【96展覧会】FIFA U-17W杯UAE2013を戦う96JAPANまとめ

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FIFA U-17W杯UAE2013を戦う96JAPANをまとめました。

『96展覧会』の幕開け…日本らしさを体現してU-17W杯白星スタート

「『96展覧会』を開催する」。96年生まれ以降の選手たちで構成されたU-17日本代表を率いる吉武博文監督がチーム立ち上げ時から口にしている言葉を、実践する時がついにやってきた。
『96展覧会』の幕開け…日本らしさを体現してU-17W杯白星スタート – サッカーキング

地上波で放送された初戦のロシア戦の前半で、実況の青島アナ(フジ)が何度か口にした「96展覧会」なる、なぞの言葉は吉武監督がオリジナルのようです。

日本が白星発進=サッカー FIFA U-17W杯UAE2013
10月17日に開幕したFIFA U-17W杯UAE2013のグループリーグの初戦。日本は、ヨーロッパ王者のロシアを相手に「1-0」で勝利しました。

決勝点は、瓜生昂勢(筑陽学園高校)の豪快なミドルシュート!

吉武監督の掲げる“96ジャパン”のサッカースタイル(変則的なシステム)の概要が解説されています。

FIFA U-17W杯UAE2013の大会概要と主な日程

国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、17歳以下のナショナルチームによるサッカーの世界選手権大会。本大会に出場できるのは、開催年の1月1日付で17歳未満の選手(1月1日生まれも含む)に限られる。

大会は24ヶ国を6つのグループ(A-F)に分け総当り1回戦のリーグ戦を行う。各グループの上位2チームと各グループ3位同士で成績上位(勝点、得失点差、総得点の順)の4チーム、計16チームがノックアウト方式の決勝トーナメントに進出する。
2013 U-17W杯|日本代表|サッカー|スポーツナビ

大会に臨むU-17日本代表のメンバーはこちら。

GK 1 白岡ティモシィ

白岡ティモシィ(しらおか てぃもしぃ)
1996.09.08 190cm 85kg
所属:サンフレッチェ広島F.Cユース
経歴:廿日市ソレイルFC→サンフレッチェ広島F.C Jr.ユース→サンフレッチェ広島F.Cユース

大事な初戦のゴールマウスを守った褐色の守護神。身長は、なんと「190cm」!日本サッカー界のみならず、バスケットボールやバレーボール界が喉から手が出るほどの素材。荒削りな面が指摘されるが、難しい初戦では(特に攻め込まれた後半の)危ない場面でも落ち着いて対処。いや、とにかくデカいw

GK 18 林瑞輝

林瑞輝(はやし みずき)
1996.09.04 181cm 75kg
所属:ガンバ大阪ユース
経歴:大和田SSC→ガンバ大阪Jr.ユース→ガンバ大阪ユース

初戦のロシア戦で先発起用が予想されていた。昨年行われたAFC U-16選手権では日本代表のゴールマウスを守った。グループリーグの第3戦の北朝鮮戦と、本大会への出場を賭けた“大一番”、準々決勝のシリア戦でPKのピンチから日本代表を救った守備のMVP。思いっきりの良い守備が魅力。

GK 21 阿部航斗

阿部航斗(あべ こうと)
1997.08.01 185cm 76kg
所属:アルビレックス新潟ユース
経歴:亀田FC→アルビレックス新潟Jr.ユース→アルビレックス新潟ユース

広い守備範囲とハイボールへの対処に巧さが光る。また、「自信がある」というロングキックから一気にチャンスを作り出す、モダンなGK。96JAPANでは年少組。97年生まれなので、東京五輪世代。

セービングだけでなく、「自信がある」というロングキックであわやアシストというシーンを演出
国体で躍動した東京五輪の主役たち|コラム|サッカー|スポーツナビ

DF 3 宮原和也

宮原和也(みやはら かずや)
1996.03.22 171cm 63kg
所属:サンフレッチェ広島F.C(2種登録)
経歴:緑井小学校サッカー教室→佐東FC→サンフレッチェ広島F.CJr.ユース→サンフレッチェ広島F.Cユース→サンフレッチェ広島F.C(2種登録)

96JAPANのディフェンス・リーダー。身長171cmは、CBとしては日本のなかで見ても小柄。高校3年生になった2013年にトップチームに昇格。プロ契約を結ぶ。「止めて、蹴る」技術が非常に安定している。最終ラインからパスを正確に繋ぐ能力が高い。クレバーな守備が魅力で、体格で勝るロシア代表を敵にまわしても(押し込まれる時間帯もあったが)無失点で防いだ。

