読書の秋”読み始めたら最後” 眠れなくなっちゃう!徹夜小説まとめ

筋肉万太郎
まとめてみました。ぜひ手にとって読んでみて下さい!

箱男

箱男
ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく、実験的精神溢れる書下ろし長編。

言葉図書館@story___bot

ぼくの中にいる君と比べたら、君の中にいるぼくなんぞ、微々たる存在さ。
でも、その苦痛からのがれようとしたら、時間はゆっくり融けていく。(箱男=安部公房)

虚無への供物

虚無への供物
昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司(そうじ)・紅司(こうじ)兄弟、従弟の藍司(あいじ)らのいる氷沼(ひぬま)家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎(とうじろう)もガスで絶命――殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生(ななむらひさお)らの推理合戦が始まった。
小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、夢野久作『ドグラ・マグラ』とともに、日本探偵小説史上の三大奇書と並び称される。

本作は、現代にまで響く告発の書である。そしてそれは不可避的に自己関係的機制をなすのである。ここにこそ、本作がメタ・フィクション、アンチ・ミステリとならねばならぬ理由があるのではないか。
Amazon.co.jp: 新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫): 中井 英夫: 本

dangan@dangan

STAP細胞の自殺の件で俺らもうっすら悪いよみたいな話の流れ見てなんか虚無への供物思い出す

kei@kyotaaps

虚無への供物読了!
三大奇書制覇には、感慨深いものがある。アンチミステリって素敵。
中井英夫の『虚無への供物』を読了した。さすがに日本四大奇書、最終的な犯行に及んだ人物とトリックを分かった上で読み直したら余計に頭がこんがらがりそうだ(笑)コンガラ童子だけに

夜の果てへの旅

夜の果てへの旅
全世界の欺瞞を呪詛し、その糾弾に生涯を賭け、ついに絶望的な闘いに傷つき倒れた“呪われた作家”セリーヌの自伝的小説。上巻は、第一次世界大戦に志願入隊し、武勲をたてるも、重傷を負い、強い反戦思想をうえつけられ、各地を遍歴してゆく様を描く。

まるでフランスのアングラ映画的ストーリーで、例えば日本で言うなら若かりし頃の大島渚タイプの映画監督などがこぞって映画化しそうな美しさで、とくにラストの車中での発砲の場面などは古典的な文学スタイルとは一線を慨しています。
Amazon.co.jp: 夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫): セリーヌ, Louis‐Ferdinand C´eline, 生田 耕作: 本

印象として、夕闇に沈む光景のような本。
後ろには町の光があるのに、自分は光のない道の先ばかりを見てしまう。その姿は虚しく、そして物悲しい。
Amazon.co.jp: 夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫): セリーヌ, Louis‐Ferdinand C´eline, 生田 耕作: 本

杞憂 諦@ku_akira

『夜の果てへの旅』が読みたくなってきた。また読み返そう。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

嘘つきアーニャの真っ赤な真実
1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!

感性、文才、ロシア語通訳としての経験、その全てが揃った著者のような人物がいなければ世に出ることのなかった奇跡のような作品だと思う。
Amazon.co.jp: 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫): 米原 万里: 本

アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を
32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り、全世界が涙した現代の聖書。

「チャーリイの純心さ」「知的障害者への社会の偏見」「人の醜さが見え始め苦悩する様」などの描き方が非常に巧いです。
フィクションとは思えないほど、のめり込んでしまいました。
Amazon.co.jp: アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫): ダニエル キイス, Daniel Keyes, 小尾 芙佐: 本

阿寒湖@s_shoichi_s1

アルジャーノンに花束を、を読んでる。この本すごいわ、、、

ワイルド・スワン

ワイルド・スワン
中国人女性作家ユン・チアンの自伝的ノンフィクションである。全世界で1000万部を超えるベストセラーになった。激動の中国近代史を背景に、清朝末期の錦州で祖母の誕生からユン・チアンの1978年のイギリス留学までの一族の苦難の歴史を冷静な目でとらえた傑作。文化大革命の混乱と狂気なかに青春を過ごし一族への迫害に耐え毛沢東の真実の姿に目覚めていく自分自身を描いている。
今なお急激に成長を続ける中国。その大国の歴史背景を知ることが出来るので、中国に興味がある人は読むべきであろう。

この物語はただ単にその時代の悲惨な情景を描いただけではない。厳しい状況におかれても自らの信念を貫く著者の父親、また、苦しい時代だからこそ輝く優しさ、家族愛。人は醜くもなれるし、また、美しくもなれるということを教えてくれた。
この話の舞台は中国だが、どの国、どの地域に住んでいようとも当てはまる、人間誰しもが持つであろう普遍的な部分に触れる作品だと思う。ぜひ皆さんにも読んでほしい。
Amazon.co.jp: ワイルド・スワン(上) (講談社文庫): ユン チアン, 土屋 京子: 本

ヘルポエマー@osushipoem

「愛があれば、ただの水だって、おいしいわ」

ワイルド・スワン(上)より

栗田舞乃丞@MAIZO_YY

ワイルド・スワン、中国検閲が通らなくて出版されてないと!

金閣寺

金閣寺
『金閣寺』の題材は、1950年(昭和25年)7月2日未明に実際に起きた「金閣寺放火事件」から取られ、作者独自の人物造型、観念を加え構築した文学作品である。物語は、金閣寺の美にとりつかれた「私」こと溝口の一人称告白体で進められ、事件の動機として主人公・溝口のもつ重度の吃音を核に、金閣寺放火に至る経過を観念的に描いてゆく。

どうしてここまで、と思えるほどに精緻で凝らされた言葉。一つ一つのエピソードは短く多彩で、それぞれが思考的、時間的、美的に掘り下げられ、飾られています。そしてそれが一つの結末に向かって連なって行く……。特に金閣の鳳凰の描写が凄い。
Amazon.co.jp: 金閣寺 (新潮文庫): 三島 由紀夫: 本

でも何回読んでも三島由紀男の金閣寺は名作だなって思う

太陽の子

太陽の子
主人公のふうちゃんの両親は沖縄出身で「てだのふぁ」という料理屋を経営しており、ふうちゃんは店でも人気者である。だが、お父さんはノイローゼにかかっており……。
児童文学の世界に沖縄戦という社会問題を盛り込み、そのテーマ性に対して賛否両論の議論の的となった作品である。

少し読み始めるとドキッとするような展開になる。
そのドキッは自分の心の弱いところを誰かに見られたような感じである。
そしてもう読み終えるまで一気に最後まで読んでしまう。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 太陽の子 (角川文庫)

関連まとめ

https://matome.naver.jp/odai/2137812383945224701
2015年08月27日