◆縮小する一方の電子書籍端末市場
世界の電子書籍端末市場のピークは出荷台数が2320万台となった2011年で、今後は縮小の一途をたどる。16年の出荷台数予測は710万台と、市場規模はピーク時の3分の1まで縮む。
縮小する電子書籍端末市場 消滅まであと何年? :日本経済新聞
◆逆風の中で新機種発売
ソニーは9月24日、電子書籍端末「Reader」の新機種として「PRS-T3S」を発売すると発表した。重さは約160gで、国内最軽量という。
カラーは、ブラック、レッド、ホワイトの3色で、発売は10月4日。市場想定価格は1万円前後としている。
ソニー、電子書籍端末の新「Reader」発表–ストアにアフィリエイト導入、iOS向けアプリも – CNET Japan
◆海賊版対策もこれから
文化庁は今月、海賊版対策の中間報告をまとめた。
出版社による海賊版の差し止め請求を可能にする「電子出版権」の創設を打ち出し、来年の通常国会に著作権法の改正案を提出する方針だ。
中間報告は、出版社が作家らと契約した上で独占的に発行できる出版権を今後、電子書籍にも認めることにした。さらに、電子出版権を既存の出版社だけでなく、電子書籍の出版を引き受ける業者にも認め、雑誌も適用の対象に含める。
河北新報 コルネット 社説 電子書籍/違法な回し読みを許すな
◆電子書籍が死語にならなければ普及もなさそう
「電子の本」という夢は、「電子書籍」とは別かもしれない
これまで「電子の本」という夢を見てきたのは、官庁主導の枠組みや出版業界のなかで「電子書籍」を推進してきた人たちばかりではない。そもそも「本」のことを「書籍」などというのは、特殊な人たちだけである。
さようなら、「電子書籍」 « WIRED.jp
◆電子書籍専用端末はレコードプレーヤーのようなものになりそう
電子書籍端末が17年以降は「比較的ニッチな商品になる」との見方で一致する。
だが、完全消滅を予測する意見は少ない。
縮小する電子書籍端末市場 消滅まであと何年? :日本経済新聞
◆理由が悲しすぎる
「音楽を聴くのはスマホ」という人が主流だが、大量の音楽ソフトをダウンロードしたいコアな音楽ファンの間では携帯音楽プレーヤーに対する根強い需要がある。
同様に、電子書籍端末も「大量に本を読む読書家の間では使い続ける人がいる」とみるからだ。
縮小する電子書籍端末市場 消滅まであと何年? :日本経済新聞