忙しい人こそ聴いてほしい『森の人』ピグミーの美しき音楽

andooonuts
「ピグミー」と呼ばれる、アフリカの森の中で暮らす人々とその音楽についてまとめました。
ピグミーとは

一般的に矮小な人種や動物に適用される(たとえばピグミーマーモセットなど)用語である。

実際上は「ピグミー」という呼び名は、熱帯雨林に住み狩猟採集をおこなっている低身長の人々を指す呼び名として使われている。

どんな音楽?

人間の声とは到底思えないような、まるで鳥のような歌声
ピグミーの音楽と生活 – ピグミー研究者の服部さんとお会いして – : 朝岡さやかオフィシャルブログ Morning Star

ヨーデルや叫び声を利用した独自の歌唱法。

ピグミーのスゴイのは、これに次々と他の人がハモリで加わり、即興でポリフォニー(多声音楽)の合唱をしてしまうこと
ピグミーの音楽と生活 – ピグミー研究者の服部さんとお会いして – : 朝岡さやかオフィシャルブログ Morning Star

彼らは日常的に即興で合唱をしてしまうらしいです。

単純だが少しずつ形を変えていくことで陶酔感を生み出す不思議な旋律
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 密林のポリフォニー ~イトゥリ森ピグミーの音楽

反復を繰り替えすダンスミュージックなどの根源となる要素を彼らは自然に体得しているのでしょうね。

面白いものでは川で水の音を使った ウォーター・ドラムがあります
Music of Forest Pygmies – Introduction

水面をドラムに見立ててバチャバチャ叩いて演奏します。楽しそう!

http://www.youtube.com/watch?v=98Xj_oLkRT4
声楽や弦楽器に上記のウォータードラムも収録されている動画。
多様な音楽性が森のざわめきや虫の声と美しく調和していますね。

分析・研究——

構造も、演じる困難性も高度なのに、10歳から15歳ぐらいの子どもが、職業音楽家並みのレベルでこなしている
oto-3 狩猟採集

毎日当たり前のように森の中から音楽が聴こえてくるそうです。
そのような環境で育つため、音楽的な素養が育ちやすいのかもしれません。

ピグミー音楽に用いられるほとんどの楽器は単純かつ実用的なもので伝統的なノマディック(放浪的)ライフスタイルに似つかわしい
ピグミー – Wikipedia

ピグミーの生活は狩猟採集が中心なため、移動に伴う運搬が容易な楽器を用いているのではないかと言われているそうです。

バカ・フォレストのピグミーたち

西洋音楽が近代以降に試みた様々な実験も、
結局このようなプリミティブな衝動、偶然性の体系化に他ならなかったのかな、
なんてことを考えさせられる
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 密林のポリフォニー ~イトゥリ森ピグミーの音楽

実際に聴いてみましょう——

http://www.youtube.com/watch?v=cATZe_jlc9g
「Yelli」と呼ばれる、女性による輪唱。
http://www.youtube.com/watch?v=C7ba1CNOLiI
ウォーター・ドラムの映像。複雑なリズムを遊んでいるかのように叩いています。
http://www.youtube.com/watch?v=z5JbHIKXvgo

Twitterの反応——

hmp 笠井@baguskasai

自分の原点を確認するため、夜明けと共に、コンゴのピグミー族の、50年以上前の音楽をパンツ一枚の格好で聴く。自然に体が揺れて来て、ピグミー族のコーラスに合わせて、自分も声を出す。この音楽は、テクノ、トランス、ファンクなんかの元祖だよ! pic.twitter.com/CP8KocblMa
森の鳥の声をじゃましない。ピグミーの音楽。ja: youtu.be/Xx8LjYaDsdg

stilllll@lululuftig

密林のポリフォニー。ピグミー族の音楽。

朝にもよいな。森と会話してるみたいで、ほんとに素敵。音楽って、こういうものだよな。本来。 youtube.com/watch?v=46SqZf…

小山田壮平@oyamadasohei

テレビで観たアフリカ音楽すごかったな。森で暮らすピグミーという人たちの複雑なリズムは、ジャングルの虫や鳥や動物が鳴らす音からやってきた。ロックもジャズもサンバも、リズムはみんなアフリカからやってきたんだよな。レディオヘッドのトムヨークもアフリカのリズムにヒントを得てるらしい。

音源

https://matome.naver.jp/odai/2137533693004048801
2013年08月02日