本番に弱い?日本人は緊張しやすい性質だった!

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ソチオリンピックが閉幕しましたが、多くの日本人選手が活躍してくれました。しかし、その中で力が発揮できず、納得できていない選手もいます。選手の顔を見ていても、顔がこわばっている選手も多くいました。なぜ、緊張してしまうのでしょうか。

力を出し切れない?本番に弱い日本人・・・

ソチオリンピックが終わりました。羽生結弦選手が金メダルを獲得したり、レジェンド葛西紀明選手が銀メダルを獲得したりと大盛り上がりでした。しかし、そんな中、実力を発揮できずメダルを獲得できなかった選手もいます。

W杯13戦10勝(うち2位が2回、3位が1回)と圧倒的な強さで、ソチ五輪の金メダル最有力候補に挙げられていた女子スキージャンプの髙梨沙羅。だが、結果は4位と今シーズン初めて表彰台を逃した。
髙梨沙羅のチームスタッフが語った「ソチでの異変」|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|Other

このオリンピックで初めてプレッシャーの恐ろしさを感じました
沙羅「プレッシャーの恐ろしさ感じた」 – ジャンプ – ソチ五輪2014 : nikkansports.com

浅田選手は、両肩をほぐすようにグルグルと回し、肩に入る力を必死に抜こうとしていた。また組んだ両手を頭の上に持ち上げて、上体のストレッチを繰り返す。その表情には、緊張から来るものだろうか……硬い何かが漂っている。
青島健太:浅田真央選手を襲った極度の緊張、「この経験を次に生かします」 | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

オリンピック選手でなくても、みなさんも人前に立つとき,大事な試験のときなど緊張すると思います。では、なぜ緊張するのでしょうか。

なぜ緊張するのか、緊張のメカニズム

目の前にたくさんの聴衆がいる、怖い上司や気になる異性と話す…そんな状況に直面または想像すると、その情報はホルモンバランスや自律神経をコントロールする司令塔役の視床下部に伝わる。ここにストレスがかかると、すぐ下に位置する下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが出て、腎臓上部の副腎からコルチゾール(ストレスホルモンの一種)が分泌される。分泌が多いと、肝臓がブドウ糖を増産し、エネルギーに変えるために必要な酸素を取り込もうとして呼吸が激しくなる。
人はどうして緊張するのか – ビジネススタイル – nikkei BPnet

人は緊張すると心拍数、体温、血圧の上昇が見られる。これが「あがり」を引き起こす原因である。
人前であがらない方法

血液中にノルアドレナリンが増える。
ノルアドレナリンは交感神経を活発化し、心拍数、血圧を高めると言った変化を起こす。これが心臓の鼓動を上げ、汗をかかせる。また、情報の混乱を引き起こさせ、頭が真っ白になる状況に陥らせる。
人前であがらない方法

血液中にノルアドレナリンが増えることによって、緊張するわけです。
では、緊張しない人とは何が違うのでしょうか。

緊張しない人の特徴

「あがらない」人ははセロトニンの作用が活発な為である。
「セロトニン」とは縫線核(ほうせんかく)を中心としたセロトニン神経から1秒に2,3回の周期で分泌されるもの。
人前であがらない方法

セロトニンの量で緊張具合が変わるのです。
そして、そのセロトニンを分泌に影響を及ぼす遺伝子があるのです。

1996.11月にヴェルツバーグ大学精神医学部のピーターレッツ(PETER LESCH M.D)博士がS遺伝子が個人のセントニンの分泌に影響を及ぼしていると発表した。
分泌したセロトニンの回収を行う セロトニン・トランスポーターの数をこの遺伝子が決定していると言う事になる。
人前であがらない方法

「セロトニン・トランスポータ遺伝子」の型。脳内物質のセロトニンが少なくなると気分が落ち込んだり、うつになったりすることはよく知られていますが、これを運ぶたんぱく質(トランスポータ)には3つのタイプがあり、その型によってプレッシャーに対する「ビクビク度」が変わってくるというのです。
あがり防止のコツ

「SS遺伝子(あがり易い)」「LS遺伝子(比較的)」「LL遺伝子(あがり難い)」を形成。
人前であがらない方法

日本人の特徴!

日本人に多いのは、最も心配性でセロトニン量が少ないs/sというタイプ。
あがり防止のコツ

日本人は比較的S遺伝子が多く、SS遺伝子が米が18.8%の人に対し、日本は65.1%の人も存在した。
人前であがらない方法

米「LS遺伝子48.9%、LL遺伝子32.3%」日本「LS遺伝子31.7%、LL遺伝子3.2%」
人前であがらない方法

ちなみにラテン系は、やはりセロトニンたっぷりの図太いタイプが多いのだそう。
あがり防止のコツ

日本人には「いざ本番」というとき、あがってしまうタイプが多いのです。
あがり防止のコツ

このように、医学的に日本人は緊張しやすい体質であることが証明されているのです。

緊張を抑えるには・・・

少しですが、緊張を抑える方法を紹介します。

①呼吸法

腹式呼吸で5秒かけて息を吸い込む。次に10秒かけてゆっくり息を吐く。
⇒呼吸中枢の活性により、縫線核を中心としたセロトニン神経を刺激
人前であがらない方法

②反復運動

長時間に渡って歩く(30分)。咀嚼(そしゃく)回数を多く繰り返す。
⇒咀嚼中枢等が縫線核を中心としたセロトニン神経を刺激
人前であがらない方法

③食事

セロトニンの原料のたんぱく質 トリプトファンを多く取る食事を行う。これは豚肉、鶏肉、卵、牛乳に多く含まれる。
ただし、体内に取りこまれるのに2時間かかるので本番2時間前には食事をしておくこと。
人前であがらない方法

④足を温める

足は「第2の心臓」と呼ばれ、ふくらはぎから足先にかけては、血液を上半身に送り返すポンプの役割を果たしています。足湯などでここを温めれば、全身の血流がよくなってリラックスするもうなずける話。「あがり」防止のためにも足を温める習慣を大切にしましょう。
あがり防止のコツ

⑤緊張に効くツボ

①合谷、②神門、③内関といったように3か所を順番に押していくと、一層効果的。ギューッと痛みを感じるくらいに押せば、その刺激が硬くなった体と心を緊張から解き放ってくれます。
あがり防止のコツ

詳しくは下のリンクを見てください。

https://matome.naver.jp/odai/2139322804606083901
2014年02月27日