厚生労働省が胃がん検診に内視鏡(胃カメラ)推奨せず バリウム検査とどっちがいいの?

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厚労省が胃がん検診に胃カメラを推奨しないと発表しました。今や人間ドック等でも、医療機関からは胃カメラを薦められることが多く、医療現場とのずれを感じます。なぜいまさらバリウム検査がよいのかをまとめてみました。

報道

複数の論文で、内視鏡検査により胃がん死亡が減少する効果が示唆されたが、論文の対象人数が少ないなどとして、05年の指針と同様、科学的根拠が不十分と判断。公費で行う検診としては「推奨しない」と結論づけた。
胃がん検診、内視鏡推奨せず 厚労省 現場から異論も (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

内視鏡検査の現状

胃カメラ検査とは消化管の上部にあたる食道・胃・十二指腸部分の状態を確認するために行われる内視鏡検査です。
一般的には胃カメラとして広く知られておりますが、正式には「上部消化管内視鏡検査」と呼ばれる検査の事を指します。
胃カメラは胃腸の病気の可能性やポリープ・潰瘍など何らかのトラブルが発症している可能性が検討される場合にその原因を見極める為に検査が実施されます。
胃カメラ検査料金・費用 | 麻酔・留意点のまとめ

胃カメラ検査では、直径約10mm、長さ約120cm~130cmの柔らかい管の先端部分に取り付けられている内視鏡カメラを口、もしくは鼻から挿入し少しずつ奥へ挿入しながら食道・胃・十二指腸部分の状態を直接確認していきます。
胃カメラ検査の内視鏡に使用されるカメラは技術の進歩により、小型化が進んでおり現在では鼻からカメラを挿入するケースも多くなっております。
胃カメラ検査料金・費用 | 麻酔・留意点のまとめ

胃カメラ検査を行う主な目的は、病気や病変状態の診断や生検等の組織検査(臓器の一部を直接採取し状態を調べる検査)、病変部の部分切除・剥離などを目的として検査が行われます。
現在の内視鏡カメラは挿入時に胃腸の状態を確認しながら、もし病変部位が確認されたりポリープなどが見つかった場合は、その場で直接ポリープを切除する事もあります。
また生検のための組織の採取も胃カメラ挿入時に合わせて行われます。
胃カメラ検査料金・費用 | 麻酔・留意点のまとめ

胃カメラ検査の検査時間は、特にポリープの切除や生検などの組織検査で細胞の採取などが行われる場合を除き10分程度で検査が終わります。
また、胃カメラ検査中に病変部位が見つかり、そのまま切除を行う事になった場合は、病変部位の切除の後、止血剤を吹付けまでの処置を行なっても大半のケースで30分以内に検査は終了します。
以下は状況別の検査時間と検査費用の目安です。尚、検査費用は3割負担の患者のケースで初診料やお薬代などは含んでおりません。
胃カメラ検査料金・費用 | 麻酔・留意点のまとめ

【胃カメラ検査の検査時間・費用・料金の目安】
①胃カメラ検査のみ5分~10分3000円~4000円
②胃カメラ+生検10分~20分8000円~12000円
③胃カメラ+内視鏡治療15分~30分12000円~16000円

尚、胃カメラ検査の検査時間及び検査費用は個々の状況、治療内容によって異なるため、あくまで参考としての目安の指標です。
胃カメラ検査料金・費用 | 麻酔・留意点のまとめ

胃カメラ検査を行うと食道や胃・十二指腸等の各部位で病変部位が内視鏡カメラに見つかる事があります。

胃カメラ検査で見つかる代表的な疾患としては以下の様な疾患が挙げられます。

【胃カメラ検査で見つかる代表的な病気】
★食道炎
★食道潰瘍
★食道静脈瘤
★胃炎
★胃潰瘍
★胃がん
★十二指腸潰瘍

尚、検査でポリープなどが見つかった場合でも、その腫瘍が良性腫瘍であるのか?それとも悪性腫瘍であるのかはこの段階ではわかりません。

検査結果は約1週間程度で出てくるため、病変部位の組織検査の結果は後日確認することになります。
胃カメラ検査料金・費用 | 麻酔・留意点のまとめ

バリウム検査の現状

一般に バリウム検査 と呼ばれているものは、正式には、上部消化管造影検査と言います。

上部消化管造影検査では、通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。バリウムは、X線を透過しないので、バリウムが口腔から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を、動画で見ることができます。

