ケント君英語スピーチ

daimon777
札幌で行われた高校生の英語スピーチコンテストで、17歳の男子生徒が壇上でカムアウトした感動的スピーチ。

TBSラジオデイキャッチ 17歳のカミングアウト

podcast.tbsradio.jp/dc/files/clip2… TBSラジオデイキャッチにてケント君が電話出演されました。夢を持ち勇気がある少年の行動に多く.. togetter.com/li/644413#c142…

FLATFACE@flatface_yo

ケント君、TBSラジオでの電話。すごく心打たれた。

Satoko Fukushima@satoko_0125

@quitamarco 先週のラジオでのケント君へのインタビュー。彼の凛とした強さに清々しさを感じました。ありがとうございました。ご存知かと思いますがこのリンクを。NZの議員の同性婚に対するスピーチです。
youtube.com/watch?v=VRQXQx…

北丸雄二@quitamarco

1)昨年12月、札幌で行われた高校生の英語スピーチコンテストで、17歳の男子生徒が壇上でカムアウトしました。それがYouTubeにアップされ、米国のLGBTニュースサイトTowleroadで紹介されました。どうもケント君という名前らしい。そのスピーチを訳してみますね。

北丸雄二@quitamarco

2)今年(2013年)夏、衝撃的なニュースが世界を駆け抜けました。ロシア大統領のウラジミール・プーチンがゲイの人たちの権利を制限する法律を発布したのです。西側の多くの国がこの考え方に怒って、来年ソチで開かれる冬季五輪をボイコットすべきだという人もいました。

北丸雄二@quitamarco

3)オリンピック憲章は、オリンピック精神を、オリンピック運動を損ねるいかなる形の差別にも反対する行動であると宣言しています。この方針に沿えば、ロシアのこの法律はオリンピック精神に反するものだと言わざるを得ません。

北丸雄二@quitamarco

4)なぜゲイの人々は差別にさらされなくてはならないのですか? 異性愛者ではないからですか? 同じジェンダーの人を愛することは罪なのですか? 法律は人間の愛情や感情をコントロールすることはできない。

北丸雄二@quitamarco

5)差別とは、ある人を、ある集団を、他とは異なる不正なやり方で扱う行為です。歴史は繰り返すと言いますが、差別もまた姿を変えて次々に繰り返されてきました。人種差別、性差別、宗教差別、等々。

北丸雄二@quitamarco

6)今年、米国はマーティン・ルーサー・キングの「私には夢がある」というあの演説からの50周年を祝いました。その演説で、彼はいかなる差別もない、自分の子供たちが他の人種の人々と幸せに生きる世界を夢見ていました。

北丸雄二@quitamarco

7)彼の演説はアフリカ系アメリカ人、先住アメリカ人だけでなく、世界中で公民権を求めて前進しようとしている少数者たちを励ましてきました。

ぼくもまた差別に直面しています。ぼくはゲイです。中学生のときにそのことに気づきました。

北丸雄二@quitamarco

8)誰にもそのことを言ったことはないのに、なぜかクラスメートはぼくがゲイだと思ったようです。彼らはぼくを拒絶し、ぼくがまるで人間ではないかのように振る舞いました。ある女の子は「あなたみたいな人が存在してるなんて信じられない」と言ってきました。

北丸雄二@quitamarco

9)ぼくはほんとうにひとりなんだと思いました。高校では、ぼくは自分の秘密を押し隠し、誰にも自分の本当の内面を話してはいけないと決めました。

北丸雄二@quitamarco

10)欧米諸国ではゲイの人たちは社会の普通の一部として考えられています。ちょうど白人や黒人、男や女、キリスト教信者やイスラム教信者とかいう違いでしかないというふうに。問題はありながらも、ゲイの人たちのコミュニティは目に見えるものとして存在し、社会をよりよく変えようとしています。

北丸雄二@quitamarco

11)日本では、ひとと違っていることが怖い。一方で憎悪をあからさまに示すことはありません。それは無言の差別なのです。問題は、口にされることがなければ存在しません。多くのゲイの人たちが日本では本当の自分を隠しています。拒絶されることが怖いから。

北丸雄二@quitamarco

12)拒絶は怒りの言葉や暴力の脅威ではありません。孤立による拒絶。日本でゲイでいるのは、ものすごく孤独な生き方です。

きっとぼくにとって、他の人と同じように生きるのは難しいことでしょう。でもこれはぼくの人生です。誰が何と言おうともぼくはぼくの人生を生きてゆく。

北丸雄二@quitamarco

13)マーティン・ルーサー・キングはこう言いました。「信じるところに従って最初の一歩を上がりなさい。階段全部をわかっている必要はない。とにかく一歩踏み上がるのだ」。挫けそうになったとき、ぼくはよくこの言葉を思います。今日のこのスピーチはぼくのその一歩でした。

北丸雄二@quitamarco

14)みんなのまえで自分がゲイだと言えるなんて、ぼくはこれまで思ってもいませんでした。

北丸雄二@quitamarco

15)ぼくにも夢があります。いつか北海道の広い野原で、ゲイの人たちとストレートの人たちが談笑しながら太陽の下でジンギスカンを食べる夢です。ぼくには夢があります。自分たちの理解できないものをやみくもに差別する、そんな偏見も、憎悪も、無関心もない世界の夢です。

北丸雄二@quitamarco

16)これからの道のりが困難であることはわかっています。でもぼくは勇敢にならなくてはならない。ぼく自身のためだけではなく、ぼくと同じ他の若い人たちのためにも。(了)

北丸雄二@quitamarco

17)わたしは、自分がこのニュースをアメリカのサイトで知ったことをとても恥ずかしく思います。いまのところ、彼のことを紹介した日本語のメディアは見つかっていませんが、北海道新聞やテレビ局が取材していたなら教えてください。これは「ニュース」ですよね。

北丸雄二@quitamarco

18)さらには、このスピーチを行ったケント君がだれなのかもよくわからないし、このコンテストで、この勇敢なスピーチがどう受け止められ、どう表彰されたのかも知りません。幕にある「English Forensics」というコンテストもよくわからない。ググっても出てきません。

北丸雄二@quitamarco

19)でも、自分の故郷である札幌で、こんなスピーチが行われたことを、わたしは誇りに思います。「ケント」君という名前も実は一瞬だけ紹介元サイトのコメント欄にポストされた名前で、本当は誰なのかもわかりませんが、でも、いつかこの勇敢な若者に会ってみたいと願っています。

北丸雄二@quitamarco

NYTとかハフィントンとか、アメリカのメディアだったら、苫小牧まで行ってケント君にインタビューして記事にするところだな。ああ、おれがいま北海道にいたら! 道新、朝日、どこでもいいからちょいと取材に行ってみてほしい。これは「ニュース」だよ。

北丸雄二@quitamarco

おお、これだ! ケント君、特別賞だ。うわ、ありがとうございます。苫小牧の17歳だったか。RT @synth_k: @quitamarco おそらくここの英語弁論大会だと思います。 kokusaikouryu.jp.net

北丸雄二@quitamarco

連投、おわり。さて、お仕事。
https://matome.naver.jp/odai/2139528229640582801
2014年03月28日