DFリーダーの宮原和也(広島ユース)
日本経済新聞 印刷画面

CBでの出場が濃厚な宮原だが、身長は171cm。体格に恵まれているわけではないが、足元の技術は高く冷静なポジショニングが光るプレーヤーだ。宮原がどれだけ相手FWを抑えられるかはチームの躍進のカギになる。
[広島]U-17W杯のメンバー・宮原和也、171cmのCBが世界に挑む « サッカー専門新聞ELGOLAZO web版 BLOGOLA – Jリーグ練習場レポート毎日更新! –

サンフレッチェ広島は26日、MF宮原和也が左ひざ外側側副じん帯損傷により、全治6週間と診断されたことを発表した。宮原は26日の練習中に負傷した。
広島の17歳MF宮原和也が左ひざのじん帯損傷で全治6週間 – サッカーキング

6月に左ひざ外側側副じん帯を損傷したようですが、初戦を見る限り回復しているようです。

さて、どうなるのでしょうか…

DF 13 三竿健斗

三竿健斗(みさお けんと)
1996.04.16 181cm 69kg
所属:東京ヴェルディユース
経歴:横河武蔵野FC Jr.→東京ヴェルディJr.→東京ヴェルディJr.ユース→東京ヴェルディユース

高さに不安のある96JAPANにあって貴重な長身CB。初戦のロシア戦では“中盤の底”アンカーで先発出場。要所で“気の利いた”プレーを披露。初戦白星発進に貢献。

「前で奪うことを意識して、それが結果的に得点に結びついて、非常に嬉しく思います。前半はシンプルにパスがつなげて良かったです」
勝利を喜ぶU-17日本代表の三竿「シンプルにパスをつなげた」 – サッカーキング

DF 2 石田崚真

石田崚真(いしだ りょうま)
1996.06.21 168cm 62kg
所属:ジュビロ磐田U-18
経歴:湖西FC→ジュビロ磐田Jr.ユース→ジュビロ磐田U-15→ジュビロ磐田U-18

ロシア戦で右のSBとして先発。スピード豊かな思い切りの良い突破が魅力。

DF 5 茂木力也

茂木力也(もてぎ りきや)
1996.09.27 175cm 66kg
所属:浦和レッズユース
経歴:江南南サッカー少年団→クマガヤSSC→浦和レッズユース

AFC U-16選手権から宮原とともに96JAPANの守備を支えた。1対1の対人守備に優れている。

U-17代表DF茂木力也、無失点に手応え「コンパクトに戦えた」
U-17代表DF茂木力也、無失点に手応え「コンパクトに戦えた」 – サッカーキング

キャプテンでもある宮原和也と茂木力也の2人のセンターバック。ここでしっかりとボールをキープできたことで、攻撃の起点ができていた。
落ち着いたプレーが印象的だったU-16代表 : コラム | J SPORTS

DF 20 坂井大将

ロシア戦で、左SBとして先発した“東京五輪世代”のテクニカルなDF。所属の大分では、トップ下としてプレーしており足元の技術も確か。

7学年上の清武弘嗣(ニュルンベルク)も同じ寮にいた。弟のようにかわいがってもらった。「ピッチに入ったら存在感がある」と憧れを抱く。

チームでは主にトップ下を務めるが、代表ではサイドバックを任される。
「東京五輪世代」飛躍へ! サッカーU―17代表の坂井 – MSN産経フォト

MF 10 水谷拓磨

水谷拓磨(みずたに たくま)
1996.04.24 161cm 59kg
所属:清水エスパルスユース
経歴:城北サッカースポーツ少年団→清水エスパルスJr.ユース→清水エスパルスユース

所属の清水では、主にSBとして出場しているようです。背番号10がSBというのは、前回の「94JAPAN aka 無慈悲世代」でも起きました。選手に複数のポジションでプレーすることを求め、コンバートを積極的に仕掛ける吉武監督ならではかもしれません。

ジュニアユース時代の水谷拓は、体格はそれほど大きくないものの、体幹の強さや豊富な運動量とプレーの正確性を武器にした攻撃的なSBだった。
清水エスパルスユース 水谷拓磨 〜豊田国際ユースで身につけた下地〜 | サッカーナビ

U-16日本代表として豊田国際ユースに臨んだ水谷拓は、初戦のオマーン戦はSBで起用されたが2戦目の愛知選抜戦では中盤のフロントボランチで先発出場を果たした。エスパルスや代表でもSBとして起用されることが多い
清水エスパルスユース 水谷拓磨 〜豊田国際ユースで身につけた下地〜 | サッカーナビ

MF 7 仲村京雅

仲村京雅(なかむら きょうが)
1996.04.25 165cm 61kg
所属:ジェフユナイテッド市原・千葉U-18
経歴:VIVAIO船橋SC→ジェフユナイテッド市原・千葉U-18

