新感覚な長編漫画「interw@//」の作者佐々木充彦さんとは?

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前代未聞の長編漫画「interw@//」(インターウォール)の作者である佐々木充彦さんについてまとめました。

前代未聞の長編漫画「interw@//」(インターウォール)

インターウォール interw@// (2013)
佐々木充彦著

止まってしまった現在、繰り返される過去、そして消えてしまった未来を探して。
圧倒的な構成と、溢れんばかりのカラーで展開される、長編・ボーイミーツガールSF。

佐々木充彦のデビュー作。
自身のwebサイトで連載していた漫画を書籍化。

「interw@//」は、漫画デビュー作にして、フルカラー600 ページの書き下ろし という前代未聞の作品である。
佐々木充彦さんの圧倒的な漫画デビュー作「interw@//」の謎 に迫る | PingMag : 日本発 アート、デザイン、くらし

この分厚さ!
さらにオールフルカラー!

一度読み始めると、何だか分からないエネルギーに圧倒されて一気に読んでしまう。読み終わった後は、言葉では説明しきれない感情に襲われて、大きく心が揺さぶられている。漫画という体裁をとってはいるものの、どこを取っても いわゆる漫画の枠には納まりきらない作品で、一体これは何なんだ!?という 気持ちになる。
佐々木充彦さんの圧倒的な漫画デビュー作「interw@//」の謎 に迫る | PingMag : 日本発 アート、デザイン、くらし

主人公の“僕”が、彼女“編星さん”を探すなかで訪れる、精神世界のような異世界での出来事は、不条理さや、怖さ、儚さがあり、しりあがり寿 『真夜中の弥次さん喜多さん』を思い起こした。
まんが日本近未来ばなし─佐々木充彦 『インターウォール interw@//』 | ghost:bps

姿を消した女の子、エレベーター、もう一つの世界など、どこか村上春樹を思わせるような世界観
佐々木充彦さんの漫画「interw@//」、2/10(金)完結。 | taromagazine™

徐々に現実らしさが失われて世界が曖昧になってゆき、登場人物も謎な人や謎な動物(!)が次々と出てきて、ボーっと読んでいると迷宮へ迷い込んでしまう。まるで自分も主人公と同じように、もしくは主人公の横にこっそりと存在しているかのような気さえしてくる。
だら〜んと読み続ける: inter w@ll/佐々木充彦

漫画なんだけど漫画っぽくない

見開きで1枚絵になっているページが多いので、漫画というよりイラスト集のよう。
人がたくさん出てきて、色もとってもカラフルだ。
擬音語や擬態語を表現する文字も一切出てこない。

逆に漫画的な要素って、吹き出しを使用した文字が存在するってことぐらいなのかもしれない。
だら〜んと読み続ける: inter w@ll/佐々木充彦

独特な描画方法

インターウォールは見開き単位で考えて描いていました。見開き1枚として描いていないページは、1コマにつき 1枚の紙に描いて、それをパソコンに取り込んで、後で組み合わせているんです。
佐々木充彦さんの圧倒的な漫画デビュー作「interw@//」の謎 に迫る | PingMag : 日本発 アート、デザイン、くらし

細かく書き込まれた下絵。

見開き 1 ページ分の下絵に大体 2~3 日、それをパソコンに取り込んで色を付けるのにさらに 2~3 日かかっ ています。色を乗せるのを前提として描いているので、なるべく線は描き込まないようにしていました。
佐々木充彦さんの圧倒的な漫画デビュー作「interw@//」の謎 に迫る | PingMag : 日本発 アート、デザイン、くらし

こうやって既存の漫画とはちょっと違う空気感が生まれたわけです。

カバーを取るとなんと小説が印刷されている!

カバーを取ったらインターウォールの原案小説が!
1粒で2度おいしい感。

20歳前後の頃に、インターウォールを小説として書いていて、(中略)何かひとつでもかたちになることをしたくて、 インターウォールの小説を漫画にしようと思いました。
佐々木充彦さんの圧倒的な漫画デビュー作「interw@//」の謎 に迫る | PingMag : 日本発 アート、デザイン、くらし

インターウォールは元々小説で書かれていた!

こちらから1話のみ試し読みができます。

作者の佐々木充彦さんとは?

佐々木充彦
1983年北九州市出身。福岡市在住。
WEBマンガ「interw@//」が文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選ばれた。
現在「JILLE」「AFRO fukuoka」にて月刊連載。

25歳からインターウォールを描き始めて、3年間くらい会社員をしながら第1 ~3話までを描いていたんですが、第4話は本気で突き詰めて描きたいなと思ったので、会社を辞めて1年間家にこもって描きました。3話目まで描いてたし、小説の草稿もあったんですけど、実際はこの漫画をどういう風に終わらせようかというのが決まっていなかったんです。でも、4話で完結させたいという気持ちはあったので、第4話は集中して力を入れて描きたいと思いました。
佐々木充彦さんの圧倒的な漫画デビュー作「interw@//」の謎 に迫る | PingMag : 日本発 アート、デザイン、くらし

佐々木さんは福岡がお住まいで、このインターウォールの舞台であるリバーサイド・シティは、小倉の商業施設がモデルになっているそうです。
大原大次郎 omomma™

こちらはインターウォールの舞台であるリバーサイド・シティ。
朝の来ない街、川辺町に位置し、「具現的第三セクター」と呼ばれている。
モデルはこちら、小倉にある商業施設「リバーウォーク北九州」だと思われます。
リバーウォーク内部。
リバーサイド・シティ内部。
黄色い壁と構造も細かく再現されている。
主人公とヒロインが出会うスターライトカフェ。
モデルとなった場所はおそらくリバーウォーク1Fにあるスターバックスコーヒー。

▼過去作品

福岡を中心としたzine・リトルプレスのイベント&レーベル「10zine(テンジン)」にて、自主制作zine『僕たちの退屈 vol.01』を発表。
漫画「3年D組阿畑君」と「夢のはなし」を収録。
付録にインターウォールの第一巻が!
新進気鋭のマンガ家やアーティストが多数参加し、自主制作するマンガ誌「ジオラマ」第2号にて『5人いる!』を発表。
「10zine(テンジン)」にて自主制作zine『僕たちの退屈 vol.02』を発表。
「ジオラマ」第2号の没ネームを2本収録!
付録はやはりインターウォールの幻の第一巻!
「ジオラマ」第3号にて『みどり湯の灯』を発表。
「ジオラマ」第4号にて『ポニーテール・ララバイ』を発表。

▼連載中

佐々木充彦@sasakimitsuhiko

『JILLE』という雑誌で連載がはじまりました。どういう話かと聞かれても、うまく答える自信がありません!読んでくださいm(__)m pic.twitter.com/GIdo5KI0Je
雑誌「JILLE」にて連載中。

福岡の情報ポータル&ウェブマガジン「AFRO FUKUOKA ONLINE」にて連載中。
このページからバックナンバーが読めます。

▼リンク

佐々木充彦さんのブログ。
ここでインターウォールが発表されていた。

佐々木充彦さんのTwitter。

福岡で開催されたまちなかアートギャラリー2013にて作品を発表!
面白い試みです。

佐々木充彦@sasakimitsuhiko

愛を感じる!!ありがとうございます  新感覚な長編漫画「interw@//」の作者、佐々木充彦さんとは? – NAVER まとめ matome.naver.jp/odai/213826713…
ご本人がこのまとめのことをツイートしてくださった!
こちらこそありがとうございます。
https://matome.naver.jp/odai/2138267137233218601
2015年10月16日