ウナギ養殖などで注目が集まるようになった養殖技術ですが実は伊勢エビは養殖、放流はされていないのです。クルマエビやヒラメ、マダイの養殖や放流が盛んであるのにイセエビの養殖がされない理由とは!!それは伊勢海老のとてもおもしろい生活史が関係していました.[iseebi aquaculture]
イセエビが養殖されない理由とは
まず初めに幼少期が長すぎて生産に向かない
フィロソーマ
イセエビの幼生期はフィロソーマと呼ばれる透明な平べったいクモのような姿
独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター:トピックス
フィロソーマは,300日以上もかかって30回ほど脱皮した後,プエルルスと呼ばれる20mmほどの透明なエビに形を変えます。
それから2~3週間後にやっと親エビと同じ色や姿の稚エビになります
つまり幼生期が300日以上と長く飼育が困難
稚エビになってから食べられる大きさまで3年かかる
次に幼少期の飼育が困難である
長い手足がほかのフィロソーマと絡み合い手足の欠損が生じる
独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター:トピックス
幼少期の適切なエサがはっきりとしていない
フィロソーマ時期にムラサキイガイの生殖腺を与えることで稚エビまで成長させることができた
独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター:トピックス
しかし水産総合研究所や水産試験所などが養殖技術の開発を進めている
回転型飼育装置を開発!!そのことにより従来の方法である50Lボウル型水槽での飼育における生残率と比較すると,プエルルスまで34.0%(従来の方法では11.7%),稚エビまで28.3%(従来の方法では9.7%)とかなり生存率が向上した
独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター:トピックス
https://matome.naver.jp/odai/2138045997783585501
2014年05月26日