カノの行動から心理を追求してみた

紅葉ネコ目
カノさんの行動が色々意味深だったので、一体彼の心中ではどのような思い、葛藤、疑惑などが為されているのか、心理学的視点から推察してみましたwかなり適当ですww

注意
このまとめは作者の妄想と解釈とその他もろもろを詰めて出来たものです。
これを製作した当時は5巻がまだ発売されていなかったことをどうかご了承ください。
めちゃくちゃなことばかり言っていますが、あくまで二次創作の範囲であることもご了承ください。
語彙力無いです。文章力も無いです。
カノを相当好きでいないと見るのキツイかもしれないので、閲覧は自己責任でお願いします。
批判、悪コメ等は一切受け付けません。

カノの基礎情報

カノ【団員No、3】
本名:鹿野修哉(かのしゅうや)
身長:150㎝
体重:50㎏
血液型:B型
誕生日5月10日
能力:目を欺く能力
「周りの自分に対する認識を変え違う姿に見せることができる」
好きな都道府県:佐賀県
一人称:僕

人柄
「飄々とした性格で、つかみどころのない少年。
マリーやモモをよくからかっており、軟派だと思われがちなところも。
度が過ぎて怒らせたり制裁を受けることもあるが、ここぞという時には頼りにされている」

詳細情報(Pixiv百科事典「カノ」)
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AB%E3%83%8E

幼少期の記録

幼少期は母親と二人でアパートで過ごす。(父親の存在は不明)
幼稚園などには通わなかった。
母親が情緒不安定気味だったせいで日頃から暴力を受けて育つも、そんな母親に対して酷い嫌悪などはなかったようだ。
むしろ、「母親を怒らせてしまう自分が悪い」という考えを持っていたようで、周囲の人間が行う母親に対する悪口、虐待を揶揄する噂の方へ敵意を向けていたと考えられる。
(メカクシティレコーズ初回限定冊子の28ページより推察)
また、そんな噂の原因となっている自分の体の傷を隠したいという思いがあったりと、母親を庇うような言動も見られた。

ある日金銭目的でカノ達の家に押し入った強盗に遭遇した際、母親もカノを庇って死ぬ、母親を殺した強盗に激しく怒るカノ、など親子愛も適度に見られる。
いついかなる時でも虐待的行為が行われていたわけではないと推測。
しづ氏の幼少期カノのキャラデザ(小説3巻より)では「いつも長そで長ズボン、たまに気味悪がられる」、「いつも不自然に笑う」、「友達いるけど長くあそんでると親に超怒られる」、「かしこい」、「割と明るい」、「黒好き」などと言ったなかなかに後、伏線や考察証拠になりそうな設定が散らばっている。

幼少期の心理推察

上記の情報を見てみる。そうするとカノという存在が、(母親の暴力にも耐え、むしろ笑い続けていられたり母親を庇ったりする)かなり良く出来たいい人間のように思える。
しかし、この一見美麗に思える様々な行動原理も全く普通の「防衛行動」として捉えることが可能だ。

①外部に助けを求められない状況
幼少期は幼稚園に行かなかったり、外で長く遊ぶことに制限をかけられたりなど、様々な外部の接触を阻む縛りがあった。自然と子供は親の言いつけを守るので、カノも同様外部への接触を避けるようになっていっただろう。
簡単に外の人間に助けを求められる状態ではなくなっていったことが推測できる。
また、子供は親の真似事をしようとする時期がある。
個人差はあるが、大体1~5歳くらいの間がその時期だと言われてる。それがそのままそんな真似事が将来の人格へと繋がっていくケースも多い。
母親が周囲の大人達に対して嫌悪をもっていたのなら、カノも同様周囲の大人を危険な存在として見ていただろう。子供は親の苦手なものを学ぶという言葉がある通り。
つまり、カノにとって母親以外の大人は危険視してしまうような存在だった可能性がある。

