1.参入したのは最近
富士フイルムは1936年より、医療用のX線フィルムの発売でメディカル・ライフサイエンス分野に市場参入。これまでに、デジタルX線画像診断システム、内視鏡、臨床検査システムなどさまざまな商品を開発しています。
富士フイルムが女性のためにできること | 富士フイルム
そして2006年秋より、機能性化粧品・サプリメントなどのヘルスケア分野にも市場参入しています。
富士フイルムが女性のためにできること | 富士フイルム
2.フイルム技術が化粧品に??
写真フィルムの研究で培ってきた自社の技術こそ化粧品開発に生かせるのではと考えるようになりました。というのも、肌のハリ弾力の元であるコラーゲンは、実は写真フィルムの主原料なんです。
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フィルムは何十層もコラーゲンの層が重なって出来ています。一層の暑さは僅か20ミクロンで、角膜とほぼ同じらしいのです。
フィルムはコラーゲンで出来ている
フィルムは肌と同じく多くのコラーゲンで構成されている。また、写真の色あせを防ぐ抗酸化技術も化粧品に応用できた。肌の老化は酸化によって起きるからだ。
NEWSポストセブン|富士フイルムの化粧品事業 写真で培ったナノ化技術が貢献
3.コラーゲンって何?
コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯など殆どの組織に存在する繊維状のタンパク質で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占めています。
コラーゲンの安全性と機能性
生産量27万トンの内訳は、70パーセントが食用ゼラチンであり、医薬用ゼラチンが20パーセントです。そして、残りの10パーセントが工業用、写真用とされています。
写真にも使われているコラーゲン
ちなみに、「ゼラチン=コラーゲン」です。
4.製品
実は食用のものよりもずっと純度が高く、経年劣化にも耐えられるのが、写真フィルム用のコラーゲン。
富士フイルムでは、コラーゲンの不純物を極限まで削ぎ落とし、かつ長期間成分を安定させる、独自のコラーゲンに関する技術を、創業以来、磨いてきました。
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