船橋の街のクラブチームからジェフ千葉の下部組織に加入したレフティー。トップからSHまで攻撃的なポジションに対応可能。

MF 15 会津雄生

会津雄生(あいづ ゆうき)
1996.08.01 168cm 63kg
所属:柏レイソルU-18
経歴:成城チャンプSC→MIP・FC→柏レイソルU-12→柏レイソルU-15→柏レイソルU-18

ロシア戦で左のワイドトップに先発したアタッカー。広いプレーエリアと確かな足元の技術。気迫を全面に押し出すタイプ。

MF 16 斎藤翔太

斎藤翔太(さいとう しょうた)
1996.12.07 169cm 64kg
所属:浦和レッズユース
経歴:大宮早起きサッカースポーツ少年団→浦和レッズJr.ユース→浦和レッズユース

ロシア戦、後半から出場した浦和レッズユース所属のアタッカー。「大宮早起きサッカースポーツ少年団」が非常に気になります。

MF 4 鈴木徳真

鈴木徳真(すずき とくま)
1997.03.12 166cm 60kg
所属:前橋育英高校
経歴:大谷東FC→FC古河Jr.ユース→前橋育英高校

所属の前橋育英高校では、伝統の背番号14(エースナンバー)を背負うMF。しっかりとした守備と中盤の底からの展開力が持ち味。96JAPANの変則的なゼロトップ・システムの鍵を握る中盤のトライアングルの“アンカー”を務める、中盤の要。東京五輪世代。
(※ロシア戦では先発が予想されましたが、フィジカルで勝る欧州王者に先発の座は三竿譲りました。)

MF 12 三好康児

三好康児(みよし こうじ)
1997.03.26 166cm 62kg
所属:川崎フロンターレU-18
経歴:川崎フロンターレU-12→川崎フロンターレU-15→川崎フロンターレU-18

ロシア戦にはフロントボランチの一角を担った東京五輪世代のMF。14歳で川崎フロンターレU-18の10番、そしてトップチームとの練習試合で、(控え中心ながら)3人を抜き去りゴールを決め、早くから注目される左利きの逸材。

キレのあるドリブルと正確なラストパス。機を見て放つミドルシュートも魅力。吉武博文監督の掲げる変則的な“ゼロトップ・システム”の鍵を握る“フロントボランチ”を担う。バイタルエリアの仕掛け人。

川崎のユース所属でU-15日本代表MF三好康児(川崎市立中野島中3年)が23日、控え中心のトップチームとの練習試合で魅せた。

前半41分、ドリブル突破でDF3人を 抜き去り、左足でゴールを決めた。アルゼンチン代表FWメッシばりのゴールシーンに、 「将来はバルセロナでやりたい」とケロリ。1メートル64の14歳だが、18歳以下の ユースチームで背番号10をつける期待の星だ。
http://www.sanspo.com/soccer/news/111024/sca1110240502001-n1.htm

10歳のときから川崎フロンターレの育成組織で心技体を磨き、弱冠14歳の段階で高校年代のフロンターレU‐18へいわゆる「飛び級」で昇格。年上の選手たちの中でも稀有な才能が放つ輝きは色褪せることはなく、すぐに背番号10が託された逸材中の逸材だ。
東京五輪世代の胎動。U‐17W杯に挑むホープたちを見逃すな!  by 藤江直人 – Sports Times Sports Times スポーツタイムズ通信社

DFに距離を詰められても抜群のキープ力で相手をいなして味方にパスをつけると、左足から繰り出すスルーパスで決定機を演出。また32分に左足のコントロールショットでゴール左隅を狙うなど、正確なミドルシュートも効果的だった。
[国際ユースサッカーin新潟]U-17代表復帰の注目レフティー、三好が存在感 | ゲキサカ[講談社]

特にミドルシュートはU-17W杯を想定して磨きをかけている武器だ。
[国際ユースサッカーin新潟]U-17代表復帰の注目レフティー、三好が存在感 | ゲキサカ[講談社]

ロシア戦でも“なかなか”惜しいミドルシュートを放ちました。

吉武監督は【4-3-3】の2シャドーの事を『フロントボランチ』と呼び、崩しのポゼッションの中核として重要な役割を与えている。そのポジションで三好は正確なボールコントロールと広い視野を駆使して、高い位置で攻撃の起点となるだけでなく、彼の良さは自ら仕掛けられること。
U-17W杯初戦のロシア戦控える日本…注目は『フロントボランチ』三好康児 – サッカーキング

ボールを受けると、素早く前を向いて、ボールを運び、そこから強烈なミドルシュートと正確なラストパスを繰り出す。これが冴えわたると、相手のDFラインを押し下げるだけでなく、多くのDFを引き付け、周りの攻撃力を倍増させる。
U-17W杯初戦のロシア戦控える日本…注目は『フロントボランチ』三好康児 – サッカーキング

