モテ系「ちょいダサ」2014年春の着こなしを元ショップ経営者が解説

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元アパレルショップ経営者がこの春モテるファッション「ちょいダサ」をまとめ。日経新聞も取り上げ、めざましテレビも「ちょいダサ男子」を特集。しかし「変な着こなし」をおもちゃにする様な取り上げ方はムカつくね。こんな、ガチなまとめはNAVERじゃウケないんだよね…。

「ちょいダサ」はモテる!だけど、気をつけて欲しい3点

無地の白い靴下、腰回りにゆとりをもたせたツータックパンツ、上下デニムなど。
2014年・今季流行あえて「ちょいダサ」着こなすコ-デ(ファッション)|muneoのあなたの心にダイバーダウン

少し前までは「ダサい」と思われがちだったアイテムや着こなし方が、若い男性の間で徐々に広がっている。2009年頃にも流行の兆しを見せた「ちょいダサ」だったが今年の「ちょいダサ」は「若さ」を押し出すスタイルで以前とは違うトレンド。

ツータックパンツ
裾丈は短めに着こなすのが昨年あたりとの違い。基本は同系色でグラデーションを付けておけば「まじダサ」には見えない。清潔感を意識しよう。

あくまでも基本はお洒落に見えることが条件。しかし、どこかゆるい部分を持たせると考えた方が無難。カジュアルな素材より薄手ウールを選択。コットンの場合、チノよりも上品なツイル素材を選ぶと更に上級者の着こなしになる。

上下デニムコーデ
ただし、同系色まとめの場合、デニム同士はなかなか難しい。ルックスで説得力があればいいんだけど、そうじゃない場合、カバン等の小物と靴で「まじダサ」にならないように主張しておこう。

めざましテレビの特集では明らかに「単なる変な人」も取り上げられていた。「カッコいい」「清潔」の基準を忘れない様に。ハッキリ言えばデニム同士はかなり高度なセンスを必要とする。特にシャツの風合いとシルエットに拘ろう。

あえて白靴下…「ちょいダサ」着こなす男たち – 日本経済新聞
あえて白靴下…「ちょいダサ」着こなす男たち  :日本経済新聞

日本経済新聞にも取り上げられたが、所詮経済紙。表面的なトレンドの取材記事だけ。モデル画像もダサい。鵜呑みにして「ちょいダサ」どころか「まじダサ」な人々が増殖しそう。「ちょいダサ」の着こなしのポイントを誰も解説して無いからまとめてみた。

白い靴下はマジでヤバイ
男性の間で、あえて「白い靴下」を履く「ちょいダサ」スタイルが人気としてこの春に定着と日経新聞も報じているが注意すべきポイントがある。

コットンベースのローゲージからミドルゲージのざっくりとした風合いのリブソックスを選択。また、新品もしくは新品に近い状態に限る。古くなる前に捨てる。

白靴と白スニーカー
昨年あたりからブームのローテクなクラッシック・スニーカーと白靴下、更に上下同系色でまとめた着こなしは上級者テク。

ファッションデザイナーの彼は昨年既にこの「ちょいダサ」な着こなしだった。一歩間違えなくてもキモい人に見えないことも無い。

「ちょいダサ」はいつ始まったトレンド?

やっぱりVOGUEが起源
ファッション誌VOGUEのWEB版で「話題沸騰のダサかっこいいヤツラ!」が2011年10月に若手ギーク俳優のマイケル・セラ、ジェシー・アイゼンバーグ等を「ダサカッコいい」として取り上げた。

2011年のVOGUEのこの特集が今の「ちょいダサ」流行のベースになったと思われる。

海外のファッショニスタ
世界中のファッショニスタが集まる、2012年のヴーヴ·クリコ・ポロクラシックの参加者に「ちょいダサ」なファッションを楽しむ人が既にいた。

ベージュに赤の裾のテーパーのキツイパンツ。バッグのセンス。ここまで来ると日本人どころか白人にも難しい。

今年、カラーのスキニーパンツが流行るとされているがちょっと選ぶときは注意すべき点がある。単にスリムなパンツを選んではいけない。ヒップ周りに余裕があり、テーパーのキツイものが今のライン。

