喫煙という行為に対して持つイメージは人それぞれですが、一つ確かなことがあるとするならば、喫煙は体にかなりの悪影響を与えるということ。喫煙するのはもちろん個人の自由ですが、これらの弊害と共存する気持ちでいなくてはならないのは確かなようです。
タバコが与える7つの弊害は以下から。
1:肌が乾燥し、ダメージを受けやすくなる
タバコの煙によって表皮の層に含まれる水分量が少なくなってしまうため、肌が荒れやすくなるのだとか。特に女性の場合、必死に高い化粧品などで保湿してもタバコによってその努力が泡と消えてしまうことも考えられます。
2:鼻から口にかけてしわができやすくなる
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素、タールは血流を阻害してしまうので、酸素が体中にうまく巡らなくなり、皮膚の弾力性を保つのに欠かせないコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。そのため鼻や口の周りに小じわができやすくなってしまうのだそうです。
3:乾癬(かんせん)の危険
乾癬は肌に赤い発疹(ほっしん)ができ、角質が鱗片のようにはがれおちる病気です。肘や膝の皮膚に現れることが多いですが、体のどの部位でも発症することはあり、頭皮や性器ですら発症の可能性があります。
ある研究によると、以前喫煙していたことのある人は、非喫煙者に対して乾癬になる確率が37%高く、また現在も喫煙している人は78%も高くなるということが明らかになっています。
4:皮膚癌
喫煙者は非喫煙者と比較すると、扁平上皮癌を発症するリスクが3倍にもなるそうです。喫煙は免疫系のバランスを崩すため、皮膚癌を患いやすくなるのだとか。
また、免疫系の鈍った人は皮膚を含む多くの場所に癌を患う可能性が高いということです。
5:抜け毛
髪は毛包(毛穴より下にあり、毛根を取り囲む組織)があることで成長できるのですが、特に毛包の底に近い部分にある真皮乳頭という部分は、新しい細胞を作る働きがあります。
喫煙は真皮乳頭の成長を妨げるので、髪の成長がにぶってしまい、抜け毛が増える原因となります。
6:ヤニで歯が黄色くなる
ニコチンとタールは歯にねばねばとした汚れを付着させます。たばこの煙をたった一息吸っただけでも、汚れは歯に残ります。
ニコチンとタールが多く含まれるたばこほど、歯が汚れやすくなります。
7:つめの黄変
タールとニコチンは歯だけでなく、つめも黄色くしてしまいます。たばこを持った指の皮膚が、ニコチンとタールによって変色してしまうとのことです。
健康面だけでなく、外見にまで影響を与えてしまうということです。確かに「意中の人が自分に素敵な笑顔を見せてくれたと思ったら、歯がヤニで汚かった」というシチュエーションを想像すると、千年の恋も一瞬で冷めてしまいかねませんね……。