ビジネス導入IT事例【モバイル/iPad】 なぜ地図アプリを活用する?

IT事例
プライベートでも毎日のように、地図アプリを活用します。自分の位置確認だけでなく、目的地を入力すれば、車や電車、徒歩など、アクセス手段に合わせてナビゲートしてくれます。ビジネスにおいてはさらに他のシステムと連携し様々な情報を付加することで、より強力な業務改善ツール、SFAとして活用しています。

■地図アプリとは?

代表的なものはやはり「Google Maps」。私を含むiPhoneユーザも標準アプリの「マップ」でなくGoogleマップを使用している人は多いですね。最近はYahooマップも機能が追加され、かなり使い勝手が良くなっています。
GPS連携によるナビゲーション機能、周辺の店舗情報の提供・・。Googleマップでは、航空写真の他、ストリートビューで360度、まるでその場にいるかのような画像を見ることができます。最近は、主要なビルの各階のフロア図まで確認できてしまいますね。グーグルアースを使用してのバーチャル旅行なども、旅行前の予行演習としてなかなか楽しいです。

■導入事例

コインパーキングのパラカでは、駐車場候補地の獲得を効率化するために、営業活動で自社開発の地図アプリを活用し、営業効率を上げています。

■キーワード

モバイル、iPad、地図アプリ、基幹システム連携、SFA、調査報告、営業支援、スタッフ連携、リアルタイム、写真、カメラ

■システム導入の目的

候補地の把握から成約に至る過程で誰がどれだけのコストをかけているのか、それを”見える化”して追跡可能にしたい。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

これまでの属人的であった営業活動から業務効率化を図るため、基幹システムと連携し、最新情報をリアルタイムに社内外から閲覧できるSFAとしての「すべての情報を地図に集約するアプリ」を開発することでした。

■システム導入の背景

物件については、基幹システムに各種の情報を格納し、稼働率や収益動向といった情報活用はできていたのですが、受注前の営業活動に関する情報管理は属人的な運用となっていて、全社で情報を集約して統計を出すなどの積極的なデータ活用には至っていませんでした。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

既存の所有者様情報、駐車場情報や売上動向、候補地の収益予測など、様々な基幹システムに保存されたデータを積極的に活用して、経験や勘にだけに頼らず、これまで以上にデータを活用して戦略的・組織的に候補地を見つけてほしいとの思いがあったようです。

■システム活用方法

駐車場候補地を見つけたらアプリの地図上にピンを立て、そこにひもづく形でさまざまな情報を付加していく。例えば、候補地の種別ごとにピンを色分けし、メモやボイスメモ、写真を記録していく。さらに2点間の距離計測や多角形を選択して面積を算出する機能も。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

営業マンが地図上にピンを立てた後、営業支援スタッフがすぐに対象の土地について登記簿謄本をWebで調べ、所有者情報を追加します。所有者が付近に住んでいる場合には、当日訪問も可能となったため、営業活動の時間短縮になっています。

■システム導入の効果

以前は各自が現地の写真を撮影して、帰社後にプリントアウトしていました。こうした面倒な作業は今では、iPad miniのカメラを起動して撮影すれば自動的にピン情報とひもづいて保存されます。これは営業担当者にとっては、画期的な業務効率改善でした。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

土地の調査時間は半減し、候補地の訪問件数は倍増。運用が開始されて半年間が経過したころには制約件数が2割程度増加。その割合は、運用に慣れてくれば更に高くなることが予想されています。さらにSFAでは営業マンの成約状況が期間や地域、担当者別など様々な角度でリアルタイムに表示されるため、競争意識も高まりモチベーションアップにも貢献しているそうです。

■システム導入時のポイント

基幹システムに接続させ、端末側にデータが残らない要件にすると、ダウンロードしたデータが残ってしまうノートパソコンは適さない。またセキュリティの確保を必須としたため、機種やOSバージョンごとにVPNソフトを使い分けるAndroidタブレットも候補から外れた
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

結果として、iOS搭載のiPadとiPhoneを検討。開発途中に発売されたiPad miniがサイズ的にもベストとなって採用が決まったようです。

パソコン用に運用されていた既存の基幹システム「ペガサス」から、今回新規開発されたiPad mini用アプリの情報を閲覧できるようにしたことで、全国の営業担当者が入力する情報を社内外を問わずリアルタイムに参照できる環境が整った。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

そのため、社内の営業支援スタッフが即座に情報収集し、その結果をリアルタイム反映できる仕組みを実現しています。

■今後の予定

発掘した案件に対して土地所有者様に架電などのフォロー活動をどれだけ行っているのかは、まだ見える化されていません。そこでフォロー活動の記録までSFAアプリに入力できるような機能強化を準備しています。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

