仕事は才能と努力!島田紳助が残したアツイ戦略。

kumeyaki
アンチも多かった島田紳助だが、その一方で深い笑いの流儀も持っていた。そんな島田紳助が残したアツイ戦略とは。漫才だけでなく、仕事一般にも活かせる考え方も満載。 NSCの講義動画の書き下ろし。
http://www.youtube.com/watch?v=JW-zXv-mLYk

オールスターが認めたダウンタウン

NSCができた第1回目の時にこうやって1回だけ授業したことがあって、
僕(紳助)とさんまと(オール)巨人が別々の日に授業して、
テレビでも何べんも言ったことあるんやけど、ちょうど(今回と)おんなじぐらいの人数やな。

で、30秒ずつぐらいネタをやってもらって、タコヤキ食いながら、
顔はよお見んかったけど、帰って、
ほんで何時間か経って、巨人が行って、さんまが行って、
で、たまたま3人が会って、行った行った、っていう話をしたときに、
「どやった?」って言って、 「一組だけやな」って。 「ああ、一組な」って。
「一組だけいるよな」って。

ほんでその一組がどんなやつやった、っていう会話をせんでも、
3人ともダウンタウンや、っていうのは明らかに認識できたね。うん。。

才能×努力

すべて才能やねん。この世の中ってのは。何の仕事も。
で、才能っていうのはわかりやすくいうと6段階。
0~5まで通知表みたいにあると思うんですよ。努力も0~5まであるねん。
で、才能5の人間が、5の努力をしたら5×5=25で最高点の結果が出る。

だからひょっとしたらM1落ちてる君たちの中にも、5の努力をしてへんのちゃうか、と。
やってたつもりでもすごい間違えた努力をしてるんちゃうか、と。
1ぐらいの努力しかしてへんかったら、ひょっとしたら才能は3,4あるんやけど、
かけたって3,4しかならない。
1×3で3やと、という結果しか出てへん子がいるかもしれんから。

努力の「方法」

僕らが伝えられることって、努力の方法なんですよ。
だからあのー紳助さん、すごい努力してたでしょ、って今でもよお言われんねんけど、
すごい勉強してはりますよね、って。

まったくしてないよ、ほんまに。

これうそやなくって、ほんまに。 まったくそんなん(努力)してへん。

んでそれねぇ、いつも掛布さんと仲ええねんけど、
掛布さんもね、おんなじこと言うねん。

虎風荘(阪神の独身寮)で、寝る前毎日500回バット振ってたと。
だからミスタータイガース、掛布になれた、って言われる。
紳助さん、違うんですよ、と。プロになったら毎日500回ぐらい全員素振りしてますよ、と。
それを努力と言えますかね?っていうから、努力ちゃうよな、って。

俺も言われるよ、すごい努力してるな、って。してない、っちゅーねんね。

だから意識の問題なんですよ。
だから、意味なく500回素振りしたら腕ふとくなるだけやねん。
掛布さんとおんなじように、500回素振りしよるやん、みんな。
でも、みんな(素振り)してるから一生懸命してる。
それね、筋トレやねん、そんなもん。練習にならんねん。

やっぱり意識して、500回のうち1回1回イメージして。
ピッチャーがおって、そのピッチャーが誰で、
何球目で、どう放りよんねん、っていうのをイメージして、意識して、
それを500回繰り返すっていう人間と、
一生懸命スイングを早くしよと思って振ってんのも
筋トレにしか過ぎないんですよね。

ボクサーから学ぶ漫才の努力

だから僕ら(漫才師)の努力もそうなんですよ。
僕らも努力なんかしたことないし、
ただどう意識をもって、どうやってやることが効率的で、努力なのか、と。

ボクサーは1日3時間以上練習したらオーバーワークなるんやね。
3時間以上練習したらダメになる。
僕ね、ものすごい漫才師と似てる思う。
漫才師もね、異常な練習はダメ。たくさん練習したらダメ。

それはすごく一見ね、自分たちが気持ちよくネタ合わせしてうまくなったように思う。
でもそれはうまくなったんでもおもしろくなったんでもなんでもない。
単に、慣れただけ。
ネタに慣れる。自分たちのね。
だから自分たちのネタに慣れた瞬間にね、一見うまなったようで、いっこも受けへんから。
だからネタは、必要以上の練習はしない。うん。
今やってるネタをね。自分がやろうとして受けようとしてるネタをね。
そんなことよりもっと基本的なことはしなあかん。

例えば、練習方法の一つとして、笑いっていうのはね、音っていうか、音感やんか。
歌の音痴と、しゃべる音痴と、いるのよね。
僕なんか全然歌えへんねん。めっちゃ音痴やねん。
で、外れてても、どの音が外れてたよ、って言われても、わからへんねん。
しゃべりも一緒やねん。

おもろいやつっていうのは、笑いっていうのは、キーなのよ。音なんですよ。
「ナントカナントカ。、、、んでな」。っていう。
ネタふって、言葉のトーンも落とすし、音を変えるじゃない。
でその音を変えた時に、音を探すねん、ヘタなもんは。
でもね、めっちゃおもろいヤツっていうのは、天性のもんで、その音がぶれへんねん。
そこへピタッといきよんねん。
だから一発でオモロいねん。笑える。

一番最初にすべき漫才師の努力とは

だから、そういうことを身につける前に、まず何が必要やねん、
音楽やったら、基本的なリズムやねん。基本的なリズム感やねん。

だからみんなけいこ場で、公園でやったりしてるやんか。漫才の練習。
あんまり、ああいう場所では、あのー・・、まぁそういうとこでしなあかんネタもあるねんけども、基本的なもっと一番初めにしなあかんのは、歩きながらしなあかんよ。

二人で、小っちゃい声でええから。歩くの。
で、歩くとね、歩きながらネタ合わせするでしょ、
人間ちゅうのはね、ゆっくり歩くとね、ゆっくりしゃべるのよ。
で、早足なったら早口になる。わかるでしょ、経験あるやんか、やっぱ。
だんだん(歩く)スピード上げてくと、しゃべるテンポも上がるねん。
で、歩いてるリズムがしゃべるリズムになるねん。

だから、相方とコンビで、歩きながら、
自分たちは基本的な基本ベース、おんなじペースで漫才したらあかんのやから、
基本ベースになるリズムを、たとえば俺とBくんが誰かとコンビ組んだ、
俺とおまえの基本ベースのテンポはどれやねん、っていうのをまず探そうと。

これを俺たちの、音楽でいうたら4ビートでやるのか8ビートでやるのか
っていうのは一番大切なところやん。
自分たちの音楽はなんや、って。(例えば)クラシックなんか、っていう。
一番原点は、そこよ。

だからコンビ組んで、まず、おもろいネタやる必要はない。
ネタっぽい話をテンポでやるのに、歩きながらする。
で、歩いて自分たちのリズムを決める。
このリズムを自分たちが身体の中に入るまでやり続けるねん。うん。
それがまず、基本。

そんでその基本、各コンビちゃうんよ、そのリズムが自分たちの身体に入って、
それが染みついたときに、初めて、次よ。 どうやっておもろくしていくんや?と。

https://matome.naver.jp/odai/2137619687360822901
2016年01月11日