②思い込み、錯覚
①でも言った通り、カノにとって外の大人は危険な存在だった。
しかし、家庭内でも日々暴力が振るわれる危険な状態。
つまりカノにとって安全な場所など存在していなかったのだ。
ところが、子供の脳というのは大人より遥かに複雑に、簡単に現実と理想を混ぜてしまうことが多い。子供が純粋に夢を語るのも、こういった脳の作りに起因する。
カノの場合、自身が生きていくには到底困難な状況だと脳が判断したせいで「思い込み」といったような形で脳に錯覚させられたのだと考えるのがこの場合適切だろう。
外にほとんど出れず、家にいることが多かったカノ。この現実を逆にプラスへと錯覚していったのだ。
早い話、「外は危ない」「家にいれば安全」というように外部への接触を拒むようになっていったのだと推測する。また、「家にいれば安全」というような錯覚に陥らせるために「母親」という本来なら自分の脅威になる存在もプラスに変換していった。
「本当の母は優しい存在なんだ」「いい子にしていれば怒られることなどない」「自分や、周りの人間が悪い」
こういった思い込み、錯覚により母親を庇うような言動が目立つようになっていったのではないのだろうか。

③情緒不安定気味な母親
②以外にも母親をよく思うようになっていた理由はあるだろう。
例えば冒頭で言った「情緒不安定気味な母親」。これも原因の一つだと考える。
そもそも情緒不安定というのは簡単に言ってしまうと「人格が不安定」ということ。
主な症状としては理由もないのにイライラしてしまったり、憂鬱な気分になったりしてしまうことが多く、対人関係がうまくいかないケースがある。同じ相手なのに、ある時までは普通に親しみを持って接していたのに、突然にそれが豹変してしまって、いきなり攻撃的な態度を取ってしまったり、またさらに豹変して、今度は温かい態度で接するようになったりと、とにかく不安定なのだ。

まさにカノの母親もこの調子だったのだろう。いきなりカッとなって暴力を振るったかと思えばすぐに優しくなり謝ったりと。
そしてこうした衝動行為は、他人に非難されたり、邪魔されたりすると余計にその酷さを増していくようだ。カノの母親も周囲の人間の噂によりこういった行為がエスカレートしたかもしれない。
特にこの疾患にかかった多くの人が、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を絶えず抱えている。 人間は誰でも多かれ、少なかれ、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を抱いていると思われるがこの症状の場合、見捨てられ不安の感情が非常に強く、周囲の人には理解できないほどのレベルに達していることがある。
カノの外出などを制限した理由も、もしかしたらカノという唯一の味方がいなくなるという恐怖からきていたのだろうか。
カノはそんな思いをどこかで理解していたから周囲の人間に対し敵意をもち、母親を大切に思ったのかもしれない。

④情緒不安定
そもそもどうして「情緒不安定」になってしまうのか。
中でも最も多く指摘されているのは、「親子関係のゆがみ」が原因であるという説。これは精神医学分野において「分離不安」と呼ばれている。
子供が自立するまでの過程には親の「支え」が必要である。食事、睡眠、歩行。
何から何まで親が傍にいた。この時期を「依存の時期」という。
そしてこの時期が過ぎると「自立の時期」になる。こうして子供は独り立ちしていくのだが、その独り立ちの条件に必要不可欠なのが「親からの適度な愛」だ。
この時期に両親的な存在(優しさをくれる存在)がいなかったり、その両親が情緒不安定だと、子どもの心に不安が起きてしまい、親からうまく「分離」できなくなってしまう。
それが他人との距離の取り方が分からないという事態を引き起こすようだ。
このままにしておくと、今は支障がなくても他人との距離の取り方がわからないままで後々大変な思いをしてくことになる。
そしてこのまま何も手を打たずにそのままにしておくと、将来そのまま情緒不安定になってしまうケースが多くあるのだ。
そうして考えると、カノの母親ももしかしたら幼い頃虐待のような行為を受けて育ってきたのかもしれない。
そして、上記の条件を当てはめていくと、カノもまた母親同様、情緒不安定になってしまう可能性が十分あるのだ。

情緒不安定性人格障害について
http://zusu.net/mentalhealth/jyoucho.html

〈まとめ〉
幼少期のカノの記録は少ないながらに考察のし甲斐がある。長ったらしくなってしまったので、下記でまとめたい↓

・周囲の人間に母親同様敵意、嫌悪をもっていた。
・母親の暴力や、外部への接触の制限などといったマイナス的状況をプラスに思い込み、錯覚を させ自身の防衛を行っていた。
・情緒不安定気味な母親のことをどこかで理解していた。
・母親が情緒不安定気味なせいで親からの自立がうまくできなかった。(母親への依存に繋がる)
・将来カノも情緒不安定になってしまう可能性がある。

※あくまで推測なので確証はない。
カノというのは幼少期から後、人格形成に問題が起きそうな人生を送ってきていたようだ。このまとめがこの先の解釈にどのように絡ませることができるのか、少し楽しみである。

