大手総合電機メーカーで知られる富士通がやさい工場で作られたレタスの販売を開始。
「半導体からレタスへ」――。工場が驚きの変化を遂げた。富士通は、半導体工場を転用した閉鎖型大規模植物工場の「会津若松Akisaiやさい工場」で栽培した「低カリウムレタス」を、「キレイヤサイ」シリーズの第1弾として2014年5月7日に発売した。
(1/2) 富士通が「半導体工場」のレタスを発売 腎臓病患者でも生で食べられる! : J-CASTニュース
農業が進化の過程にある。
野菜を工場で作るってどういうこと?
植物工場とは、施設内の温度、光、炭酸ガス、養液などの環境条件を自動制御装置で最適な状態に保ち、作物の播種、移植、収穫、出荷調整まで、周年計画的に一貫して行う生産システムのことです。
農林水産省/特集 野菜をめぐる新しい動き 植物工場の可能性(1)
普通の農地とは環境がだいぶ違う。
でも、太陽の光を浴びなくても野菜として平気なんだろうか?
大丈夫!!
【野菜を工場で作るメリットは沢山ある。】
1.食の安全
第一に“食の安全”です。完全無農薬栽培が可能な環境下では、洗わないで食べられるレタスが現実に出荷されています。
改めて植物工場のメリットや光源・太陽光についてのまとめ(玉川大学・LEDによる野菜の栽培、宇宙空間での食糧生産) | イノプレックス
完全に菌のない空間で作られる野菜のため農薬が必要なく、食の安全が確保される。
2.安定供給
第二に「安定供給」。2年前の台風ラッシュで、野菜の価格が高騰したことは記憶に新しいことです。この野菜工場では、こうした天候の影響を受ける心配がありません。
改めて植物工場のメリットや光源・太陽光についてのまとめ(玉川大学・LEDによる野菜の栽培、宇宙空間での食糧生産) | イノプレックス
天候の影響を受ける心配がないので、野菜の安定的な生産が期待出来る。
野菜の安定的な生産・供給ができれば、農家にとっての天候リスクもしくは自然災害リスクから逃れることが出来、安定的な収入に繋がる。
3.機能性作物
通常のリーフレタスと比べて、カリウムの成分が100グラムあたり100ミリグラム以下と低く、野菜に含まれるカリウムが気になる人、たとえばカリウムの摂取制限のある透析患者、腎臓病を患っている人でも、生で食べられるのが特徴だ。秋田県立大学の特許を応用して量産化に成功した。
(1/2) 富士通が「半導体工場」のレタスを発売 腎臓病患者でも生で食べられる! : J-CASTニュース
通常の野菜よりも養分が高く、健康思考の作物である。
気になるお味は、、、???
ブーケレタスとベビーリーフはみずみずしく、イチゴは形もきれいで甘く、プチトマトは甘みと酸味のバランスが絶妙だった。
大臣たちも試食 – 「植物工場」で作った野菜はどんな味? | マイナビニュース
工場の野菜も負けてない!
また、硝酸態窒素を100グラムあたり75ミリグラム前後と低くしたことで、苦味を抑え、甘さを引き出した。それにより、苦味が苦手な子どもにも食べやすい野菜となった。
(1/2) 富士通が「半導体工場」のレタスを発売 腎臓病患者でも生で食べられる! : J-CASTニュース
富士通のレタスの味も良い
なんと、
復興にも役立てられていて、2011年には既に福島に植物工場の試みがあった。
しかし今は、津波による塩害で当面使えなくなってしまった田畑でも、そこに植物工場を建てれば農作物を生産できることが注目されている。
植物工場、東北復興のスマートシティで「増殖」 – エネルギー – 日経テクノロジーオンライン
場所さえあれば、野菜を作れる。
最近でも福島での植物工場建設はとても多い。
野菜苗を生産・販売する最大手のベルグアースは12日、福島県川俣町に子会社を設立すると発表した。人工光と太陽光を利用した植物工場やハウスを設置し、来年4月から苗の生産を始める。同事業では、10年後までに150人規模を予定しており、従業員の大半は現地から採用するという。
福島の農業復興が、「植物工場」から始まっている。 | ザ・リバティweb
工場の中で野菜を育て、太陽光で発電をするという、畑で野菜を作るという概念を忘れてしまいそうなほどの超近代的野菜生産術。
植物工場はデジタルカメラを生産していた建屋を改装して設置。発光ダイオード(LED)照明を用いた完全密閉式で、温室部分の面積は840平方メートル。生産品目はレタスを中心に水菜、ホウレンソウなども含む計16種類。人工透析患者でも生で食べられる低カリウムレタスも生産する。
:日本経済新聞
パナソニックも植物工場を福島に持っている。