○健康食品、サプリメントの誇大広告が問題になっている
食品として販売されているものの中には、必ずしも実証されていない健康の保持・増進効果を虚偽又は誇大に表示しているものが見受けられ、さらに長期的かつ継続的な摂取が推奨される傾向にある
誇大表示の禁止について|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
誇大広告が放置された場合、必要な診療機会を逸する等、健康に重大な支障を起こす可能性があることから健康の保持増進の効果等に関して虚偽又は誇大な広告を禁止する
誇大表示の禁止について|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
行きすぎた広告が目立ち、国民生活センターでは「健康食品の利用において留意すべきポイント」として、「販売会社側の情報は都合の良い情報がほとんど」と指摘する。
サントリーと味の素が“誇大広告”合戦するあの健康食品とは!?(1/4) | ビジネスジャーナル
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○そんな誇大広告によって、副作用も数多く報告されている
最近、マスコミでも頻繁に取り上げられているように、健康食品をめぐる健康被害が続出しています。つい最近も、中国製のダイエット食品で、多数の死者や入院患者が報告されていますが、このような事例は氷山のほんの一角に過ぎません。
第2回サプリメントに頼りすぎていませんか? | くすりマガジン | 日本製薬工業協会
消費者から国民生活センターに寄せられる健康食品の苦情件数は、年々増えており、この10年で約3倍になった。
サプリメントを考える|健康を考える|「考える」シリーズ|LIFENCE(ライフエンス)
○厚労省が発表した「要注意」な健康食品、サプリメントとは
①「OxyELITE Pro」(オキシエリートプロ)
29人が急性肝炎を発症、うち2人が肝移植を、うち1名が死亡したことを受け、日本でも厚生労働省より、都道府県などを通じ注意が呼びかけられています。
ダイエット食品で死亡や急性肝炎!海外のサプリメントに要注意! -症状や対処法など家庭の医学情報- カラダノート
この商品は「燃焼系」と言われる部類のもので、利用者の体験談では「身体がポカポカして、特に何もしていないのに少しずつ体重が落ちていく」というようなコメントが見られました。
ダイエット食品で死亡や急性肝炎!海外のサプリメントに要注意! -症状や対処法など家庭の医学情報- カラダノート
②アガリクス
アガリクスを使った動物実験(ラットによる)では、同製品は他の発ガン性物質に作用し、発ガンを促進する働きがある、ということが発見されました。
2/2 サプリメント・健康食品の危険性 [健康食品・サプリメント] All About
アガリクスが原因による肝障害はウコンに次いで多いといわれ、厚生労働省は因果関係は特定できないとしていますが、劇症肝炎による死亡例も報告されています。
健康食品による健康被害-遠藤クリニック
③白いんげん豆
白インゲン豆にはレクチンという成分が含まれています。この成分はインゲン豆中に多く含まれており、加熱不足や生のまま摂取すると食中毒の原因となります。
2/2 サプリメント・健康食品の危険性 [健康食品・サプリメント] All About
被害総数965件、104名が入院という事態となりました。不十分な加熱調理により残ったいんげん生豆に含まれるレクチンなどの成分が胃腸粘膜の炎症を引き起こしたといわれています。
健康食品による健康被害-遠藤クリニック
④ウコン
ウコンは鉄分を豊富に含みます。ということはつまり、大量にウコンを摂取すると、慢性肝炎を悪化させるかもしれない
《112》 ウコンは肝臓に要注意! – 内科医・酒井健司の医心電信 – アピタル(医療・健康)
肝機能が弱っていると、鉄を排出させる能力が低下して、鉄が過剰に肝臓に停滞して機能を低下させます。
「少量では害がなくても大量で害が生じることがある」というのも教訓の一つです。少量なら安全な食品であっても、大量・長期に摂取すると、健康障害が起きることがあります。
《112》 ウコンは肝臓に要注意! – 内科医・酒井健司の医心電信 – アピタル(医療・健康)
⑤クロレラ