人に対する態度

カノは初対面の人に対してもぐいぐい突っ込んでいくような言動が小説や漫画から多々みられた。また、人のことを気遣ったような、気にかけたような言動も多い。
それでいてよく人をからかったり、殴られても罵倒されてもへらへらと受け流すどこか掴みどころのない感じがよくこのカノという人間を表している。
ころころと態度、表情を変えていくその姿に上記のとおり、既に少々情緒不安定の傾向が見えているのだろうか。そんなカノの解釈を対人態度から進めてみよう。

①人に対する壁が極端に薄い
虐待を受けて育った子供に起こってしまう「愛着障害」というものがある。
優しくしてほしいのに、そうされると激しく拒絶をしたり癇癪を起したりなど、愛というものにどう接していいか分からずに全く普通とは真逆の反応を起こしてしまうのがケース1。
カノの場合は、「もう一つのケース」で考えていきたい。
そのもう一つのケースとは、「見知らぬ人にもべたべたするといった傾向」が見られることである。
初対面のモモを小説でも漫画でも堂々勧誘してしまったり、シンタローに馴れ馴れしく接する(肩に腕を回すなど極端、過度な接触表現)など、人見知りとは全く縁のないような、少しいきすぎと言ってもいいほどにフレンドリーである。
これもカノの特性なのか、とスル―してもいいのだが、あえて指摘するならば「愛着障害」の一種である可能性を否定しきれない。
(※しかし、カノにはループ時の記憶を覚えているという説がある。それを考慮すると何も不思議ではなくなってしまうので、ここら辺の詳細は保留にしたい)

愛着生涯にはどのような種類があるのか?
http://tesseikai.com/aichaku/

②よく人を怒らせる
じん氏のツイートにもあった「カノは怒らせたがり」という発言、事実。
実際小説などを読んでいてもそう納得せざるを得ないような言動が多く見つかる。
どうして何度も人を怒らせるようなことをするのか、至って答えは単純であるだろう。
「どうやって人の気を惹いたらいいのか分からない」のだ。
これも虐待を受けて育ってきた人に起こる状態である。
虐待を受けて育った人はほとんどが人との接し方をよく知らないで苦労することが多い。
その代償として極端に人を怒らせないように、現代で言う「コミュ障」なるものになったり人との接触を拒むようになる場合などがある。
がそれとは全く逆に、人に見捨てられることが怖くて気を惹こうと必死になるケースもあるのだ。
カノは明らかに後者だろう。
適度な愛を受けてこれなかったからこそ、怒らせることでしか気の惹き方を知らない。そもそもどうやって優しく接していけばいいのかも分からない。
ただ、からかって相手の関心が自分に向けばそれで「コミュニケーションが取れている」と思ってしまうのだ。
仲間に捨てられないように、一人にならないように。
(幼少期の心理推察より)母親に未だ依存しきった状態で成長してきているのならば、孤独を極端に恐れていても不思議なことはない。(依存症の人は依存したものが無くなると一人でいることに恐怖を感じることがある。人によってそれは軽いものだったり重いものだったりする)
こういった言動も、やはり幼い頃に味わった虐待の傷なのだろうか。

普段の行動

小説内、漫画内では様々なカノが見られる。そして、その行動一つ一つにそんなカノの心理状態を探るヒントが含まれていた。なかなか本心を明かさないカノの無意識の行動から一個ずつ順に紐解いていきたい。

①何かと眠そう
小説1巻、また小説2巻でよくあくびをしたり昼間から寝ていたりと、なんだかいつも眠そうな印象を所々で受ける。
それでいて3巻、4巻では夜遅くまでどこかに行っていて帰ってこなかった。
これは、自然と夜に寝てしまうことを避けている防衛行動なのか、それとも不眠症の傾向があるのか。
夜に寝ることへの抵抗があるのも、大概虐待された人に起こる現象だ。
暗闇にたった一人で無防備に状態を晒すということがとてつもなく恐ろしいことに感じ、なかなか寝付けなくなってしまうのがこの場合の症状。
カノの場合、もしかしたら強盗のことでも思い出してしまうのかもしれない。
昼間から強盗にくることなど、ほぼないだろう。大概夜といった人気のなく、適度に騒音のある時間帯。そうして考えると、カノ達も深夜に強盗に遭遇したのかもしれない。
不眠症は言わずもがな。
ある程度のストレス、過度の緊張から眠りが浅くなったり、全く眠ることのできなくなってしまう、現代でも問題視されている症状だ。
日中眠そうにしているのも、どこか気だるそうにしているのもそういうことなのかもしれない。
ストレス、過度な緊張とはしかし一体どういうことだろう。
もしかしたら、未だにキドやセトなどに本心を見抜かれたくないため嘘をつき続け、その緊張が解けていないのかもしれない。いつ気付かれてしまうかという不安が、こういった症状を引き起こしてしまうのだろうか。

