避妊の失敗に慌てない!知っておきたいアフターピルの基礎知識

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避妊に失敗してしまった時焦ってどうしていいかわからなくなってしまわないよう、アフターピルという緊急避妊薬がある事を知っておきましょう。正しい知識をもって使う事で自分の身体は自分で守れます。

◯緊急避妊薬とは

性行為で避妊に失敗した場合、やむを得ず緊急避妊を行うためのピルです。

日本で多く使われているアフターピルは、2種類あります。
どちらの避妊効果も100%とまでは言えませんが、医師の処方に従って正しく服用すれば、高い効果が見込まれます。

http://www.shibuya-bunkamuradori-ladies.jp/hinin/ec

一般的に避妊には低用量ピルが使われていますが、アフターピルでは中用量ピルを使用したり、低用量ピルを一度に通常の数倍摂取するといった方法が取られています。
2つのアフターピルとその効果

ヤッペ法
緊急避妊薬 | ピルの基礎知識

中用量ピルを使った緊急避妊法です。性交後72時間以内に中用量ピルをアフターピルとして必要なホルモン量である2錠を服用します。その12時間後にまた2錠服用します。

ノルレボ
緊急避妊薬 | ピルの基礎知識

性交後72時間以内に1度に2錠服用しますが、ノルレボは中用量ピルを使ったヤッペ法と比べると副作用がずっと少なく安全な避妊薬とされています。避妊に失敗する割合もヤッペ法の3%に比べると3分の1の1%となっています。

◯妊娠の回避率

アフターピルを使用することで、どの程度避妊の効果があるのか、妊娠を回避できたかどうかはどうやって判断すればいいのか?

一般的に、避妊をしなかった場合、排卵期の前後で女性が妊娠する確率は8~15%だと言われています。裏を返せば、75~82%の確率で妊娠しないのです。この確率を、緊急避妊薬を使用することで、さらに下げることができます。

http://koino.houkou-onchi.com/oc08.html

ノルレボを性交後72時間以内に1回服用すると、8~15%の妊娠確率を100として、81%を避妊する効果があります。プラノバールの場合では、性交後72時間以内に1回、12時間後にもう1回服用することで、やはり8~15%の妊娠確率を100として、57%の避妊効果がプラスされます。
緊急避妊薬の避妊成功率

性交後の服用は早いほど成功率が高くなりますが、72時間以上経過しても120時間以内ならば60%程度の避妊効果があるとされている海外の報告もあります。

妊娠が回避できたかどうかの判断は、生理でわかります。アフターピルを服用すると、早い人では数日後に出血があります。普通の人でも服用後3週間以内、もしくは次回の月経予定日とほぼ同じ頃に起こります。出血があれば、避妊成功と言えます。
緊急避妊薬の避妊成功率

3週間以上も出血がなかったり、月経の予定日を過ぎても生理が来ない場合には、妊娠しているかどうかを確認しなければなりません。市販の妊娠検査薬で良いので、出血量が少ないようなときも確認をしてみてください。
緊急避妊薬の避妊成功率

◯服用する際気をつけるべき事

1.既に妊娠していないか確かめる

以前の性交渉で、既に子宮内膜に受精卵が着床していると、妊娠している状態にあります。

この場合、緊急避妊薬の効果は発揮されません。
心配な人は市販の妊娠検査薬でかまわないので、事前に必ず確認してからアフターピルを使います。

2.多めに飲んだり他の薬と併用しない

アフターピルは女性ホルモン剤であるため、大量に摂取すると副作用を伴います。心配だからと、自己診断で多めに飲むのは控えてください。

また、他の薬との併用はなるべくしないほうが無難です。併用しても大丈夫な場合も多いのですが、念のため、必ず医師に確認してみてください。

3.服用時間を守る
緊急避妊薬の使用には時間がとても深く関わっています。
医師の指示に従って、タイミング良く飲むことで、妊娠回避率が高くります。
4.必ず妊娠しないわけではない

服用してから、早い人で3日後には生理が来ます。出血があれば緊急避妊に成功したことになりますが、ときとしてすぐには生理が起こらない場合もあります。

3週間経っても生理がない場合は、妊娠していないかどうか検査を受ける必要性があります。
アフターピルは、通常の避妊に失敗した場合などの、あくまで緊急的な処置です。次の生理が来るまで、避妊は確実に行うようにすることをお勧めします。

◯副作用

緊急避妊薬は、強制的に生理を起こして妊娠を防ぐため、女性ホルモンを大量に摂取することになります。そのため、副作用として強い吐き気や嘔吐などの症状が見られる場合もあります。

その他の副作用では、倦怠感や頭痛、月経のときの出血量の増加や減少、下腹部の痛みなどがあげられます。イライラやむくみが起こる場合もあります。

こういった症状は、数時間から半日程度で緩和し、24時間以上続くことは稀だそうです。

http://allabout.co.jp/gm/gc/4413/

従来処方されていたプラノバール錠では、吐き気が50%、嘔吐が18%ほど見られました。それが新しく認可されたノルレボ錠では、吐き気が10%、嘔吐がほぼ0%と、かなり改善されていることがわかります。
緊急避妊薬の副作用について知る

また、ピルを使用する場合には、タバコを吸う人は注意が必要です。服用中に喫煙すると、心臓や循環器系への副作用が高まる危険性があります。使用する場合、タバコは控えてください。
緊急避妊薬の副作用について知る

また、緊急避妊が失敗して妊娠したとしても、胎児には影響がないとの報告がなされています。
緊急避妊薬(モーニングアフターピル)の基礎知識 [薬] All About

理由は、妊娠時には身体から緊急避妊薬の10倍以上の女性ホルモンが分泌されるため。緊急避妊薬(経口避妊薬も同様)程度の女性ホルモン量では、胎児に与える影響はほとんどないとのことです。

https://matome.naver.jp/odai/2139097838125061001
2014年01月29日