住友重機の京都市焼却灰溶融施設(仮称)建設工事問題まとめ

ふみふむふむふみ
受注された京都市のごみの焼却灰溶融施設(伏見区)がトラブル続きで稼働のめど立たず。建物は出来上がっているのになぜ契約解除にまで発展してしまったのか?しかも住友重機が損害賠償の支払いを拒否、契約解除は認められないと…この後どうなる?

予定された施設とは?

京都市:焼却灰溶融施設整備事業 処理のしくみ

ごみの焼却灰を高温(1200℃以上)で溶かして、
体積を半分に圧縮する施設
京都市が工事契約解除へ トラブル続発、伏見の焼却灰施設 : 京都新聞

(詳しくは)焼却灰を減容化(容積2分の1)、
安定化(重金属の溶出防止)させることができるゴミ処理施設
京都市:「京都市焼却灰溶融施設(仮称)建設工事 ただし,プラント設備整備工事」に係る契約解除について(お知らせ)

法基準値よりもさらに厳しい自主基準値を設定し,
周辺地域の環境を保全
京都市:焼却灰溶融施設整備事業 処理のしくみ

契約以降の経緯

市は2005年、
プラント施設の建設工事を114億円で同社と契約
京都市が工事契約解除へ トラブル続発、伏見の焼却灰施設 : 京都新聞

平成19年(2007年)に着工。
完成予定は22年(2010年)5月末だった。
引き渡し延期のごみ焼却灰溶融施設 京都市、契約解除を通告 – MSN産経ニュース

機器の試運転中に排水中から
環境基準の15~42倍のダイオキシンが検出されて延期に。
朝日新聞デジタル:ごみ施設 契約解除 – 京都 – 地域

(2012年7月)同社は
1日約200万円の遅延損害金を市に支払った上で、
2013年8月末までの引き渡しを約束していた。
引き渡し延期のごみ焼却灰溶融施設 京都市、契約解除を通告 – MSN産経ニュース

(2013年6月)27日に
溶融炉内でダストが堆積する不具合が見つかり、試運転を中断。
京都市が工事契約解除へ トラブル続発、伏見の焼却灰施設 : 京都新聞

(京都市は)
住友重工の対応策等を学識経験者を含めた性能評価会議を開催
京都市:「京都市焼却灰溶融施設(仮称)建設工事 ただし,プラント設備整備工事」に係る契約解除について(お知らせ)

住友重工が本市に確約していた引渡期限である平成25年8月末までに,
安全・安心な施設として引渡しを受けることが不可能であると判断。

京都市の対応

「トラブルが多く、安全な施設として引き受ける状況になく、
市民にも納得されない。契約解除をせざるを得ない」
京都市が工事契約解除へ トラブル続発、伏見の焼却灰施設 : 京都新聞

(2013年)8月1日に同社に解除方針を通告

支払い済みの約100億円を同社に返金を求め、
建物の解体も求める方針。
朝日新聞デジタル:ごみ施設 契約解除 – 京都 – 地域

すでに建屋は完成しているが、
同社に撤去を求める方針

住友重機側は?

「トラブルが続き稼働が遅れたことは遺憾」とコメント
引き渡し延期のごみ焼却灰溶融施設 京都市、契約解除を通告 – MSN産経ニュース

(さらに)
京都市から契約を解除された住友重機械工業(東京都)が
請負金額約114億円のうち、
市側が未払いの約14億円について支払うよう求めている
住友重工「溶融施設請負金額の残金」 京都市に14億円請求 – MSN産経ニュース

2014年1月21日のニュース

その後、住重は損賠請求を拒否し、国の中央建設工事紛争審査会に調停を申し立て

ごみ焼却灰溶融施設(伏見区)の建設契約の解除と、
202億8200万円の損害賠償を求めている問題で、
住友重機が支払いを拒否し、
国の中央建設工事紛争審査会に調停を申し立てる方針を
市に通告したことが(2013年12月)11日、分かった。
住重、京都市の損賠請求拒否 伏見ごみ施設建設、調停申し立てへ : 京都新聞

市議会も住友重機に対して損害賠償請求に速やかに応じるべきとする決議を採択しており、
市適正処理施設部は「引き続き30日の期日までの損害賠償支払いを求めていく」としている。
2013年12月11日のニュース

申し立て後、審査会が市に対し答弁書の提出などを求め、
和解手続きに入る。
不成立となれば訴訟に発展する見通し。
住重、京都市の損賠請求拒否 伏見ごみ施設建設、調停申し立てへ : 京都新聞

住友重機は「契約解除は認められず、近く調停を申し立てる」(IR広報室)

年内に申し立てるとしていた
中央建設工事紛争審査会への調停申し立てについて、
(2013年12月)26日付で申し立てたことを明らかに
住友重工、改めて不払い意思示す 焼却灰溶融施設問題 京都 – MSN産経ニュース

住友重機械工業(東京都)は(2013年12月)27日、
市が同社に支払いを求めていた約202億円について、
改めて支払う意思のないことを明らかにした。
支払期限は今月30日で、問題は越年が確実となった。
2013年12月28日のニュース

※イメージ画像です。

環境に優しい施設になるはずが

環境基準の15~42倍のダイオキシン検出
本来の受け渡し時期を延期

今度はうまくいくか試運転…のはずが、
溶融炉内でダストが堆積する不具合で
試運転できず

さらに延期

京都市:トラブル多く安全面に難→契約解除へ
住重:契約解除は認められない。損害賠償は拒否

そして2016年に訴訟へ。京都地裁では…

京都地裁が市の訴えを棄却した。
京都市ごみ施設訴訟「完敗は想定外」 敗訴で100億円廃虚? : 京都新聞

京都市のごみ焼却灰溶融施設(伏見区)で建設中に不具合が相次いだとして、
市が発注先の住友重機械工業(東京)に
損害賠償や工事代金の返還など167億円の支払いを求めた訴訟
2016年05月29日のニュース

市は裁判で、契約解除も認められなかった上、
「完成始動しなければ、社会経済上の損失が大きい」と
溶融施設を完成させるよう求められた。
京都市ごみ施設訴訟「完敗は想定外」 敗訴で100億円廃虚? : 京都新聞

与党の自民党市議からは
「なぜこんなとんでもない大負けをしたのか。厳しく説明を求め、責任を問う」
という声も出始めている。
2016年05月29日のニュース

市は控訴して争う方針だそうですが、

建設に約100億円の税金が投じられてきたうえに、
勝訴できなければ、さらに
・国の補助金47億円を返却し
・溶融施設解体費用18億円の負担が生じることに

ただし、敗訴した場合は、
無価値の建物の解体に税金はかけられず、
廃墟にせざるを得ないとも

基準値を大幅に超えるダイオキシンが出ても、トラブル続きでも、
とりあえず完成させて、何事もなかったかのごとく、
ごみを焼却したらいいのではという判決なんですかね。

どうしてこんなことに? 関連リンク

https://matome.naver.jp/odai/2137542787440982901
2016年05月31日