【閲覧注意】死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『ロープ』『腕章の少年』他

kon40
「あんたも・・・かい?」 おっさんは自分の首を切るような仕草をする。それで分かった。 はい、そうです。と頷く。するとおっさんはこんなことを言った。 「いやいや、おれもそうなんだがね・・・ちょっと忘れ物してねぇ。」 (ロープより)

ホームの子供

妖精を見た・・・気がする
大学行くときに電車を待っていて、ホームの椅子に座っていたら
exerciseみたいな動きをする子供(小学生位)が突然俺の前に現れた

何時視界に入ったかわからないが、チョコマカと手やら足やら一生懸命動かしてる
電車と人が接触しないようにするための黄色い線があって、
その子供は明らかに線を越えてホームの端ギリギリのラインでテンヤワンヤしていた
駅員さんも近くにいたけど注意する様子も無く、とうとう電車が来てしまった

子供は夢中で踊って(?)いた。子供の手が電車に接触した。
ボーっと見る事しか出来なかった。そして、飲んでいたCoffeeを吹いた。
電車の外装から手が抜け出してきたり、めり込んだりしてたからだ。
所謂、人間が立体映像に指で触れようとする、これの逆バージョン。
ここで初めてその子供は人間では無いという考えが生まれた。
これが妖精さんなんだろうか?

その次の電車は俺が乗らないといけない電車なので、
ちょっと興味本位で子供の近くに近づいてみた。
頭の中で「どんな子だろう」と、思いながらその子を見ると
頭の中に子供の声で『どんな子だろう』って響いてきた。
「えっ?」と思った次の瞬間、また頭の中で『えっ!』と響いた。
「エコー?」そう思ったが今度は何も返ってこない。

Children, four, trick-or-treating Layered

驚きはしたが取り乱す程でもなかったのでもう少し詳しく見てることにした。
「たまたま返ってこなかったのか?」思う。
『たまたま返ってこなかったのか!』しっかり響いた。
また「エコー?」思う。・・・・・・・・・返ってこない。
「返せない[音]が在るんだな」と思った。
『返せない[音]が在るんだな』少し悲しそうな声が響いた。

どこかの国のお伽話(?)に登場するエコーの事を思い出した。
「俺のイメージではもっと小さいんだけどな」
『俺のイメージではもっと小さいんだけどな!』「少し怒った?」『少し怒った!』
ちょっと楽しくなってきた。けど電車がもう見えている。

俺は少し淋しい気がしたが子供に別れを告げる、言葉で。
後ろに中年のおばちゃんが数人並んでいたがそんなの無視だ。
「もう行かないといけないんだ。今度こそ幸せになれるといいね。それじゃgood-bye」
電車が来た。子供がどんな顔をしているかはわからない。電車に乗った。
少し恥ずかしそうな声で『ありがとう』と言われた気がする。電車がホームを出る。
子供は改札口の方へと消えていった。

心霊スポット探索

空気読まずに投下

これは、俺の友達が経験した実話。

そいつのことを仮にSとするけど、Sは肝試しとか好きで、
よく地元のツレとかと一緒に心霊スポットに行ってたらしい。
ある秋の夜、いつものノリでツレ二人と、R寺というスポットにSの車で赴いたんだ。
R寺は県内でもそこそこ有名な場所で、特にその寺に続く下り坂が
ヤバいらしいんだが、S達がその坂にさしかかって車を停めたんだが、何ともない。
雰囲気も普通で、全開にした窓から秋の涼しい風が吹き込んできて心地いいくらい。

あまりにも期待外れだったので、Sは車のエンジンを切り、
ライトも消してツレと談笑しはじめた。
数分後、後部座席に座っていたやつが、急に寒くなったと言い出した。
まぁ、秋も深まる季節だし不自然ではなかったし、
Sは大して不振には思わずに「脅かすなら上手くやれよw」とか言っていた。
だが、後部座席のやつが寒い寒いとあまりに言うものだから、
切り上げて帰るかということになった。

