同大使館は「食中毒というと、レストランや旅館などの飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生していますし、発生する危険性がたくさん潜んでいます」と注意を呼び掛けている。
【腸管出血性大腸菌の特徴は?】
ベロ毒素は大腸内に留まるだけではなく、吸収されて全身を回り、特に腎臓の中の細かい血管の壁を壊し、腎不全(尿が出にくくなり、むくんできます)を起こします。
さらに、腎臓の壊れた小さな血管の中を血液が回るうちに、赤血球や血小板が壊されて少なくなり、貧血がおき、血が止まりにくくなります。これら腎不全、(溶血性)貧血、血小板の減少を溶血性尿毒症症候群と呼んでいます。
さらにこの毒素が脳の血管を傷めると痙攣や意識障害がおき、脳症といってさらに重症となります。肝臓や膵臓を傷めることもあります。
大腸菌感染のなかでO-157だけが特に取り上げられ、問題とされるようになった大きな理由は、感染すると約10%の割合でこの溶血性尿毒症症候群をおこし、その何割かが死亡したり腎不全の後遺症を残すためです。
この菌は熱に弱く、75℃で1分間加熱すれば死にますが、逆に低温には強く、冷蔵庫の中でも生き残ります。また、一旦、口の中に入ってしまうと感染する力は非常に強く、約100個で感染が起きるといわれています。
【どんな症状が出るのですか?】
潜伏期は4~8日といわれ、やや長いのが特徴です。
激しい腹痛を伴う頻回の水様便で始まり、やがて真っ赤な血便が出る
数日~2週間後に上で述べた溶血性尿毒症や脳症などの重症合併症が発症することがる
むくみや血尿が出たり、痙攣や意識障害などの症状が出たら入院して集中治療が必要です。
韓国のりに関しては過去にもこんな事件がある
韓国ノリに衝撃の事実…硫酸・塩酸入り栄養剤が使用される
木浦海洋警察は問題の栄養剤を回収し、成分の検査を行うなど捜査に着手した。複数の韓国メディアが報じた。
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同研究院は、問題の栄養剤から硫酸を3.41%、塩酸を6.69%検出した。栄養剤は肥料認可を得ており、市場に流通するノリ養殖用複合栄養剤に毒性が強い硫酸と塩酸が大量に含まれている可能性があるとして、懸念が広がっている。
組合は木浦海洋警察と全羅南道に、徹底した調査を求める陳情書を検査結果と共に提出した。
陳情書によると、分析を依頼した業者は問題の栄養剤について、「『ノリを黒くつやがでるようにし、成長と収穫を促進させる』とノリ養殖漁民を惑わし、大量に供給し、海を殺している」と主張したという。
組合の関係者は、青ノリに付着する不純物を取り除くために使われる塩酸の取り締まりは比較的行われているが、塩酸よりも毒性が強い硫酸に対しては関係機関も対応に苦慮しているという。警察の関係者は、栄養剤に対する無機酸の基準値は設けられていないが、栄養剤の大量散布は生態系を破壊する恐れがあるため、関連法の適用を検討していると明かした。(編集担当:新川悠)
調査対象は、「冷麺・コングクス(豆乳に麺を入れた料理)」「のりまき・すし」「弁当」「かき氷・サラダ」「食用氷」など。検査の結果、冷麺・コングクスで47件の大腸菌が検出され、のりまきで8件の大腸菌と4件のセレウス菌が検出された。他の食品からは検出されなかった。