地球よりはるかに重い、新発見の「メガアース」が定説を覆す?

haru-tomo
地球型の惑星で地球の17倍の質量を持つ「メガアース」が発見されました。今までの説だと、この星は「存在しえない」はずでした。

地球から560光年離れた場所に見つかった巨大惑星、「メガアース」

地球からりゅう座の方向に560光年離れた所で、直径が地球の2.3倍、質量が17倍で岩石質と推定される惑星をケプラー宇宙望遠鏡などによる観測で発見した
時事ドットコム:「メガアース」惑星を発見=質量が地球の17倍、岩石質−米ケプラー望遠鏡で

太陽系外で地球より大きい岩石質の惑星は「スーパーアース」と呼ばれるが、研究チームはこの惑星をさらに大きい「メガアース」に新たに分類することを提唱
「メガアース」惑星を発見=質量が地球の17倍、岩石質—米ケプラー望遠鏡で – WSJ

・名前は「ケプラー10c」

「メガアース」は太陽に似た恒星ケプラー10を45日周期で回る天体で、2011年にNASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測から発見された
地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c

・そもそも「惑星」の定義とは?

かつて「惑星」に正式な定義はありませんでしたが、2006年8月に国際天文学連合によって定められました
基礎知識 – 5.惑星

恒星の周囲を主に恒星の重力の影響を受けて公転し、自らは発光しない天体
惑星とは – はてなキーワード

十分な質量を持っているために丸い形をしていて、周りに比べて圧倒的に大きく成長したもの
基礎知識 – 5.惑星

「大きく」の基準はないため、意外とあいまいになっています

今までの定説だと存在していないはずの惑星?

560光年離れた恒星の周りを公転する巨大な岩石惑星で、宇宙の起源についての理解が変わる可能性もある
「ゴジラ級」の地球型惑星、560光年先に発見 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

これまでは、岩石惑星がここまで大きくなることは不可能とされてきた
「ゴジラ級」の地球型惑星、560光年先に発見 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

サイズが大きくなると、引き寄せられる水素ガスの量も増え、木星のような巨大ガス惑星になると考えられていたためだ
「ゴジラ級」の地球型惑星、560光年先に発見 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

・「ガス惑星」ってなんだ?

実は「ガス」とは「気体」のことなのです
木星って、ガス惑星? by Uchiyama

ガス惑星といっても、鉄や岩石でできた中心核があり、その周囲に水素やヘリウムなどのガスが集まっているのでガス惑星とよばれるだけ
ガス惑星には地面が無いのですか? – Yahoo!知恵袋

木星の内部構造を見ると・・・、大量にあるのは「液体の水素分子」と「液体の金属水素」
木星って、ガス惑星? by Uchiyama

通常は気体である水素やヘリウムも木星の巨大な重力でつぶされて、ちょっと深くなると液体になってしまうのです。 気体は表面のちょっとだけしかありません
木星って、ガス惑星? by Uchiyama

ちょっとといっても厚さは100kmあります。
ただし、木星の半径は70000kmなので、そこから比べればちょっとですね。

この「ケプラー10c」は地球型で、地球よりはるかに古い惑星

ケプラー10cの発見は、太古の宇宙における惑星形成について新たな理解をもたらすもの
地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c

ケプラー10惑星系は約110億年前、つまりビッグバンから30億年経たないうちに形成されている
地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c

岩石惑星の材料となるケイ素や鉄がまだ豊富でなかった時代に、すでに巨大な岩石惑星が作られていたことになる
地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c

私たちの住む星、地球ができたのは、今から約46億年前のこと
地球の誕生

・生命が存在する可能性が広がり、これからも「メガアース」は発見される見込み

「ケプラー10cの発見により、岩石惑星がこれまで考えられていたよりもはるか以前に形成され得たことが分かった。岩石が形成されるなら、生命も形成される」
「ゴジラ級」の地球型惑星、560光年先に発見 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

古い恒星にも地球型惑星が存在するということになれば、生命に適した星が存在する可能性もさらに広がるだろう
地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c

今後、同様の惑星がさらに発見されることが見込まれている
時事ドットコム:「ゴジラ級」の地球型惑星、560光年先に発見

・ただ、「ケプラー10c」には生命が存在する可能性は低いようです

ケプラー10cは太陽のような恒星のまわりを45日周期で公転しており、生命が生き延びるには高温すぎるとみられる
「ゴジラ級」の地球型惑星、560光年先に発見 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

地球型惑星を次々と発見している「ケプラー宇宙望遠鏡」がスゴすぎ

ケプラー望遠鏡は地球に似た惑星を探すのが目的で、恒星の前を惑星が横切る際のわずかな光の変化を捉える
太陽系外に新惑星715個、うち4個が地球似 NASA、ケプラー望遠鏡で確認  – MSN産経ニュース

2月26日、ケプラー宇宙望遠鏡の観測データを統計的に分析し、太陽系外の恒星305個の周囲を計715個の惑星が回っているのを新たに確かめたと発表
太陽系外に新惑星715個、うち4個が地球似 NASA、ケプラー望遠鏡で確認  – MSN産経ニュース

うち4個は地球のように恒星から適度な距離にあるが、実際に生命を育む環境があるかどうかは不明
太陽系外に新惑星715個、うち4個が地球似 NASA、ケプラー望遠鏡で確認  – MSN産経ニュース

・現在、一番地球に似ているといわれる惑星も発見した

アメリカのNASA(航空宇宙局)は4月17日、地球によく似た惑星「ケプラー186f」を見つけたと発表
地球によく似た惑星「ケプラー186f」を発見 NASA「地球のいとこ」

地球から約500光年

ケプラー186fは大きさが地球の1.1倍。地球で言うと太陽にあたる恒星「ケプラー186」の周りを、約130日かけて1周する
地球によく似た惑星「ケプラー186f」を発見 NASA「地球のいとこ」

恒星までの距離は地球から太陽までの距離よりも短いものの恒星があまり熱くないため、ケプラー186fには水が液体の状態で存在する可能性もある
地球によく似た惑星「ケプラー186f」を発見 NASA「地球のいとこ」

https://matome.naver.jp/odai/2140183120511587101
2014年06月04日