最近、ウクライナでウクライナ軍と親ロシア派との争いが激化している。何故早く収束しないのか。ウクライナ軍と親ロシア派の武装はどちらがより強大なのか。
オレクサンドル・トゥルチノフ(Oleksandr Turchynov)大統領代行は議会で、「スラビャンスク(Slavyansk)付近で、ロシア製の携帯式地対空防衛システム(Man-Portable Air-Defense System、MANPADS)を使用しているテロリストらが、われわれのヘリコプターを撃墜したという情報を入手した」と述べた。
親露派がウクライナ軍のヘリを撃墜、将兵12人死亡 – Title1
カーニー米大統領報道官は29日の記者会見で、親ロシア派武装勢力がウクライナ東部で同国の軍用ヘリコプターを撃ち落としたことについて「高度な武器をいまだに外部から入手できることを示している」と懸念を表明、ロシアを牽制(けんせい)した。
ウクライナ情勢 親露派武器調達に懸念、米がロシアを牽制:イザ!
ウクライナ軍のヘリコプターが親ロシア派とみられる武装勢力に撃墜されているということだが、どうも親ロシア派はロシアから武器を輸入している、という疑惑が浮上している。
総兵力であるが、ソ連からの独立時には80万人以上も居たものが、軍改革によって徐々に減少。2012年には14万人弱(このほかに軍属の文民4万5000人)まで削減されていた。
ウクライナ情勢参考資料:ウクライナ軍の兵力
陸軍:5万7000人
戦車686両
装甲車2065両
戦闘へリ72機
火砲716門
* 空軍:4万600人
戦闘機160機
輸送機25機
* 海軍:1万6400人
戦闘艦22隻(うち潜水艦1隻)
対潜ヘリ8機
対潜哨戒機3機
* 空中機動部隊:6100人
装甲車310両
ウクライナ情勢参考資料:ウクライナ軍の兵力
ウクライナ軍はごく小規模な軍隊である
ウクライナ情勢参考資料:ウクライナ軍の兵力
以上のように、ウクライナ軍は必ずしも強大な軍隊であるというわけではない。ましてや、艦艇の大部分はロシアに接収されてしまった。親ロシア派も一体何人いて、どこで武器を仕入れているのかは不明である。この争いは長期化する恐れがある。