バリウムの流れは、そのまま、私たちの食事の流れということになりますので、食道や胃、十二指腸が狭くなっていないかどうかを見ることができます。

また、胃の粘膜についても、体を回転させてみることで、胃潰瘍による粘膜のくぼみの有無や、胃炎の有無なども見ることができます。
バリウム検査で何が分かるの? [健康診断・検診・人間ドック] All About

健康診断で行われる バリウム検査 の目的は、胃がんや食道がんの早期発見です。がんは、必ず粘膜面の変化が見られますが、少しとろみのあるバリウムは、胃の粘膜に少し付着します。

健康診断では、検査台の上で左へ右へと方向を変えながら撮影した経験をお持ちの方も多いと思いますが、あれは、バリウムが粘膜表面を滑り落ちていくときに、ポリープや潰瘍などが無いかをチェックしているのです。

慢性胃炎は、胃の粘膜表面が、胃酸過多や暴飲暴食によって少し荒れたような状態になっているものです。通常の胃粘膜と異なり、粘膜表面が荒れているために、細かいしわのような場所にバリウムがたまるため、ちりめん皺のような特徴的な模様が写ります。

慢性胃炎そのものは、それほど気にしなくても良いですが、近年では、繰り返す胃炎や胃潰瘍には、ヘリコバクターピロリ菌の存在が関与していると言われていますので、そのチェックをおすすめすることも多いです。
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どちらの検査を選ぶのがよいか

胃を詳しく調べてみるということでは、胃十二指腸内視鏡検査と上部消化管造影検査、すなわち 胃カメラ とバリウムの検査があることはよく知られています。

しかし、このどちらを受ければよいのか、それとも両方受けなければならないのか、ということについては、少しわかりにくいのではないかと思います。

粘膜表面をよく見たい⇒胃カメラ

胃カメラは、口や鼻から柔らかいチューブのようなカメラを挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜表面を、明るい光源で照らしながら観察する検査です。カメラの先端を、粘膜ぎりぎりまで近づけて観察できますので、詳しい情報を得ることができます。特に、胃潰瘍や、胃炎といった良性疾患だけでなく、早期の胃がんなどについても発見することが可能です。

また、「生検」といって「がん」が疑われる部位の細胞を一部採取して、確定診断を得られることも大きな特徴です。テレビでもおなじみのピロリ菌の検査も行えます。近年では、早期の胃がんは、 胃カメラ で器具を使って、おなかにキズをつけずに切除することも可能になってきました。

その一方で、カメラが挿入されるときの違和感を敬遠される方も多いです。検査前に、少し気持ちが楽になるようなお薬を使い、のどに十分な麻酔をすることで大部分は、それほど大きな負担をかけずに検査が可能ですが、人によっては、のどの反射が強くて、カメラを挿入するときに非常に苦しい思いをされる場合があるのは、胃カメラの欠点とも言えます。

飲み込む負担が少なく、胃の形全体を観察したい⇒バリウム

一方、上部消化管造影検査では、バリウムを含む造影剤を口に含んで飲み込んだあと、検査台で体を上下左右に動かすことで、胃の観察をしようという検査です。

この検査では、基本的に胃の表面についたバリウムの状態を観察することで、胃の粘膜の荒れや、潰瘍、胃がんなどによっておこる変化を見つけることができます。また、実際に造影剤が口から食道、胃から十二指腸へと流れていく様子を見ることができる他、胃全体の形を観察することができるのが大きな特徴です。

胃カメラとバリウムは補い合う検査

はじめて受ける検査としては、バリウムの検査を行い、異常があれば、胃カメラの検査を行うことがおすすめです。また、健康診断として毎年、もしくは定期的に受けられているのであれば、基本的には、バリウムの検査で、前年にバリウムで何らかの異常があれば、 胃カメラ を行うという方針で良いでしょう。

https://matome.naver.jp/odai/2137694605247724501
2018年06月15日