②顔に雑誌を乗せて寝る
これも①に少し関連しているかもしれない。
顔に雑誌を乗せる、という行為は「自身を見られたくない」という心の現れからきていることが多い。
寝ている、ということは流石に欺くことなどできないだろう。
つまり、本当の自分がそこには出てしまうということ。
そういったことから、無意識に拒絶しているのかもしれない。
また、これが本当にそうだとすると、上記の「眠そう」というのも「仲間に素顔を見せてるのが嫌だ」といった不安からそうなってしまっているのだろうか。

③よく笑う
これは特徴と言ってもいいほどである、カノと言ったら「笑顔」だ。
しかし、あまりに必要以上にげらげらと笑ったりにこにこほほ笑んだりしているので周囲の人間からは「気持ち悪い」などと言われけなされてしまう。
しかし殴られても、どんな罵倒を受けても(恐らく欺いているのだろうが)笑っているなど、流石に異常な気がする。
一体何故彼はここまで笑おうとするのか。それも何かの防衛反応なのか。
恐らく今までの中で一番彼を推察するのにふさわしいネタだろう。

説1「自分の感情を他人から隠す」
長くなりそうなので、またこちらも細かく分岐して一つずつ解釈、推察をしていきたい。
一番ありそうなのが、この「感情を隠す」という防衛反応の可能性である。
こんな風に必死で「笑う自分」を作っていないと、すぐに本音が出てしまうのだろう。だとすると現段階でカノは相当追い詰められていることになる。
多分、もしこの状態が事実だとするならば、少しほだされただけで簡単に崩れてしまう程危険な状態のはずだ。
僅かな理性で弱い自分をさらけ出すことに必死でストップをかけているギリギリの状態。
かなりの精神状態のはずだが、恐らくカノ自体「何故自分がここまで必死に本心を隠しているのか」というのもあやふやになりつつあるせいで笑うのをやめられないのだと思う。
ただ、「本当の自分に気付かれてしまうのが怖い」とそれだけを思い続けてなんとか笑っているのだ。

説2「防衛機制」
人には防衛機制というものがある。防衛機制とは、心が脅かされたときに、それを守ろうとするために行うことだ。
笑顔も防衛機制の一つである。
たとえば苦笑い、などという例がある。
その場の空気がまずくなった時などに笑ってごまかす、というのがシンプルな防衛機制の一例だ。
カノにとって、未だにメカクシ団のメンバーとは馴染みづらいところがあるのかもしれない。
第3者という存在に馴染みきれないのを意識できず、無意識に困っているという可能性がある。
なので笑うことによりその場にとけこんでいるように自身に錯覚でもさせているのだろうか。
ここら辺の解釈は冒頭の「愛着障害」と若干矛盾してきてしまうので無視をしても構わない。(というかごちゃごちゃになってしまうのでスル―すればよかったと後悔気味)

説3「自身が周りより劣っているという劣等感」
(アヤノへの弔い)
夜咄ディセイブでも、「オーマイダーティ―」など、「僕は汚い」なんて自虐的な言葉を平然と、何度も吐くほどだ。
幼少期の虐待もあり、自身の自己価値というのは極端に低いのだろう。
そういったことから、激しい劣等感に襲われどうしていいのかわからなくなってしまう。