購入者の9割がチラシがきっかけだったそうです。副作用として日光過敏症がよく知られていますが、クロレラの細胞壁は厚いため吸収されにくく、吐き気、下痢、腹部膨満感などの消化器症状が現れることもあります。
健康食品による健康被害-遠藤クリニック
実際2000年に入ってからも数件肝障害や食欲低下などの症状が出ているので、注意が必要です。
『クロレラ』は過去にいくつかの健康被害例がある?! -症状や対処法など家庭の医学情報- カラダノート
⑥ プロポリス
安全性については、ハチやハチの生産物にアレルギーのある人 (特に喘息患者) は使用禁忌であり、外用で用いた場合 (化粧品を含む) に接触性皮膚湿疹を起こすことがある。
「健康食品」の安全性・有効性情報
とくにプロポリスを配合したクリームや化粧水,軟膏などをプロポリスアレルギーがある人が直接皮膚に付けた場合には注意が必要です。
プロポリスの効果と効能 風邪やインフルエンザを予防する抗菌・殺菌効果-サプリメントラボ
痒みやかぶれなどの副作用が出た場合は、石鹸と流水で良く洗い流してから皮膚科などを受診しましょう。けっして「好転反応」と言う言葉を信じてはいけません。症状が悪化するばかりです。
⑦にがり
にがりの主成分となっているマグネシウムは、医薬品では下剤として使用されており、食品であっても多量に摂取すると下痢になる可能性があります。
「健康食品」の安全性・有効性情報
さらに、下痢を起こす程、にがりやマグネシウムを過剰摂取することは、エネルギー源となる糖質や脂質だけでなくビタミンやミネラル等の吸収も阻害されます。そのような状況は私たちの体にとって好ましいことではありません。
「健康食品」の安全性・有効性情報
⑧コンフリー
諸外国では、コンフリーを摂取した場合の主要な健康被害として、肝障害が報告されています。主な肝障害は肝静脈閉塞性疾患で、主に肝臓の細静脈の非血栓性閉塞による肝硬変又は肝不全です
シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて|厚生労働省
米国では、コンフリーを含む栄養補助食品の自主回収等を勧告しています。カナダでは、コンフリーを含むNatural Health Productについては、当局の許可を得ている製品以外は販売禁止となっています
シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて|厚生労働省
⑨カヴァ
植物のカヴァが、不安を和らげる効果があることがわかった。しかしカヴァは肝機能障害などの副作用の報告もあり、さらなる研究がのぞまれる。
世界の最新健康ニュース
抽出物サプリメントによる肝機能障害などの健康被害の報告もあり、欧州各国では販売禁止もしくは未認可となっている。
世界の最新健康ニュース
⑩アマメシバ
40代の女性が1日4回、計8gを130日間にわたって摂取した結果、閉塞性気管支炎を起こして入院した
アマメシバの健康被害について
被害にあった人たちは、素材そのままを乾燥し、粉末化した製品を、大量に摂取していました。昔から野菜として食べている東南アジアでは、新芽を茹でて食べるとのこと。 この方法では問題は発生していません。
アマメシバ
⑪イチョウの葉エキス
安全性については、出血傾向、まれに胃腸障害、アレルギー反応を起こすことがあるが、規格化されたイチョウ葉製剤は適切に用いれば経口摂取でおそらく安全と思われる。
「健康食品」の安全性・有効性情報
医師から抗血液凝固剤などの薬が処方されている方がイチョウ葉をとると、出血しやすくなる可能性があります。
食べ物と薬の飲合わせ(4) イチョウ葉|社団法人 宮城県薬剤師会
血小板を抑制するような薬を飲んでいる場合は注意するようにしましょう。
⑫「メリロート」(セイヨウエビラハギ)
厚労省のホームページに肝機能障害による入院事例が掲載されている。
危険をはらむ健康食品、被害が出ても販売は続く | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
有効成分や表示に関する調査を実施した。その結果、メリロートエキスに含まれる1日摂取目安量の有効成分(クマリン)が医薬品の1日当たり服用量を超えるものが11銘柄中3銘柄も見つかった。
危険をはらむ健康食品、被害が出ても販売は続く | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト