懐かしい?新鮮?「マスダ80年代女性アイドル論」が面白い【はてな匿名ダイアリー】

torama
「あまちゃん」ブームで注目を浴びる「80年代アイドル」を語ったはてな匿名ダイアリーをまとめました。

それは「80年代女性アイドル格付」から始まった

2013年8月21日、はてな匿名ダイアリーに投稿された記事。

「あまちゃん」見ていた甥っ子が、キョンキョンと薬師丸ひろ子を見て、「この人たち、松田聖子より人気があったの?」と聞いてきた。
そんなゆとりな彼のために、80年代女性アイドルの当時的な感覚での格付けをやってみる。
80年代女性アイドル格付

第1位 松田聖子
代表作品:「青い珊瑚礁」「チェリーブラッサム」「赤いスイートピー」/『野菊の墓』など。
言わずと知れたアイドルの中のアイドル。絶対正義。高度経済成長から、安定成長へ、そしてバブルへと向かう世相の中で、松田聖子が時代を代表出来たのには彼女の生い立ちによるところも大きいと思う。一点の曇りもない地方の中産階級、そんな彼女には貧困も、学園闘争も、無縁だった。
80年代女性アイドル格付

第3位 小泉今日子
代表作品:「真っ赤な女の子」「ヤマトナデシコ七変化」「なんてたってアイドル」/『生徒諸君!』『あんみつ姫』など。
彼女は「そこそこ」の人だった。演技力もそこそこ、歌唱力もそこそこ、下手ではない。デビュー曲がカバー曲であったことからも分かるように、バーニングプロダクションは彼女が聖子に匹敵するようなアイドルになるとは期待していなかった。小泉今日子は結果的にセルフプロデュースで大きくなった人である。
80年代女性アイドル格付

第4位 薬師丸ひろ子
代表作品:「セーラー服と機関銃」「メンテーマ」「woman~Wの悲劇より」/『野生の証明』『転校生』『ねらわれた学園』『セーラー服と機関銃』など。
薬師丸ひろ子はアイドル歌手と言うよりは角川映画の女優であって、立ち位置的には他のアイドルとやや異なるが、彼女にとっては余技であったアイドル歌手としての実績も十分である。系譜的にはアイドル的な先駆者はおらず、むしろNHKの少年ドラマシリーズのようなジュブナイル的なものの延長に彼女はいた。
80年代女性アイドル格付

「あまちゃん」ブームで80年代アイドルソングに注目が集まる中、大変読み応えのある記事でたちまちホッテントリ入りします(ブクマ900超)。

第一弾の反響を受け、マスダによる80年代女性アイドル論がシリーズ化!

80年代女性アイドルについて語り倒したくなったので、順繰りにそれぞれの女性アイドルについて話してみたいと思います。
マスダ80年代女性アイドル論~松田聖子論

聖子はなりたくてアイドルになっただけに、アイドル的なるものが好きでした。聖子は80年代初めに、ふわりとした髪型(いわゆる聖子ちゃんカット)、ロココ趣味のドレスという天地真理スタイルを復活させた人ですが、当時は既に山口百恵後期のスタイリッシュな大人の女性路線を経ていたために、下手したら冗談と受けとられる可能性がありました。そんな恰好をするのはもはや聖子だけだったのです。その後、聖子がブレイクした結果、猫も杓子もエピゴーネンになりましたが、その時にはもう聖子はそうしたスタイルをやめていました。
マスダ80年代女性アイドル論~松田聖子論

82年組の中で中森明菜が孤立していたのは事実です。明菜と親しかったのは小泉今日子くらいで、初年度の賞レースが終われば、82年組の中で歌番組の常連として生き残ったのは明菜と小泉今日子くらいでしたから、明菜としては松本伊代に嫌われても何の実害もなかったでしょうが、松本伊代がかなり執拗に激しく明菜を嫌っていたのは数々の証言があります。
マスダ80年代女性アイドル論~中森明菜論

小泉が分からないというのはそういうことです。どこにでも属していながらどこにも属していない感じ、目の前の人の話を熱心に聴きながら本質的には影響を受けない感じ、キャラクターはないのに説得力はある、そう言う人は小泉今日子以外にはちょっと見当たりません。
マスダ80年代女性アイドル論~小泉今日子論

彼女は日本映画界の最後の王道を通って女優になった人です。アイドルとしてデビューしたわけではありませんが、彼女は日本中に知られ、彼女の台詞も日本人なら誰でも知っているまでになりましたから、そうなってみれば彼女は角川映画の資産です。彼女と言う資産をどう展開するか、それがその後の角川映画の課題になりました。
マスダ80年代女性アイドル論~薬師丸ひろ子

だから薬師丸にはどこか、連合赤軍や日本赤軍の流れみたいなものを感じます。彼女が政治的見解として左翼的なマインドを持っているということではなくて、ノンポリティカルであるがゆえに、マルキシズムの持っていた理想のようなものの流れを維持して、そこから生じた文化的な派生の中に身を置いている、そういう印象があります。
マスダ80年代女性アイドル論~薬師丸ひろ子

素材として南野はアイドルとして最高のものを持っています。美人ではあるけれども、親しみやすいキュートな顔立ちで、声も鈴が鳴るように可愛らしい。アイドルとして最高なので、それ以外では大成しにくいという弱点もあります。
マスダ80年代女性アイドル論~南野陽子論

アイドルとしてはもちろん、芸能人として斉藤由貴ほど恵まれた立場にある人はそうはいません。もちろん、アイドルとして彼女よりも成功した人たちはいるのですが、その人たちから見てさえ、斉藤由貴の境遇は出来れば替わって欲しいものでしょう。これまで取り上げてきた5人のアイドルと斉藤由貴のうち、事務所を移ったことがないことがないのは小泉今日子と斉藤由貴だけです。
マスダ80年代女性アイドル論~斉藤由貴論

https://matome.naver.jp/odai/2137795672056222001
2013年09月20日