★表情がわからない
「アスペルガー障害」と診断された人の多くに、
【表情】を読み取れない障害を抱えた人がいます。
★問題
★答え
「楽しい・嬉しい」
多くの方は彼の「笑顔」を見て、その感情を読み取れたのではないでしょうか?
★「何をもって、彼が【笑顔】であると気づいたか?」
ここからが本題です。
なぜ、彼が【笑顔】だとわかりましたか?
・・・こう聞かれて、明確に答えを言える方は少ないと思います。
「ぱっと見た感じで」
「一目でわかる」
「笑っているのだから笑顔に決まっている」
そう答える方が多いかと思います。
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一方、アスペルガー障害を抱えた人に同じ質問を投げかけると、
これとは違う切り口から表情(感情)を導いていることがあります。
たとえばこんな答え。
→「目を細めていて、歯が見えるから笑顔『だろう』」
アスペルガー障害を抱える人の多くは、
『表情』を読み取る能力に障害をもっています。
表情を読み取るのが「不得意」なのではなく、「能力として持っていない(不可能)」に近い、と表現していいかもしれません。
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誰しも、相手の表情・感情を完璧に読み取ることはできません。
しかし、表情を「直感的に」読み取ることができないということは、
人とのコミュニケーションに困難さを抱えることとつながります。
・相手が「笑顔」であると『推測』して話していたら、
なぜか距離をとられてしまった。
↓
・実はそのとき、相手は「笑顔」だったのではなく、
「苦笑い」をしていたのだった。
こういうことが、高い頻度で起こってしまいます。
これが1度や2度なら、笑って済まされるのかもしれません。
「誰にでもあることと」と片付けられるのかもしれません。
では、これが『1日に100回』起ったとしたら・・・
その間違いを『その場で自覚できない』としたら・・・
どうでしょうか?