そして、車を発車しようとキーを回す。
が、セルが回る音がするだけでエンジンがかからない!
何度も何度も試すがかからない。
さすがに肝を冷やしたが、Sは冷静に考えてバッテリーがあがってるか

確認しようとドアレバーを引く。
しかし、ロックは解除されているにも関わらずドアが開かない。
慌ててガチャガチャやっている間に車内の体感温度がどんどん下がってくる。
もう車内はパニック状態で、後部座席のやつなんかは失神しそうな勢いだった。
そして、Sがヤバい!!と思った瞬間、後ろから強烈な光に照らされた。

Spotlight in studio

次の瞬間、エンジンがかかったんだが、
後ろから照らしてきたタクシーの運転手が降りて、慌てて駆け寄ってくる。
そして運転手はしきりに「大丈夫か?なんともないか?」と聞いてきた。
タクシーの運転手の慌て様があまりにもすごかったのでSは
「な、何が大丈夫なんですか?」とか聞いちゃったらしい。
すると運転手が神妙な顔でこう言った。

「今、あんたらの車の後部座席の窓から、車内に入ろうとしてる女がいた…」
と……

もう一目散に逃げ帰って、心霊スポット探索は自重したそうな。

途切れました、ゴメンなさい

ロープ

あまりに不幸なことが続いた。
それをここで紹介する気はないが、俺は自殺することに決めた。
それで、少々安易だが、あの有名な樹海に行って、首でも吊る事にした。
頑丈なロープを持って森に入り、手頃な木を探す。
誰にも見つかりたくなかったので、
森の中を、俺は奥へ奥へと歩いていった。

歩き続けて、もう方向も分からなくなって来た時、
突然、俺の目の前に人が現れた。年の頃40くらいのおっさんだ。
お互いに驚いたね。こんなところで人に会うなんて思ってもいなかった。

なんとなく気まずい空気が流れた後、おっさんが俺に話しかけて来た。
「あんたも・・・かい?」
おっさんは自分の首を切るような仕草をする。それで分かった。
はい、そうです。と頷く。するとおっさんはこんなことを言った。
「いやいや、おれもそうなんだがね・・・ちょっと忘れ物してねぇ。」

「日頃からぼけーっとしてるんだけどさ。死のうと思ってこの森に入って、
散々歩き通して奥の方で手頃な木を見つけたとき、気が付いたんだよね。
あ、ロープ持ってない、って。」
おっさんは照れるように頭をかく。確かに手ぶらだ。なんとも間抜けな話だ。
まぁ、言っちゃ悪いがどこか抜けてそうな顔をしている。

Noose

「だからさ、ロープ余っていたら、分けてくれないかなぁ・・・」
仕方ない。ロープは十分に持ってきていたので、おっさんに分けてあげることにした。
「いやいや、助かった。ってのも変な話か。よし、この奥にいい木があったんだよ。おまえさんもそこでやるかね?」
抜け作なおっさんと並んで死ぬのもなんだか嫌だったが、
手頃な木ってのが見てみたくなったので、取り合えずついて行くことにした。

「えっと・・・確かあっちだよな、あぁ、そうそうこっちこっち・・・あれ?」
予想はしていたが、さっそく迷っている。ため息が出る。
「ハハハ・・・さすがに迷うね。まいったまいった。」
目印でも付けておけばいいのに、と思うが、どうしようもない。
「はぁ・・・おれは本当にダメだな。まったく。」

フォローする気にもならない。俺は黙ってついていく。
「あぁ、もう、新しく探すか。いやいや、ほんとすまんね。」
別にいいですよ、と返事をする。そう、時間なんていくらでもある。
急ぐ必要もない。どうせここで死ぬだけだ。

そしてまたしばらく2人で歩く。すると妙なものが視界に入った。
あれ、何ですかね、と俺は前方の右奥を指差しておっさんに言う。
「ん・・・?何だろうな。人・・・か?」
妙なもの、とは言ったが、俺にはそれが何か、もう分かっていた。
まだ少し距離はあるが、前方に大きな木が立っている。
その右側の太い枝に、何かがぶら下がっている。
明らかに・・・首吊り死体だ。

