クマノミも性転換?実は不思議な魚の生態

shiho1m
ペットショップとかでわりとよく見かける魚でも、実は知らないことがたくさんあった。

きれいな熱帯魚だけど、実は不思議な生態・・・

多くの種類が性転換する

実に何と魚類の80%が性転換をするのです。そのほとんどがメスからオスへの性転換。
お魚のちょっと面白い話

クマノミはその逆でオスからメスに性転換する。あのニモもそのうちメスになるんですね・・・。
何度も両方向に性転換する種類の魚もいます。

オキナワベニハゼは何度でも両方向に性転換可能であることが確認されている。
両方向の性転換魚 – るいネット

他にもブダイやたくさんの魚が両方向に性転換する。

映画「ファインディングニモ」で一躍有名になったカクレクマノミ。
クマノミもオスからメスに性転換する。

集団の中で一番大きいのがメスになり、次に大きいのがオスになり、この2尾がカップルになります。他のカクレクマノミ達はなんとメスにもオスにもならず、繁殖行動をしません。
カクレクマノミ おさかな図鑑

そうすることで一番大きなメスがたくさん卵を産むことができるらしい。

もしこのメスが亡くなった場合、なんと次に大きい個体であるオスがメスに性転換!そして次に大きいメスでもオスでもなかった個体がオスに昇格するのです!
知識の宝庫!目がテン!ライブラリー

クマノミなどの場合です。

性染色体(遺伝子)によって性別が決定されているのは、鳥類や哺乳類などの生物全体からすると一部のものだけらしいです。クマノミのように性転換する魚類では性決定遺伝子は確認されていない
クマノミのように性転換する魚の遺伝子はどうなっているんでしょうか? – Yahoo!知恵袋

寝る時もいろいろ

魚にはまぶたがありませんから、寝ているかどうかわかりにくいのですが、岩のかげや水草の間でじっとしているときは、寝ていると考えていいでしょう。もちろんそのときも目は開いたままです。
魚はどうやって寝るの,目を開けたまま寝るの|科学なぜなぜ110番|学研サイエンスキッズ

魚は水中で暮らすので空気で乾燥する心配がないためまぶたがない。

トラフグは、まぶたではありませんが、目のまわりの皮膚をすぼめて目を閉じることができます。
魚で、寝るときにまぶたを閉じる種類のものはいますか? – Yahoo!知恵袋

フグの仲間やムツゴロウやトビハゼの仲間にこういったまぶたのようなものがある。

ブダイ科の魚は、夜になると粘液をだして、その粘液で自分の体を繭(まゆ)のように包みこんでしまう。それを寝袋のようにして眠るものが多い。
釣り曜日 – 遊魚漫筆

ベラの仲間も同じように寝袋を作って寝るものがいる。

アミメブダイやハゲブダイは、この粘液で自分をおおうことによって、自分の身から出てくる臭いを隠そうとしているのだと考えられています。
魚の“寝袋”事情は人と異なる | 科学技術のアネクドート

眠るのが岩の隙間なので、体が当たったときにクッションの役割があるのではないか、ともいわれている。

粘膜の寝袋に入って寝る様子。

小さなカワハギの仲間は、寝ている間に流されないよう尖った口で海藻などをくわえて寝ます。
魚は寝るの? – 雑学編 :浄水器のアクアス総研

普段は鮮やかな黄色が印象的なチョウチョウウオの仲間や、青色のタカサゴの仲間などは捕食者から身を守るため寝る時は体色を地味な色へと変化させます。
魚は寝るの? – 雑学編 :浄水器のアクアス総研

カスミチョウチョウウオも、夜寝ていると白い部分が灰色っぽくなります。
マックスビューティー奄美 ダイビングサービス|カスミチョウチョウウオ

カスミチョウチョウウオの群れ

海底の砂底などに生息しているキュウセンなどのベラの仲間は、夜になると体を横にして砂の中にもぐって眠り、朝早くに目を覚まして泳ぎだします。
魚類図鑑・魚の睡眠と眠り方

コチやハオコゼ、キスなども、夜になると砂の中で眠ります。

キュウセンと言えば冬眠するサカナとして有名
キュウセン – Izuzuki海の生き物大図鑑(笑)

寒い時期を砂にもぐって冬眠する。

キュウセン

瀬戸内海沿岸でよく食べられる。

食事もさまざま

クロソラスズメダイはイトグサを食べないと生きられず、イトグサはクロソラスズメダイの世話なしでは成育しないという特別な共生関係が産まれています。
第60回「大発見!農業する魚」

自分で食べるイトグサ意外の藻類が成長すると口でそれを抜き取り、他の魚が縄張りに入ってくると追い出したりしてイトグサを守って育てている。

クロソラスズメダイ

ブダイ類は胃をもたず、齧りとったサンゴを発達した咽頭歯で細かくすりつぶすことで、藻類のみを効率よく摂取している
ブダイ科 – Wikipedia

くちばしのような歯で硬いサンゴ礁をばりばりと噛み砕いて、おろしがねのような歯ですりつぶしてしまう。

消化できない砕けたサンゴが糞とともに排出されます。それがハワイの白砂です。
ブダイと白砂 | Hawaii Nature Explorers

ハワイの白い砂は、サンゴが波の浸食で砕けたものも中にはあるが、多くはこのブダイが作ったもの。大きいブダイだと1年に1トンもの砂を作るそうです。

ブダイはベラと近い種類で、世界中に生息している。
https://matome.naver.jp/odai/2138655948588068401
2013年12月09日