これもまた、ありがちなケースだ。
そしてここから重要になってくるのはかつての義姉、「アヤノ」の存在だ。
アヤノは自分が母親にできなかった「人を笑わせること」「楽しませること」をいとも簡単にやってのけ、自分たちを救いだしてくれた。
子供心には、ヒーローのように映っただろう。
そして、ヒーローには誰もが憧れる。
酷い劣等感から逃れるには、そんなヒーローを目指す必要があった。だからヒーロー、もといアヤノのようにカノはよく笑うようになったのではないだろうか。
また、そうやって笑うことによって「話し相手に対しては、「自分の言葉は人を笑わせる能力を備えている」という満足感を与え、聞き手達に対しては、「その話題が強く興味をそそられるほど値打ちのあるもの」という事を強調する事によって、周囲を立てることに使命感のようなものを感じられる」という思いもあったのではないだろうか。
しかし、そのアヤノの存在はもうない。
今までの推察より、依存癖のある可能性を否定しきれないカノのことだ、恐らくアヤノにも再び同じように依存を繰り返しただろう。
そんなアヤノに対する贐(はなむけ)、弔いの意味も実は含まれているのではないだろうか。
(まぁ、幼少期よりよく笑う子だったようなのでそこら辺は曖昧だが)

説4「微笑みうつ病」
微笑みうつ病とは軽症のうつ病のことで、「実際にはうつ状態であるにもかかわらず、それを隠すために演技で異様なほど作り笑いをする」というような症状がみられる状態のことである。
この症状は、過度な不安やストレスなどから発される病気で、「寝つきが悪くなる」「ぼんやりすることが多くなる」といったようなうつに近い症状が出始める。(寝つきが悪くなるについては「不眠症」にも当てはまる)
自身でもそういった異常に気付き始めると、今度は無理して元気なことをアピールしようとするような症状が目立ち始める。
しかし、そのような生活を送ることはさらなるストレスを生み出す結果となり、重症のうつ病になってしまったり、突然蒸発・自殺してしまったりするケースもある、かなり危険な症状だ。
時々暗い表情を浮かべたりするので、周囲の人が声をかけると一瞬のうちに笑顔になり「大丈夫、大丈夫」と対応をする。
カノもこの状態に近い節がある。もしかしたら、もしかすると。
なんてこともあるかもしれない、なんにせよ危険な状態だ。

様々な説があるが、何にせよずっと笑顔でい続ける状態というのは安定した状態ではないことが明確である。
また、場合によっては大変危険な状態になってしまうこともある、極めて危なっかしい状態でもあるだろう。
自分の弱さをどうにかして隠したいという深層心理が、いつもの状態から推測されてしまうとは、なんというか少々皮肉だ。
カノには笑顔でいてほしいが、その半面無理をしないでたまには泣いたり怒ったりと、人間らしい表情の豊かさを見せてほしいところである。

性格、見た目、人間性等から

これもまた、解釈のしやすそうで意外と難しいところだ。
見た目、性格、好みなどといった人間性からどこまで鹿野修哉という存在の根を探り出していけるだろう、とりあえずやれるところまで頑張ってみたい。(ここら辺から解釈にグダグダ感が増してくる;)

①黒が好き
冒頭の記述の通り、しづ氏のキャラデザからカノは黒という色が好きな子だったようだ。
今も黒いものに身を包んでいることから、変わらず黒が好きなのだろう。
心理とは、好きなものからでも推測することができる。黒が好きな人全員がそう、とは言えないが一概に否定もしきれないのが、この心理推察の結果だ。
まず、黒とは何を表し何を示しているのか調べてみた。

1、強い不満、圧迫感からの逃避欲求、自分を支配するものへの反抗心の表れ
2、実は傷つきたくない気持ちが強く、臆病で弱い自分を隠して自分の世界に閉じこもっている
3、人目をとても気にしていて、評価されることをおそれ、無難な黒に逃げている保守的な面がある
4、自分の好きな過ごし方や人に対する好みがはっきりしていて、それを人に干渉されたくないと
いう思いがある
5、かしこそうで大人びた印象を与える
6、不安や恐怖を受け止めようという気持ちにさせる、イヤな刺激を遮る壁になってくれるという
安心感が得られる
などといった情報が得られた。
何も黒好きな人全てにこれが当てはまるわけじゃないだろうが、大方鹿野修哉という人間性が掴めてくる貴重な情報だろう。
黒が好きというのはカノにとって、本心を隠しどこか虚栄心を見せている自分に対する自虐なのかもしれない。
また、まるで自分のような色に感じることでもできるのか、この色から受ける印象に落ち着きでも覚えるのか、とにかくカノは多分今も黒が好きなのだ。

