matome.naver.jp/odai/2140583484461698901
2014年09月02日