「うわ、あれ・・・」
おっさんも分かったようだ。首吊り死体ぽいですね、と俺が言う。
「あぁ、そうだな・・・気味悪いね・・・」
俺とおっさんは、恐る恐るそこに近づく。
首吊り死体だ。はじめて見る。これから俺がこうなるのか、と考える。
特に恐怖も感じない。我ながら無関心だ。
俺は先立って死体の足元まで近づく。悪臭。臭い。酷い臭いがする。

何となく死体の顔を見たくて、俺は上を見上げた。
少し歪んだ顔。しかし誰だか分かった。
それはおっさんだった。

俺は慌てて後ろを振り返る。
おっさんは驚いた顔をしている。死体の顔に気付いたらしい。
「お・・・おれが?あぁ、あぁぁぁ・・・あはは・・・ハハハハハハハハ・・・」
大声で笑い出した。無理もない、気が狂ったか、と思ったが、次におっさんはこう言った。
「いやいや、ハッハッハ。まいったまいった。おれさ、おれ、もう、死んでたんだよ。いやーまいったまいった。」
目の前のおっさんが、ぐにゃりと歪んだ。かと思うと、霧のようになって霞んでいく。
「いやーよかったよかった・・・。死んだこと忘れて彷徨ってたんだな・・・いやー・・・よかった・・・よかった・・・」
そして、消えた。

俺は呆気に取られた。しばらく呆けた。
不思議なこともあるもんだと思って・・・考えた。考え始めてしまった。

おっさんは死んでいた。じゃあ・・・俺は?
ひょっとして、俺も既に死んでいるのではないか?
それに気付かないで、俺はただ彷徨っているのかもしれない。
嫌な予感・・・なんだか落ち着かない、嫌な感覚に襲われた。

持っているロープを見る。この状態で首を吊るとどうなるのだろう。
死んでいる人間がさらに死ぬ。どうなる?死ねるのか?
腕をつねってみる。痛い。痛みは感じる。
でも、人間は切断した足の痒みを感じることもあるらしい。
つまりそこに肉体が無くても、感覚は残っている訳だ。

じゃあ、この状態で死のうとすると・・・?
俺は死ねないまま、ずっと苦しみ続けるんじゃないか?

そんなのは嫌だ。首の骨が折れる痛み、窒息の苦しみが永遠に続くなんて嫌だ。
どうすればいいか・・・。道は1つだ。

俺の死体を捜すこと。

そうすれは成仏できるに違いない。
自分が既に死んでいる、とはっきり自覚するにはそれしかない・・・。

もう何日経つか分からない。
腹は減らない。疲れも感じない。死んでいるのは確実だ。
でも、まだ、死ねない。消えることができない。
森のどの辺にいるのかも分からない。ここから出られる気もしない。

なぁ、ちょっとさ、手伝ってくれないか?
一緒に捜そうぜ?
俺の死体、見つけてくれよ・・・。頼むよ・・・。

なぁ・・・。

念仏

幽霊とかはたぶん関係ないと思うけど
ちょっとビビった話。スレ違いだったらスマソ。

俺は今東京で一人暮らししてんだけど
実家に帰るとき夜行バス使ってんのさ。

それで夜行バスってこともあって、出発したらみんな
シート倒して寝に入るわけ。
俺は今でも経験ないんだけど、同じように夜行バス使って
帰省してる連れの話によると、でっかいいびきかくおっさん
なんかが乗り合わせると最悪らしい。

そんである時その話をふと思い出して、出張とかで東京来るとき同じように
夜行バス使ってるおかんに経験あるか聞いてみた。すると

「ないねぇ…あぁ、いびきじゃないけど
ある意味それ以上に迷惑で寝れんかった経験あるわ。」

以下オカンの話まとめ。

バスに乗り込んで出発したあと
オカンはいつものように睡眠をとり始めたらしい。
何時間かバスは走った後、途中バスはトイレ休憩のために
サービスエリアに入った。

Long exposure of moving traffic against city background

運良く入ったところで目が覚めたため、身を起こし、トイレに行った。
バスに戻ってしばらくすると、またバスは動き出し高速を走りだした。

オカンはすっかり目がさめてしまったため、
しばらくボーっとしてる状態が続いたらしい。
すると、斜め後ろの席の人がぶつぶつなにかをつぶやいてる
声が聞こえたそうな。
最初は寝言かなあくらいに思ってたらしいんだけど
見てみると目が開いてる。「電話してるんかな。迷惑やなぁ。」
みたいに思ってると、すぐに今度は大きな寝息というか、小さないびき
というか、そういうのに変わったらしい。わかりにくくてすまんw

