出典(追記あり) : http://www2u.biglobe.ne.jp/~fujimaro/heart.htm
はじめに : F1レーサーの運転時の体勢を見て頂きたい!
■そもそも「F1」って何の略?
フォーミュラ1(Formula One/フォーァミュラ・ワン)は、
モータースポーツのカテゴリーの1つであり、その世界選手権を指す場合もある。
略称はF1(エフ・ワン)。
F1世界選手権 (FIA Formula One World Championship) は、
国際自動車連盟 (FIA) が主催する自動車レースの最高峰で、
現在は4輪の1人乗りフォーミュラカーで行われている。
F1マシンの運転とは極限状態の連続である。
平均時速200km超という高速でバトルを繰り広げ、
1台でも抜いて前へ出ようとするので、ほんの小さなミスも許されない。
その小さなミスで命にも関わるという状況からドライバーは常に極度の緊張を強いられる。
この緊張がドライバーの体内に大きな変化を引き起こしていることはあまり知られていない。
特に心臓への負担は多大なものである。
心臓への負担
緊張感や恐怖を克服する為、また全身の神経と筋肉を常に活動状態にし、
情報処理能力を高く保つ為に運転中は平常時の5倍にも達するアドレナリンが放出されると言われている。
それにより心拍数が急上昇し、平均で180、最高は205まで上がることもあると言われている。
通常の人間の場合、心拍数の最高値は式にすると「220 マイナス(-) 年齢」だから、
F1ドライバーはその上限を遥かに超えてしまっているのである。
この平均180という心拍数は、マラソン選手がフルマラソンを走る時と同等で、
競技時間もF1レースの方が若干短い程度であまり差はない。
しかし、大きな違いが多々ある。
マラソンは比較的寒い時期の午前中(気温が上がる前)に、
肌を多く露出したウエアで全身に風を浴びながら走り、競技回数も年数回程度。
一方、F1のレースは比較的暑い時期の午後(最高気温に達した時間)に、
全身を二重の耐火服とヘルメットでかためて全く風の出入りのないコックピットに
深く潜り込んで走り、レースは年16~17戦に及ぶ。
マラソンも過酷なスポーツだが、競技条件面ではF1の方がもっと過酷かもしれない。
レース中、心拍数は最低150~160から最高205程度までの間を上下するが、
これは緊張の度合いと大きく関連している。
メインストレートのようにスピードの割には変化が無く、
ある程度ほっとできるコースで心拍数は170ほどに下がる一方で、
難しいコーナーなど、緊張感の大きい場面では一気に上昇する。
従って、レースドクターは心拍数のグラフを見るだけで、
サーキットの形状を想像することができるらしい。
緊張感の大きい場面で心拍数が上昇すると言うことを例えて言うならば、
地面に置いてある幅50センチの板の上を10m歩くのは、安心感がある為、
ほとんど緊張せず難なく渡りきることが出来るだろう。
またレインボーブリッジの歩道を歩いても余程の高所恐怖症の人で無い限り、
安定感があるのでドキドキしないだろう。
しかしレインボーブリッジと同じ高さにある幅50センチの板の上を10m歩くとなると、
心拍数は一気に上がる。安心感も安定感もないので。
この例のように難しいコーナーを高速で走り抜ける間や、
モナコのようにちょっとしたミスをも許されないサーキットの場合、
心臓への負担はとても大きくなる。
蒸し風呂のような運転席
また発汗による脱水症状も心臓に大きな負担をかける。
ドライバーは1レースで4~5リットルの水分を失うと言う。
これはエンジンを背負った無風のコックピット内の温度が55度にも達する中で、
Gと戦い続けるため大量の汗が出るからである。
脱水が進むと血液は濃くなり、どろどろとした粘り気のあるものに変化し、
これが血流を妨げになるので心臓はさらに血圧を高くして働くようになる。
しかし粘性が高い血液は毛細血管の中を通りにくい為、
筋肉への酸素供給が不十分になり心臓へさらに心拍数を多くするよう指令する。
「前後方向のG」も重大な負担を心臓にもたらす。それは血液の移動である。
F1で運転する際は、半分寝そべるような運転姿勢であるがゆえ、
フルブレーキング時には800ccもの血液が一気に脚に集まり戻ってこなくなる。
これは体にとって異常事態であるので心臓は心拍数を上げて血液を吸い上げるようとする。
特に運転中は首や腕など心臓より高い位置にある上半身の筋肉を多用し、
下半身はそれほど大きな運動をしない。
従って上半身の筋肉に多くの酸素を送る必要がある為、
下半身に血液が集まる事になってしまうのである。
このように、あらゆる要因がすべて心臓をいじめる方向に作用している。
それに対応するためF1ドライバーは常日頃から、
最新のスポーツ医学に基づくトレーニングを重ねて、心臓を鍛え、
体力作りや体質改善に努めている。
だからこそ、人間の限界を超えた世界での長時間ドライビングが可能となるのだ!
見た目とは裏腹にF1ドライバーの心臓は限界以上に酷使され続けている。
大変危険な状態だと言っても過言ではない。事実レースドクターは、
これ以上コーナーリングスピードが上がることを憂慮し警鐘を鳴らしている。
コーナーリングスピードの上昇は心拍数の最高値と密接に絡んでおり、
心筋に損傷を与えたり、最悪の場合運転中に心臓発作を引き起こしたりする
可能性も否定できないレベルまで来てしまっているからである。
昨今、FIAが安全対策のためスピードを落とす為の措置を色々と採って話題になっているが、
安全面での配慮とは何も事故時の衝撃だけが問題であるわけではなく、
ドライバーの心臓が既に限界域まで達していることにも関係しているのである。
▼驚愕のピットストップ!
▼ちなみにピットストップの最速記録は?
F1マレーシアGPで、インフィニティ・レッドブル・レーシングがピットストップの世界最速記録となる2.05秒を樹立した
【ビデオ】2.05秒でタイヤ交換! レッドブルがピットストップ世界最速記録を樹立!! – Autoblog 日本版
▼F1に関するまとめ▼

https://matome.eternalcollegest.com/post-2141638629013712901

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腹筋使いまくり。。