フォロー活動をしていないとピンの色があせていき、一定期間後は専有権が消滅。他の営業マンが案件を引き取れる、といったルールも検討中とのこと。またSFAアプリを地図と連動させて、課題を視覚的に見つけやすくすることも。

■システムの応用

現在はまだ手書きしている稟議用地図の自動作成で営業の負担軽減を図ったり、土地価格とリンクさせた収支予測の自動化など、さまざまな情報をIT技術で加工して業務改善につなげていくという。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (155) パラカがコインパーキングの候補地探しにiPad miniと地図を活用(動画付) | マイナビニュース

iPadをもっともっと最大限に活用していきたいですね。

■その他の地図アプリ事例

営業と事務員の業務効率を上げるため、バックアップする仕組みを作りたい、と考えを巡らせました。

現場住所をキーワードに検索が可能で、地図上に近隣のプラントや建材店が表示される。それらはプラント、建材店、残土処理場などジャンルごとに色分けされたアイコンで表示。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (130) 地図検索システムをiPad miniから閲覧し、営業効率向上。売上にも直結 | マイナビニュース

お客様の問い合わせに即答できるようになり、営業や事務員の業務効率も向上。言葉で限られた情報を説明するよりも地図上に表示された取引先一覧を見ていただく方が説得力もあり信頼性もアップ。iPad miniを導入してからは、加速度的な右肩上がりの売り上げを達成しているとのこと。
現在は、プラントからの実績報告、ミキサー車の使用状況をWeb上で確認できるシステムを構築中。

急な欠勤があってもマッピングアプリがルートを変更して最短のルートをすぐに指示してくれるので、スピーディに宅配指示も可能となり、宅配効率の向上に貢献しています。宅配効率は大幅に向上し、現在の1.5倍の宅配数をこなせると、業務そのものを変える可能性を持っています。

現地調査や施設管理にiPadを使ってみませんか?
カンタンマップ for iPadとは、現地調査などにおいて、iPadが使えたら便利かも?との想いから構築したシステムです。

EXCELなどで作成した顧客リストや、住所録などのデータを変換して、カンタンマップの地図上で管理する事が出来ます。
タブレットで顧客管理や現地調査・施設管理ができるアプリ | カンタンマップ for iPad

建設関連分野であれば、「河川や道路計画などの現地調査」「地下埋設管管理」「道路標識・看板広告板管理」「災害時の状況調査」などの利用が、また建設以外の分野でも、「農地・ため池管理」「不動産管理」「配達業務の配送ルート管理」「営業ルートの管理」等での利用に関する問い合わせがあるようです。

GPSに連動した地図に設計図面の透過データをレイヤーとして重ねられる「カンタンマップ for iPad」、雨に左右されやすい現場で重宝する降雨観測情報「XバンドMPレーダ」など、さまざまなアプリを使って、業務効率の改善に取り組んでいる。
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (128) 建設現場のワークスタイル変革にiPad/iPhoneを導入 – 岩田地崎建設(動画付) | マイナビニュース

他にもメールや現場撮影、Facetimeでのコミュニケーションなど、iPadをフル活用しています。

単なるポイントカードシステムではなく、地図上に顧客をプロットする事ができる前述のマッピングシステムと連動している。そのため商圏範囲がよく分かり、よく来る人や未来店客がどの地区に多いかが簡単に分かる。 結果がすぐ分かるので、対策が非常に立てやすい。
金沢まいもん寿司様|活用事例|診療圏分析・GIS・Web受注システムのワイ・ビー・シー(YBC)

ポイントカードとの連携によって、最近来店されていないお客様を地図上に抽出。集中的にその地区へチラシ等を配布し来店を促すなど、結果分析から導き出された効果的なプロモーションが可能です。

GPS機能を用いて,動植物の写真画像や位置情報,現地状況などの関連データを記録し,地理情報システム(GIS)の電子地図上へマッピングする。正確な位置情報が記録されるため,関係者が共有すべき工事場所や保全対策箇所などを確実に把握・周知できる。
April 2013:特集「スマートデバイス建設現場活用事例」| KAJIMAダイジェスト | 鹿島建設株式会社

生態系関連情報では「いつ・どこで・なにが」といった情報が重要。常に変化する現場の環境情報を地理情報システム(GIS)の電子地図上へマッピングする際、iPadであれば専門家でなくとも簡単操作で使いやすい。

消防が救命要請と同時にGoogle Map上で救援地点を表示させ、ドクターカーはiPadで地図を確認しながら現場に急行する。
医療現場でのスマートフォンとアプリ活用事例を紹介——さくら総合病院、小倉第一病院:日経メディカル

救援地点が明確に分かり、そこへの最適ルートも表示されるため、以前よりスムーズに現場での救命活動に入れるようにも。

https://matome.naver.jp/odai/2139135047823158601
2014年02月03日