もっぺん後ろ見ると、どうやら半目開けたまま寝てる雰囲気。
「やっぱ寝言か」と思っておかんはまた前を向いたそうな。
しかし、またしばらくするとまたぶつぶつが聞こえてきた。
気にしないようにしようとしたんだけど、その寝言の声がだんだん大きく
なってきたそうな。それでも無視しようとしたんだけど、とうとう寝言
が何を言ってるかわかるくらいになって、おかん眠れなくなったらしい。

えんえんと南無妙法連解経、つまり念仏唱えてたらしい。
おかんに聞こえるっていっても、まわりの人を起こす
ほどの音量じゃなかったから、そのまま三十分近く念仏地獄が続いた。

おかんもまあ念仏に気づいたときよりはいくらか
落ち着いたらしいんだけど、開始30分で場は一転。
なぜか加速度的に音量が上がり、十秒たたないうちに音量マキシマム。
もうそれは叫び声と呼ぶ以外になんと呼ぶと言わんばかりに
念仏をわめきちらしだしたらしい。

おかんガクブル。注意しようにも目が半分開いた状態のため
怖くて近寄ることすらできない。しかもそん時には目が白目剥いてて
ひきつけ起こしたみたいになってたらしい。

さすがにまわりの人も起きだしてきて、みんながおろおろしてると
控の運転手の人が登場。少し困りつつも、その人に声かけたらしい。
すると、まさに目が覚めたみたいにハッとして、正気に戻った様子。
控の人が様態たずねても、全然具合も悪くなかったみたい。
そのあとまわりに二言三言お詫びして場は収まったらしい。

「その人それからは寝言も言わず目つぶって寝てたけど
さすがにこっちはしばらく寝れへんかったわぁ。はっはッはっ」

俺なら着くまで寝れないンすけどorz

ただの寝言なわけだけど、その内容と発する時間、場所によって
ガクブルのたねにもなるんだね。

別に霊障でもないのに長文スマソ。
でも明日それに乗って東京かえる身としては
たまらない話なんですよ。失礼しました。

何が目的だったの?

友人の彼女の話。
彼女(A子)は、私の友人と付き合う前、S県にある
マンションに1人暮らししていたのですがその時の話です。

A子が異変に気付いたのは、会社の忘年会で遅くなって帰宅
した時の事でした。
最上階の9階に住んでいたA子はエレベーターに乗ろうと
したのですが、利用者が居なくなる時間帯は1階に停止して
いる事が多いエレベーターが9階に止まっていたのです。
やって来たエレベーターには誰も乗っていませんでした。
以来、深夜に帰宅すると2回に一度くらいは、エレベーター
が9階に止まっているのにぶつかりました。
そんな事があってからの事。

帰宅してシャワーを浴びようとしたA子は(うん?)と
思いました。浴槽に何か落ちているのです。
(下着を落としたのかな?)と思って拾い上げると、それは
男物のブリーフで、酷く汚らしく汚れた物だったのです。
真っ青になったA子はすぐに110番通報しました。

駆けつけた警官に事情を説明したA子に、警官は『誰か男の
知人にカギを渡していませんか?』などと失礼な質問もして
きたのですが、その様な事実はないと告げると部屋を調べ
始めたそうです。

Man with magnifying glass

『何か無くなっている物とか有りますか?』と訊ねられました
がA子には心当りは有りませんでした。
A子の立会いで洋服タンスの引出しの中を調べていた警官は
『おや?これは何ですか』と聞きます。