好きな色が教える深層心理
http://www1.ocn.ne.jp/~iyasiro/maji/iroiro2.html

②髪型
カノと言えば、「アシメ」だ。髪の右側を長めにしたヘアスタイルで若干癖っ毛のような印象も受ける。そんな髪型から推察していこう。
まず、そんな髪型から簡単に大まかな推察ができる。
おでこの右側を隠す人は、「笑顔で自分を隠す」傾向が多いようだ。
カノのヘアスタイルもまさにその通り。(あくまで心理テストのようなものなので確証はない)
また、アシメは最近の流行りでもあるようだ。
ファッション雑誌なんかを読むカノはやはり流行に敏感なのだろうか。
しかし、流行に敏感な男性に多いのが「周りと波長を合わせようとする」といったような行動だ。カノも、知らず知らずのうちにそういった心理が表れてしまっているのだろう。
流行りに乗ろうとするその姿がそうなのでは、と推察。

③ブーツ
服装から心理診断をしてみようかと思ったが、心理を読み取る場合靴の方が明確にわかるということで、カノの(ディセイ)ブーツから心理を読み取ることにした。
まず、そもそもブーツを履く男性というのは、どこか大胆でありながらも物事を決める際にはよく考えて慎重にする。また自分のことや感情をあまりに表に出さないようなタイプが多いようだ。
それから、紐のような束縛系の小物、デザインを身につけている場合はどこか「縛りを求めている」ことがある。実際、カノの靴の周りには紐のようなものがデザインされている。
カノはもしかしたら、過去に比べたら遥かに過ごしやすく自由な状態にどこか恐怖を感じているのかもしれない。
今の状態に慣れ切って母親の存在があやふやになってしまうことへの懸念が表れている可能性がある。

④かしこい
これもしづ氏のキャラデザで判明した事実だ。
案外アホなキャラかと思ったらいきなりのかしこい設定に驚いたファンの方もいただろう。(実際私がそうだったw)
これもまた、虐待からきたものだと考える。
親の関心をどうしても惹こうと、親の好きそうな子供を演じる。よくある話だ。
カノもまたその一人で、恐らく何かしら陰で努力をし、それ相応の知識を身につけたのかもしれない。
楯山家に引き取られたあとも、見捨てられるのが怖くて陰で勉強をしたりして、そのままの状態を保っていたのなら、きっと今もかしこいままではないのだろうか。

①より、黒は「かしこそうに見せる」効果があるようだ。また、こういったところからも黒が好きな理由がきているのかもしれない。

楽曲「夜咄ディセイブ」

彼の本心が垣間見える貴重な一作である。
最後にこの曲から最終考察を終えていこうか、と考えている。
これもカノの本心を見抜いていく、探っていくための重要なヒント、証拠が盛り込まれていた。

①冒頭のセリフ
冒頭のセリフとは、おなじみ「嘘をつくのは」というあれである。
あの部分で、「可笑しいね、いつだって 本当の咄が、一番嘘臭いんだよ」とカノは語っている。
だから本心を言えないのだと。
「本当の咄」とは何か。何が一番嘘くさいのだろうか。
少なくとも、この部分でカノは「自分が一番言いたいことなどどうせ信じてもらえないから」というように少し自暴自棄になっているようにも感じる。
カノは実は「本当」を言いたいのにそれを誰も信じてくれないから嘘をつき続けているのだろうか、そうして考えると誰か早くその「本当」に気付いてほしいものだ。

②たまには愚痴っちゃって
愚痴、まぁ「苦痛」や「辛さ」などといったマイナス的感情を誰かに分かち合ってもらいたくて話すことである。
「たまには」ということは「過去に誰かにそれを話したことがある」ということだろうか。
あのカノが誰かに弱さを見せるのだ。今回もそう。
一体彼に何があったのだろう。
こう態度が豹変してしまうと、やはり疑問視をしなければならない。
人の脳とは、これ以上自身の精神が持たない、と考えるとまず第一に第3者へ助けを求めようとする傾向がある。
今回もそんな、「自我の崩壊」に堪えられなかったカノが必死に助けを求めていたのがこの楽曲の主題なのだろうか。

③…あぁ、ごめんね!泣かないで!
ここでもやはり最後まで本心を吐き出せずに、相手の顔色をうかがってしまうカノ。
ここまできてしまうと、もうカノにとって「本音を晒すこと」というのはとてつもなく困難で大変なことなのだろう。
そこまでして本心を隠したいとなると、一種の「病気」として捉えてもおかしなことではないハズだ。