FW 17 瓜生昂勢

瓜生昂勢(うりゅう こうせい)
1996.01.08 165cm 58kg
所属:筑陽学園高校
経歴:オリエントF.C.ドリーム→鯰田FC→ライジング→鯰田FC U-15→筑陽学園高校

大会の大事な初戦で、殊勲の決勝点。

値千金の決勝弾。まさに世界大会にふさわしい、ワールドクラスのゴールだった。
U-17ロシア戦決勝ゴール…日の丸を背負い成長を誓う瓜生昂勢 – サッカーキング

試合前日、PK練習の際に吉武監督から「PKをもらったら誰が蹴る?」と聞かれると、彼は真っ先に「自分が蹴りたい」と答えたという。
U-17ロシア戦決勝ゴール…日の丸を背負い成長を誓う瓜生昂勢 – サッカーキング

メンタルのタフさもあるようです。

彼の長所はドリブル。当初、96ジャパンに入った時は、ドリブルとパスの使い分けに苦心した。しかし、彼は合宿をこなしていくごとに、自分の持ち味を消さないで、テンポ良いパス回しに自らを融合させていった。
U-17ロシア戦決勝ゴール…日の丸を背負い成長を誓う瓜生昂勢 – サッカーキング

FW 8 杉本太郎

杉本太郎(すぎもと たろう)
1996.02.12 162cm 59kg
所属:帝京大可児高校
経歴:笠原Jr.サッカークラブU-12→名古屋グランパスエイトU12→スポーツクラブ岐阜VAMOS→帝京大可児高校→鹿島アントラーズ(内定)

昨年のイランで行われたAFC U-16選手権のMVP。ロシア戦では先発を外れたが、96JAPANの中核選手。名門 鹿島アントラーズへの入団内定も決まっている。後半から出場したロシア戦ではゴール前で、“惜しい”場面も

「昨年のAFC U-16選手権MVP。春から夏にかけて調子を上げて全国総体8強。運動量多くボールに絡み、ターンからの出足の速い一歩でDFを置き去りにして決定的なパスを通す。鹿島内定」
[選手権予選]ユース取材ライター陣が推薦する「選手権予選注目の11傑」vol.5 | ゲキサカ[講談社]

・MF杉本太郎(3年)
ピッチを俯瞰で見ることが出来、ピンチとチャンスを的確に感じることができる。相手の逆をつくことが上手い
[総体]出場校紹介:帝京大可児(岐阜) | ゲキサカ[講談社]

鋭いターンから抜け出すスピードや動き出しの速さとその質の高さ、そして正確な技術から繰り出す決定的なラストパスやシュートで試合を決める存在
世界で15名の「ロナウド後継者」に選出!帝京大可児のU-17代表MF杉本に限定「MERCURIAL VAPOR」届く! | ゲキサカ[講談社]

FW 6 中野雅臣

中野雅臣(なかの まさおみ)
1996.04.09 182cm 69kg
所属:東京ヴェルディユース
経歴:NEOS Football Club→東京ヴェルディJr.ユース→東京ヴェルディユース

怪我で離脱したFC東京U-18のDF佐々木渉に代わって招集された長身ゲームメーカー。小柄な96JAPANにあって貴重な180cm台のタレント。足元の技術のしっかりした“読売らしい”MF。

FW 14 永島悠史

永島悠史(ながしま ゆうし)
1996.07.12 169cm 58kg
所属:京都サンガF.C.U-18
経歴:セントラルFC奈良→山田荘SC→京都サンガF.C.U-15→京都サンガF.C.U-18

ロシア戦で、偽のCFー“フリーマン”で先発出場した京都のアタッカー。

169センチ、58キロと線が細く、技術や運動量で勝負する攻撃のマルチプレーヤー。
サンガ育ち 世界に挑む U-17W杯・FW永島悠史 : 京都新聞

FW 11 渡辺凌磨

渡辺凌磨(わたなべ りょうま)
1996.10.02 175cm 64kg
所属:前橋育英高校
経歴:市の川サッカースポーツ少年団→クラブ レジェンド熊谷→前橋育英高校

左サイドの仕掛人。96JAPANでは主に左のワイドトップをつとめる。スピード豊かなアタッカー。

FW 9 小川紘生

小川紘生(おがわ ひろき)
1997.02.23 168cm 66kg
所属:浦和レッズユース
経歴:1FC川越水上公園→浦和レッズユース

高い得点感覚を持つ、東京五輪世代のアタッカー。ロシア戦で右のワイドトップとして先発。

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