そこは主に夏物の衣類をしまってあった引出しでしたがTシャツ
の間に一枚の紙切れが有ったのです。A子の健康診断書でした。
会社名、会社住所が印刷され、A子の住所も記入されていましたが
何とその全てに赤インクで丸印が書かれていたのです。

程なくやって来た鑑識係が言うには、ベランダから入った形跡
があり、マドのカギに侵入した時の傷がある。又、恐ろしい事に
そのカギの傷は複数回の物らしいとの事だったのです。

『お嬢さん。これだけ複数の侵入をして何も盗まないという事は
本人を狙った可能性もあるんですよ』
複数の侵入で、今回初めてこの様な行為に出たからは、次回の侵入
で行為がエスカレートする可能性が高い。
最悪の場合、犯人が侵入中に帰宅して出くわす事も有る。

帰りがけに年配の責任者らしい警官が言ったそうです。
こんな事は公式には言い難いし、あくまでも私個人の意見という事
にして聞いて欲しいのですが、と前置きして

『引越した方が良いです』

A子は即日実家に引っ越したそうです。会社までは辞めません
でしたが、上司に異動願いを出したそうです。

『腕章の少年』

私が昔住んでいた大阪S市では奇妙な噂が流れていました。
以下がその内容ですが、何せ10年も前の話なので記憶が定かではありません。

「夕方から夜にかけてナチスの腕章をつけた少年が街を徘徊している。」
「その少年と目が合うと警棒を持って追いかけられる。」
「片足が義足であるというのにすごいスピードで、自転車で全力疾走しても追いつかれそうになった。」
「いつも3匹~5匹くらいの犬を連れている。」

その噂の共通点は確かこんな具合だったと思います。

Adolph Hitler and Benito Mussolini

当時は学校の怪談ブームで口裂け女などが流行っていたので、
恐らくその類の物だろうと私は内心バカにしていたのですが、
この噂が一気に現実味を帯びた事件が一度、ありました。
記憶力の良くない私でもこの出来事は鮮明に覚えています。

その日は中学一年生の丁度今くらいの時期で、残暑でとても蒸し暑い夕方でした。
私は部活が終わってから教室に忘れ物を取りに行ったか何かで、
いつも一緒に帰るグループとは別れ1人で下校していました。

下校途中、私たちの間で大東の坂道と呼ばれていた暗く細長い坂道に差しかかった時です。
向こうから歩いて来る異様に細長い人影が見えました。

「あっ! やばい。」

私は瞬間的にそう思いました。何故ならその人影は5匹の犬を連れているのです。
しかし、前述のとおり私には怪談の類をバカにしているところがあり、
また少年時代特有の好奇心から歩みを止めず進んでいきました。
さすがに直視する勇気は無かったので俯きながら歩いていきました。

そして坂も中腹くらいに差しかかった時です。

突然前方から変な音が聞こえました。

その音は
「サバンッ、サヴァンサヴァンッ」とでも表現すればよいのか、
とにかく奇妙な音でした。

突然そんな音がするものですから、私はついつい首をあげてしまいました。
そして、見てしまったのです…。 その腕章の少年を。

その少年は年のころは僕と同じくらいに見えましたが、異様に顔色が青白く、頬はこけ、
露出している腕は白く枝のように細いのです。
しかしその腕にはしっかりと…例のナチスドイツのハーケンクロイツの腕章が巻かれていました。
また噂どおり足は義足の様でした。
そして何より印象的だったのは少年の鋭く異様な光を帯びた眼光でした。
そこで私は「しまった!」と思いました。少年の鋭く光る目を見てしまったからです。
その瞬間彼の目が一瞬白眼になったように見え、頭上に上げた左手には警棒が握られていました。

私は振り返ると全力で大東の坂道を駆け上りました。

この坂道は全長40メートルほどの急な坂道で
腕章と目が合った位置から坂を上りきるまで20mほどありました。
その20mほどを全力で走っている間、
後ろから「サバンッ サバンッ サバンッ」という音が聞こえてきます。
それはどうやら腕章の連れている犬?(今思うとそれが犬だったのかどうか定かではありません。)
が吼えている鳴き声のようでした。