④オーマイダーティ
文法は合っていないが、直訳すると「あぁ、私は何て汚い!」という意味である。
しかもこのフレーズ、何度も曲中に繰り返される。
そこまでして自分を否定したい理由とはなんなのだろうか。
歌詞を少し巻き戻すと「馬鹿な自傷症性」というようなものがある。
もしかしたらカノには少なからず自傷癖でもあるのだろうか。
だとすると、そこまで自分を否定したい理由も、自身の自己価値の低さから理解できる。
そもそも自傷癖というのは、一般的に「リストカット」と言ったような外見から認識されるような行為を伴うことが多いのだが、時と場合によっては「内面的に攻撃する」というようなケースもある。
心に「理想の自分」と「本当の自分」を対立させ合って、片方に自身の保守を、もう片方に自身の否定をさせるといったような精神的攻撃を繰り返すのだ。しかも厄介なことに、本人はこの段階ではもう「理想(偽ってきた)自分」と「本当の自分」の区別がつかなくなってきている。
MVでもあるように「それも嘘?」「いやいや本心だよ」のシーンではまさにこの葛藤が為されていたのではないだろうか。
これも立派な自傷行為である。
これがいきすぎると、リストカットいったようなものを越えていきなり薬にはまったりなど、もっと危険なことをしだすのだ。

夜咄ディセイブ「歌詞」
http://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/24564.html

虚言癖

カノには「虚言癖」がある。
すぐに「うそうそ~」などと言って人を騙す行為だ。
しかし、それも重要な考察に繋がる。
これもまた、幼少の虐待のせいだろう。また、もしかしたら無意識なのかもしれない。
なんにせよ、質の悪い話しだ。

虐待を受けて育ってきた子供というのは、何かと嘘をつく傾向にある。
幼少より、虐待を実際に行っている両親を庇ったり、周囲の人間に嘘の情報をばらまいて自分の周りを安泰にさせたりと。
嘘にこと欠かない生活をしてくる人が多いのだ。
カノもまさにそれだろう。
段々嘘をつくのが当たり前になってきて、次第に自分の理想を作り始めるようになってしまう。
そしてその「理想」のまま全く違う自分を作ってしまう。
例えば、本当は暗くて元気のない子のハズなのにいつも楽しそうにふるまっている子を演じてしまったりと。
そうすると、本当に「理想」と「現実」の区別がつかなくなってしまうのだ。
そのまま「嘘をつかないと生きていけない」と錯覚してしまったりするため、余計にそれが酷くなってしまう。
悪化してくるとつかなくてもいい、どうでもいい嘘まで簡単に口から出てしまうようになったりしてくる。
また、そういった行動の原理はやはり「どこか興味を惹きたい」と思うことから悪化してしまうのだ。(一概に全員がそうというわけではない)
そして虚言癖をもつ人のほとんどが「何故いま嘘をついたのだろう」と、嘘をつく理由を見いだせないのだ。
もしかしたら、カノも目的を見失っている一人なのかもしれない。

虐待を受けた子供たちに起こる症状
http://blog.livedoor.jp/ramram51-kodomo/archives/5386305.html

「カノ」という人間

今までの情報を見ていくと、カノという人間が本当はどういうものなのか、なんとなくわかるのではないだろうか。
私も解釈をしていてとても楽しかったw
本当はもっと深くまで探ることができるのだろうか、重要などことだけを今回はピックアップしてみた。
1日クオリティの情報、すいません;
とにかく、とてもじゃないが、カノという存在はあまりに弱く、脆く、もしかしたら私達よりも儚い存在なのかもしれない。
それを考慮すると今までのカノの見方も少しは変わるのではないだろうか。

小説でも漫画でも、これから始まるアニメでも。
様々なシーンで受けるカノの印象がこれにより少しでも変わったら嬉しい限りである。
カノと言う人間は
「弱く、依存性があり、嘘をつき続けていないと不安で仕方なく(虚言癖)、また本心を探られることが極度に怖い、臆病者」なのだと。
私達とほとんど変わらない、多分それよりも弱い存在なのだ。
だから、もしこれからもカノのことを見る機会があるのならば、少しでも「こいつまた笑ってるけど平気なんかなぁ…」とか「もしかしたらこの行動にも何かあるかも」などと、可愛げのない、じん氏を少し困らせるくらい圧倒した解釈をしながら見てもらえると更に嬉しい。
今回は、本当に最後まで見ていただいてありがとうございました。

ご視聴痛み入りますm(ーー)m

https://matome.naver.jp/odai/2139578549242084601
2014年10月23日