このモデルは当たり前にそういうラインのものを2012年の時点で選んでいる。

トップレベルの「ちょいダサ」

今年のNY
トップスはH&Mアウターは古着。ボトムは昔流行したジョッパーズ(乗馬パンツ)に近いシルエット。

この人はさり気なく、こんな着こなしをしているが、アーミー、マリン、乗馬スタイル、トラッドという着こなしの常識ではありえないテーマのミックスでまとめた、ある意味パンクであり、見る人が見ればわかる過激なスタイリングだ。

「ちょいダサ」のルールとして「パンツの裾は絶対に広げない」これは基本。上級者になるとワイドパンツの着こなしもあるんだけどそれは「ちょいダサ」では無く、モード系のお洒落。

今年の東京:1
トップスはコム・デ・ギャルソン。パンツもチノでは無く番手の細かいツイル素材。更にスラックスっぽい絶妙のシルエット。

ここでコンバースタイプでは無く、あえてボリュームのあるローテクなハイカットスニーカーをチョイスするセンス。うますぎる!

今年の東京:2
ターコイズブルーが美しいニットジャケットに白のボトム。足元も当然。この手のハイカットのローテクスニーカーが現在のトップトレンド。

パンツのラインが広い場合、足元はシューズとソックスに突っ込んでしまうのも今年は必須条件。これだけで全然トレンド感が変わる。

時代で変わる「ちょいダサ」

日本の方が古い?
日本でも2010年頃から「ダサカッコイイ」という価値観を冗談めかして取り上げていたブロガーも存在した。

実際、古着マニアはこういう着こなしを昔から楽しんでいたとは思うけど、この画像の着こなしは今年の流行の基準とは全く違う。

デニム地ブルゾンを使ってコーデ!ちょっぴりちょいダサ風にボトムもデニムにしてみました。
2012年09月08日のブログ|FANky BLOG!!!!!!!!!!!!

やっぱ女性のトレンドの方が早いね。

女性は2010年頃から
2012年は70`sの80`sロック系ファッションの影響のあった年。必然的に「ちょいダサ」のトレンドが発生していた。

2010年以前の流行「森ガール」「山ガール」的なファッションも「ちょいダサ」のカテゴリにあり、女性のファッションには「ちょいダサ」は既に定着したファッションのニュアンスと言える。

「ちょいダサ」をモードに昇華させたブランド

妥協なしの服作りを、自分らしく。新ブランドthe Sakakiに注目。- Be INDEPENDENT
the Sakaki -妥協なしの服作りを、自分らしく。新ブランドthe Sakakiに注目。-|VOICE|Be INDEPENDENT

2012年8月の記事。流石に早い。

中心となるブランド
AUGUSTE-PRESENTATION大野知哉氏のもとで5年ほど修業したデザイナー榊弘太郎氏が立ち上げたブランド「the Sakaki」と「of Sakaki」。

私はこのブランドのプレゼン資料を仕事関係で数ヶ月前に見ていたので知っているだけだがthe Sakakiは「ちょいダサ」系をモードに昇華させたドメスティックブランドとして既にファッションの先端を行く人々に注目されている。

ジャニーズの「ちょいダサ」

相葉雅紀
ジャニーズのタレントの画像は肖像権が煩いので川越シェフに差し替えておいた。

ジャニーズの中で普段着が「ちょいダサ」でお洒落なのは誰か気になったので調べてみた。ネットで普段着の画像を何枚か見る限り、嵐のメンバー、相葉雅紀という人が一番マトモだった。あとはハッキリ言ってひどすぎ。キムタクもセンス悪くなったなあとシミジミ。時の流れは残酷だ。

ドラマの中の「ちょいダサ」

三浦翔平
こちらも肖像権に配慮して全く似てもいない林先生に差し替え。日本テレビ「明日、ママがいない」のロッカー役の三浦翔平のファッションは「ちょいダサ」でイイ感じだった。多分、スタイリストのセンスが良かったのだろう。この人は他のメディアで露出する時の服のセンスが残念な感じ。スタイリストが悪いのか本人の好みかはわからないが、いいルックスなのにもったいない。

めざましテレビで「ちょいダサ男子」が特集

工場長@akio624427

明日の朝のめざましテレビに出るかもしれないのでもし良かったらみてやって下さい!

放送予定ですが、4月1日(火)めざましテレビ内の「ココ調」~あえて「ちょいダサ」オシャレをする男子たち~
時間は、7:10~30の間ごろです。 pic.twitter.com/k2PAzWzuQo

めざましテレビ、ファッション舐めすぎじゃね?
https://matome.naver.jp/odai/2139630492788607301
2014年04月03日