Processing関連書籍の紹介

kurakurakuratta
Processing関連書籍をコメント付きで紹介していきます。

▼入門書

Built with Processing[Ver. 1.x対応版] -デザイン/アートのためのプログラミング入門
フルカラーで大判なので見やすいProcessingの入門書。バージョン1.xx対応とか書いてあって、2には対応していないの?と不安になりますが、基本的にこの本に書いてあることは実行できると思いますので問題無いと思います。
Processingをはじめよう (Make: PROJECTS)
平易な文章でProcessingのはじめの一歩を学べる本。きっと挫折しにくいはず。

Processing のExamplesのBook内にある『Getting started』というのがこの本のソースコードになります。

Processing アニメーションプログラミング入門
Processingの入門書では線を描いたり、四角を書いたりしてなんか無機質でつまらないと感じる人もいると思いますけどそんな方にオススメなのがこの本です。
デザイン言語 Processing入門 – 楽しく学ぶコンピュテーショナルデザイン
Processingの入門から入って、フラクタルとかセルオートマトンだとかコンピュータを使った視覚表現の面白いところまでを解説している本。

付属のソースファイルはこちらからダウンロードできます。
http://www.morikita.co.jp/exclusive/download/702

▼入門書の後に読む本

ジェネラティブ・アート -Processingによる実践ガイド
ジェネラティブアートとは、自立性をもった作品ということで作者の手をはなれ作者ですら予想のつかない要素を持つようなアートを指すようです。正直その言葉の意味はよくわからないままなのですが、Processingでなにかを作るときのネタとなるような要素をたくさん提示している本です。

個人的に参考になったのは、パーリンノイズの使い方についての話や脱構築と再構築の話など。パーリンノイズは、適度なランダムさを作るのに便利なもので、それについてなかなか詳しく説明されています。脱構築と再構成というのは、Processingではellipseを使えば円を書けるけど、それを例えばpointを使ってコードを書いてみて(脱構築)、その後でその描き方をいじってみる(再構築)。するとなんか新しいものができるよね、という話です。

このサイト で原著者の方の作品とそのコードを閲覧することができます。これらの作品をどういうふうに考えて作っているのか、というようなことがこの本には書かれています

遊んで作るスマホゲームプログラミング for Android (Game developer books)
2013年8月3日発売と新しいのでProcessingの最近の動向も記述されている。例えばexperimentalモードなど。コードの描き方に加えて、ゲームの企画づくりにもページを割いているのが面白いと思います。

アンドロイド向けとは書いてありますけど、ゲームを作りたいと思っている人にとって面白いと感じられるし役に立つ内容ではないかと思います。

著者のブログがあります。(http://cafe.eyln.com/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=Processing%A4%C7%CD%B7%A4%DC%A4%A6)

web上で無料で閲覧できる他、PDF形式のファイルの購入や書籍としての販売も行っているという実験的な形式で販売されている書籍。英語。ベクトルを使って移動したりする方法や物理的な動き(例えば引力など)をしたりするにはどうしたらいいかという点が大変参考になります。物理エンジンのbox2D の使い方についての説明もあります。

ベクトルを使ってどうふうにコードを書けばいいかという本が日本語でなかなか見つからなかったのでこの本は例え英語でも読む価値があると思いました。

この本のコードはProcessingのExamplesに最初から含まれています。

この本の内容に沿ったかたちの動画が著者によってvimeoでアップロードされています。
英語を読むのではなく聞くとなるとさらに敷居が高くなりますけど興味があればどうぞ。

ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法
データの取得の仕方からprocessingでの実際の視覚化についてまでProcessingのプロジェクトの創始者の1人であるベンフライさんが解説しています。

Processingに最初から含まれているExamplesの中にこの書籍のコードがありますので、見てみるといいと思います。

ARプログラミング—Processingでつくる拡張現実感のレシピ—
ARに興味があるというなら是非この本で。

▼関連分野

Processingは関係ないけど参考になる書籍。

FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード
プログラミングでアートってどういうものがあるの?という疑問に答える本。フルカラーでいろいろな作品例。訳者あとがきでこの本のようなことをやるにはProcessingを使うことができますよと、記述があります。
ビューティフルビジュアライゼーション (THEORY/IN/PRACTICE)
データを視覚的に表現するということをテーマに、さまざまなプロジェクトを紹介している。

実際に表現するための説明書というよりかはこんな例がありますよというようなカタログ的なものです。だからこれを見てなにか作れるようになるというわけではないと思いますが、どんな取り組みが行われているのか知るのにはいいと思います。

渋滞学 (新潮選書)
Processingとの関連はほぼないですが、Processsingを知っているとこういった本をみたときに自分で手軽に試せるし試してみたくなるなと、思いましたので紹介。

この本では渋滞をモデル化してシミュレーションをやることを扱っていて、セルオートマトンとかの話が出てくるので、そういったのをProcessingで実装することができます。

▼おまけ

本屋でProcessingの本を探すときの注意点。
①Processingの本はJavaのコーナーに置かれていたりCGのコーナーに置かれていたりゲームプログラミングのコーナーに置かれていたりといろいろでわかりにくいので、見つからない時は素直に検索機か店員に聞いたほうがいいです。

②オライリーという出版社の本は、まとめられているので他のProcessing本とは別のところにあるということにも注意が必要です。

③Processingは簡単にアンドロイドアプリを作成することができるのでアンドロイド関連のコーナーにもProcessing本がおいてあったりします。

以上です。ありがとうございました。

https://matome.naver.jp/odai/2137777141766075301
2013年08月31日