アイソン彗星は残念なことになってしまいましたが・・
NASAの研究者は今回、「最接近の後、彗星の一部とみられる何かが再び観測されたのは事実だが、その輝きはどんどん失われている」と説明し、やはり消滅しつつあるとの見解を示した。現在は、単なるちりになっている可能性が高いという。
期待されたアイソン彗星ほど明るくはないですが・・
ラブジョイ乗り換えキャンペーン
— ブラック星博士 (@DrBkStar) December 2, 2013
2013年9月に発見されたラブジョイ彗星(C/2013 R1)が、先月に引き続き12月も明け方の空に見えている。明るさは4等級ほどと予想されている。双眼鏡で探してみよう。
ラブジョイ彗星は12月に入るとうしかい座からヘルクレス座を移動しながら徐々に高度を下げ、12月中旬以降は明け方の東の低空に見えるようになります
現在、明け方の東の空で観察することができ、明るさは4等星程度です。低倍率の双眼鏡で観察することができますが、夜空の暗いところでは肉眼で見ることもできます。
観察するためのポイント
1.あらかじめ位置を調べておく
朝の4時~5時ごろ、北東の空に見えます
空の暗いところなら肉眼でもぼんやり見えますが
あらかじめ位置を調べておく必要があります
ステラリウムはパソコンで使える無料のプラネタリウムソフトです。
Mac、Windows、Linuxなど各種OSに対応しています。
まずはこれをインストールします。
続いて、彗星の位置を表示させる設定をします。
ちょっとややこしいですが、下のページを参考にしてください。
ステラリウムを起動して、時刻を朝の4時半にします。
続いて「Ctrl+F」で検索。
「C/2013 R1」で調べるとラブジョイ彗星の位置が出ます。
周りの星の並びを覚えておきます。
スマホで写真に撮っておくのもいいでしょう。
https://matome.naver.jp/odai/2138604204957979201/2138604746562577703
スマートフォン用アプリもあります(無料)
望遠鏡や双眼鏡を製作・販売しているビクセンが出している無料アプリです。
画面が眩しくならない星空モードもあって便利です。
2.必要な道具は
まずは双眼鏡。
倍率は7~10倍程度のものが良いです。
望遠鏡がある場合は20倍程度の低倍率で。
それから防寒。
首周りにはネックウォーマーやマフラー
耳も冷えるのでイヤーマフ
足も冷えるのでしっかりした靴、そして靴用のホッカイロもあるとベター
服装はなるべく明るめのもので、バイクや車から視認しやすいように
懐中電灯
暗い中なのであると便利です
3.4時過ぎに起きて、東~北東の空が開けた場所へ
眠たいし寒いですが、頑張ってください(笑)
防寒はしっかりと!!
また暗い中なので周りに注意してください。
特に新聞配達のバイクとか。
場所はあらかじめ日中に下調べしておくと吉。
街灯などの光がない場所が良いです。
4.暗闇に目を慣らす
人間の目は暗いところに慣れるまで10~15分かかります。
スマホなどの画面はあらかじめ暗めにしておくと良いです。
街灯なども目に入らないように気をつけてください。
目が慣れてくると、星が見えてきます。
東の空には一等星のアルクトゥルスや火星が明るいです。
双眼鏡を持っていたら、まずこれらの星を導入して
ピント合わせをしましょう。
星が点のように見えたらOKです。
5.ラブジョイ彗星を探す
4等の明るさなので、本当に暗い星空なら目でも見えます。
あらかじめ調べておいた位置を探してみてください。
点に見える星とは違って少しぼんやりとした姿です。
街明かりなど光害のある場所では双眼鏡や望遠鏡の出番です。
調べておいた位置のあたりを探しましょう。
6.見え方はぼんやりとした姿、暗い場所なら尾も見えます
彗星というと尾を引いたきれいな姿を想像してしまいます。
またネットにアップされている写真は立派に見えますが
カメラで長い時間に渡って光を蓄積しているので、
瞬間瞬間の光しか捉えられない人間の目では
ぼんやりとした中心核(コマ)に淡い尾が見える程度です。
写真に写る青緑色も残念ながら目ではほぼ見えません。
光害の強いところでは尾は見えない可能性が高いです。
※ ラブジョイ彗星が見えなくても・・
朝4時~5時ならまだ夜明け前で星空が楽しめます。
西の空にはオリオン座を始めとした冬の一等星たちがきらびやかです。
北には北斗七星、東には一等星のアルクトゥルス(うしかい座)、
南東にはレグルス(しし座)や火星が明るいです。
星によって色も違うので、用意した双眼鏡で比べてみてください。
各地で撮影されているラブジョイ彗星
インターネットで検索すると、
たくさんの天文ファンが写真を撮っています。
これらはカメラで長時間に渡って光を蓄積したものです。
双眼鏡や望遠鏡を通しても目ではこんなふうには見えないのでご注意を。
土佐市内で2日、太陽に接近しつつある「ラブジョイ彗星(すいせい)」の撮影に成功した。カメラに収めたのは、姫路科学館(兵庫県姫路市)の職員、小関高明さん(61)。午前5時20分頃、土佐市内にある自宅から長く伸びた尾を見事に捉えた。
彗星は一期一会、ラブジョイ彗星が次に近づくのは1万600年後!
韮崎市の韮崎西中3年、小瀬村優海(ゆう)さんが19日未明に250ミリの望遠レンズを装着したデジタルカメラで自宅から撮影に成功した。
県立科学館天文担当者によると、29日午前5時には東北東約37度の角度で4・2等星の明るさで見ることができる。北斗七星の近くを注意深く探すことで発見できるという。ラブジョイ彗星が次に地球から観測できるのは1万600年先になる。
より詳しいデータ
光度など、詳細データが吉田誠一さんのウェブサイトで公開されています。