その証拠に音は幾つも重なって発せられ、徐々に近づいてくるのがわかります。
私は当時陸上部に所属し、学年でも3本の指に入るくらいの俊足だったのですが、
「サバンッ」の音は近づいてくるばかりです。
冷汗まみれで半泣きになりながら急な坂道をとにかく全力で走りました。
わずか20mほどの坂道がとても長く感じられました。

そして、「サバンッ」の音が本当に間近、つい足元から聞こえてくるくらいのところで、
なんとか坂を登りきったのです。

大東の坂道を登りきったすぐ横には小さな商店があって、
私は半泣きになりながらそこへ駆け込みました。

その店にはいつも寝ている、役立たずの番犬がいました。しかし私が店に入った瞬間「キャンキャンキャン」と激しく吼えまくっていたのが鮮明に聞こえてきました。

店主のおばちゃんは僕の様子を見ると、
「会ってもうたんやな…」とため息混じりにつぶやくとこう続けました。
「もう大丈夫や“あれ”は動物見るとしばらく来えへんから。兄ちゃん運動やってるやろ?
あぁ…やっぱり、運動やってる子はよく狙われるんや。まあ安心し。
一度会ったら明日以降はもう大丈夫やから。
ただ今夜だけは気をつけて。
部屋の窓は絶対閉めとくんやで。もしなんかペットを飼ってるんなら今夜だけ外に出しときや。
あれは動物がおると何もしてこうへんから。それと帰るんなら今の内うちやで。さ、はよし。」
こういうと私を外に連れ出し坂道の下まで一緒に来てくれました。
そして、「なるべく急いで帰りよ。」と付け加えると帰っていきました。

私はまた半泣きになりながら大急ぎで家に帰りました。
そして親が止めるのも聞かず普段座敷犬として
飼っている犬のトシヒコを家の外につないでおきました。

そしてその晩。

私は部屋の戸締りをいつもより厳重にと雨戸を閉めている時です。
すぐ近くで近所で例の「サヴァンッ」の声が聞こえたのです。
そしてトシヒコが必死に吼えている鳴き声も聞こえました。
その夜はほとんど寝付けず夜通し電気はつけっぱなしでした。

以上が腕章の少年にまつわる私の体験した話です。

畳にのまれる

私が小学生だったときの話。
確か曾祖父の三回忌かなにかで母の実家にいて、親戚みんなはリビングで談笑していた。
私は仏壇がある広間と襖で区切られた隣の畳の広間で、枕を取り出し、漫画を読んでいた。

そのとき襖は開かれていて仏壇は丸見えだったが、
昼間だったし、仏壇まで結構な距離もあり、特に気にしていなかった。
それどころか、仏壇に足を向けて寝転がっていた。
しばらくすると睡魔に襲われ、私は寝てしまった。

しばらくして目が覚めた私は、体が動かないことに気がついた。人生初の金縛りだった。
不思議に思いながらも目だけで周囲を確かめてみると、幾つもの枕が散らかっている。
さらに横に向いて寝ていたので、その逆側をできるだけ見てみようとすると、
一本の腕が今にも私に覆うような感じであった。
母が隣に寝にきたのだろうと、安心してまた眠りに落ちそうになったときだ。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

と、映画の呪怨のCMに流れていたような、
喉の奥からだされるような声が耳元すぐで聞こえた。
その時なにを感じたか覚えていない。
その後すぐに体がぐぐぐっと押され、畳にのまれる幻覚があった。

あ、連れていかれるのかな‥

そんなことを考えていたらねてしまった。

起きてから母にきいても、誰も私の寝ていた部屋にはきていないと言った。
今思うと、仏壇に足を向けて寝るような無礼者を曾祖父が叱りにきたのかもしれない。

参考
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1195110857
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1373588806/
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1194509332
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1188832398
http://unkar.org/r/occult/1195110857/
http://unkar.org/r/occult/1194509332/
http://unkar.org/r/occult/1188832398/

https://matome.naver.jp/odai/2137559616401812601
2013年08月04日