新垣隆さんが会見
http://live.nicovideo.jp/watch/lv168278903
佐村河内さんとの関係について。
佐村河内さんが映画音楽を担当することになり、必要としたオーケストラのための音楽をできる人を探してほしいと、知人が相談を受けて、新垣さんの所に連絡が来て、出会った。
やめようというタイミングはなかったか。
去年の5月にピアノの曲を提出したとき、これ以上はできないと思った。
佐村河内さんは耳が聞こえるのではないかと思うことはあったか。
初めて出会った時から今まで、特に耳が聞こえないということを感じたことは一度もなかった。
現代典礼を書いてくれと言われたとき、どう思ったか。これを見て、新垣さん自身、音楽を生み出せると思ったか。
佐村河内さんから1枚の図表をもらい、それと同時に佐村河内さんとの会話から、非常に大きな編成で大きな長さの曲を書いてくれいないかと依頼された。あの図表は実際の作品の曲の、たとえば成り行きとは、全く異なるが、あの表を机の横に置くことで、作曲する上で必要なものだったと思う。
一番最後にあったのはいつか。
12月15日
その時にすべて話すという話はしたか。
していない。
本人に何と言いたいか。
非常に多くの人々の夢を壊してしまった。やはりそもそもの関係が間違っていた。
2人の契約形態について。印税などの管理について。
佐村河内さんが依頼をし、新垣さんが譜面を渡すことで報酬を得ていた。印税に関しては全く関係ない。
2006年、佐村河内氏が高校の吹奏楽部に、吹奏楽のための小品というタイトルの楽曲を提供しているが、どんな依頼があったのか。
佐村河内さんが、ある高校の吹奏楽部の顧問の先生とコンタクトを取り、佐村河内さんが学校の吹奏楽部のために曲を書きますと言って、その後依頼が来た。
吹奏楽の小品でも構成は送られてきたか。
グラフなどは特になかった。
盗作ではないかと思わなかったか。
あくまで佐村河内さんのゴーストライターという認識であった。
ゴーストライターとして曲を書いた報酬はいくらか。
18年間で20曲以上提供した。はっきり覚えていないが、700万前後だと思う。
新垣さんのために名前を伏せたとも取れるコメントを佐村河内さんがしているが、その件について。
ゴーストライターが表に出てはいけないので、ただそれだけだと思う。
高橋大輔選手(フィギュアスケーター)が使う曲は「みっくん」という女の子のための曲だと思うが、その子との関係性は。
その子がバイオリンを始めた時からの関係。
その子と佐村河内さんとの関係について。
それは雑誌に書いてある。
新垣さんが作って、佐村河内さんの名前で発表した局の著作権はどうなるか。
著作権については全て放棄したいと思っている。
佐村河内さんがピアノを引いている姿を見たことはあるか。なかなかデビューできないクラシック業界に対する不満はあるか。
佐村河内さんが弾けるのは初歩的なピアノのみ。
作曲家が自分の曲を発表する場がなかったとは思っていない。
耳が聞こえるという話があったが、どのようなやりとりをしていたのか。
佐村河内さんと会話するときは、私との2人だけで、そのときはごく普通のやり取りをしていた。
先ほど著作権を放棄するという話があったが、すでに著作権を譲渡するという話し合いはしているか。
そのような話し合いは一切していない。
JASRACとは。
それには一切関わっていない。
NHKのディレクターや日本コロンビアの担当者は知っているか。
私は全く知らない。
2人の関係がばれないようにするために、新垣さんに対する工作はあったか。
私が口外しないという1点だったと思う。私自身も口外するつもりはなかった。
佐村河内さんの障害者手帳を見たことはあるか。
一度だけ見たことがある。それは佐村河内さんが「自分は耳が聞こえない」というスタンスを取った直後だった。
佐村河内さんはどこまで作曲に関わっていたのか。
ピアノの鎮魂曲の場合ですと、まず私がいくつかの音のモチーフを、音楽の断片のような物をいくつか提示し、それを譜面に書き録音する。それを佐村河内さんが聞き、その中から彼がいくつか選んだものを、私が作曲するというプロセスだった。
譜面上でのやり取りではなく、音を聞いたやり取りだったのか。
はい。
音楽を聴きながらやり取りできるということは、耳が聞こえるということか。
佐村河内さんと普通のやり取りができるということ。
障害者ではないということか。
それは違うのではないか。
なぜそうしているのかという本人から説明はなかったか。
雑誌の中で触れてあったと思う。最初は私に対しても「耳が悪い状況である」ということを占めていたが、やり取りをしているうちに、だんだん戻ってきて、最後はそれもなくなった。
隠そうとしていた理由は。
耳が聞こえないんだということを示すための行為だったと思う。
そうすることで売れるんだというそぶりは。
これからは「そういう形で」ということを聞いたことがある。それは芸能音楽が発表されたあとであった。
佐村河内さんが世に出した曲の中で、自身が関わったものは。著作権放棄をすると誰もが自由に演奏できるようになると思うが、高橋選手のこともあるので、いつの段階で放棄するのか。
高橋選手があの曲で演技できるようにするための権利はよく分からないが、演技を実現するための手続きが必要であれば、そうしたいと思う。
自分の認識の中では、彼の曲は全て自分が担当している。他にゴーストライターはいないと思っている。
700万前後の報酬ということだが、これまでに不満を持ったことは。金銭面でのトラブルはあったか。
譜面を渡し、報酬を受け取るという形は自然なものだと思っている。佐村河内さんに譜面を渡したあとは、彼がどのように扱ってもいいということだと思っている。その後についてはタッチしたくないという思いだった。金銭トラブルはなかったと思う。
CD買収などの損害賠償については。
自分はよく分からない。
佐村河内さんとの友情はあったか。
佐村河内さんが依頼して、新垣さんが譜面を作って渡すというやり取りをするだけの関係を保っていた。その中で、彼の情熱と私の情熱が、非常に共感し合ったときはあったと思う。
新垣さんの中で、このような関係が良いという認識があったか。
(ゴーストライターをしているということは)知られては鳴らないので、なるべくそれがやりやすい環境を望んだのは否めない。
芸術的な共同のクリエーターとしての思いは。
佐村河内さんは実質的はプロデューサーだったと思う。彼が自分のキャラクターを作り、夜に出したということで、彼のイメージを作るために私は協力をしたということだと思う。
佐村河内さんは実際に譜面は書けたか。
譜面は書けない。
被爆者のための作品を書いたことは。
音楽とは別に、被爆者の方に対する思いはある。それを音楽で表現するということもあるかもしれない。あるいは、被曝された方への思いが音楽に与える影響があるとは思う。しかし、それは曖昧で、メッセージ性に任せて作るというやり方は私自身は取っていない。
今後、佐村河内さんへの裁判を起こす予定は。
その予定はない。
佐村河内さんの名義で出したCDの名義はどうしたいか。
今のままでいいと思っている。
2人の名前を併記しなくていいのか?
皆さんが納得するのであれば、そうしなくていいと思っている。