ソニーが1日発表した2013年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は最終損益が34億円の黒字(前年同期は246億円の赤字)だった。スマートフォン(スマホ)の好調にくわえ、為替の円高是正でテレビ事業の損益が黒字化。金融事業も収益が大幅に改善した。
ソニー最終黒字34億円、円安でテレビ黒字化 4~6月 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞
テレビ事業部黒字化、全体でも34億円の黒字
全体黒字化の要因を簡単にまとめると、
・テレビ事業部の黒字化
・スマートフォンの売れ行き好調
だそうです。
テレビ事業は52億円の営業黒字(前年同期は66億円の赤字)に転換した。円安効果にくわえ高付加価値製品に注力したことで採算が改善した。
ソニー最終黒字34億円、円安でテレビ黒字化 4~6月 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞
ここで言う「高付加価値製品」とは、間違いなく今話題になっている「4Kテレビ」の事だろう。
円安効果も国内メーカーの業績を後押し
テレビの黒字化には円安効果も大きく影響している。アベノミクスの恩恵を企業がしっかり受けている事を実感した瞬間だった。
スマートフォンも好調、販売台数は960万台に上る
モバイル・プロダクツ&コミュニケーション(MP&C)分野の売上高は前年同期比36.2%増の3,890億円。営業利益は59億円で、前年同期の281億円の赤字から黒字転換した。為替の影響とスマートフォンの販売増、平均販売価格の増加により大幅な増収となった。
ソニー、’13年度第1四半期は2010年以来のテレビ黒字化 – AV Watch
業務執行役員SVP 広報センター長の神戸司郎氏は、第2四半期以降のテレビ販売について「中南米、中東などの一部新興国の市場を慎重に見ている」とし、主にブラジルの成長が同社の想定を下回っている点や、エジプトやシリアといった政情不安定によるリスクを指摘。5月に発表した年間販売台数見通しの1,600万台から、今回1,500万台へ下方修正した。通期の収益見通しは、この台数減などがあるものの、コスト削減の実現などで、引き続き年間での黒字化を目指すとする。
ソニー、’13年度第1四半期は2010年以来のテレビ黒字化 – AV Watch
これからもソニーの活躍に期待したい。
ライバル会社である東芝とシャープも同じく4Kテレビを発売しているが、国内でのシェアはソニーが独走している。