-雰囲気作りが、政治って大事なのかなって(堀江)
橋下徹氏(以下;橋):今の政治に不満なこと。堀江さんからご意見を聞いて日本維新の会の参考にさせていただきたいと思うんですが。
堀江貴文氏(以下;堀):以前に比べると、そこまででもないんですよ。局所局所で結構ちゃんと動いている部分て最近出てきてるじゃないですか。大局的に見ると、色々不満な所はあるんですけど。政治だけでどうにかなる問題じゃない部分てあるじゃないですか。だから、マインドみたいなところが、私は凄い大事なのかな、と。
…アベノミスク…橋下さんがどういう立場なのかはわかんないですけど、だけど景気が良くなるような事を言って、景気が一時期ポンって良くなったじゃないですか?ああいう雰囲気作りが、政治って大事なのかなって。気持ちを良くするような事を政治が言わないとダメなのかな。
クールビズってあったじゃないですか?皆ネクタイしなくなったじゃないですか?あれは賛否両論あるんだけど、僕は割と評価をしていて、あんな別に何も予算かけてないじゃないですか。小池ゆり子さんが「クールビズ!」って言ったら、その言葉が独り歩きして、真夏に汗ダラダラたらしながらネクタイ締めてダークスーツみないなのがなくったのは、評価している。
橋:堀江さん、服装だってあの時、結構言われましたもんね。ネクタイしてないだとか(笑
(堀江さんの靴を見て)靴はそれはどういう…
堀:これあの友達がやってるブランドで”24footwear”っていうんですけど。ブーツがこうチャックで簡単に開くんで、簡単に履けるっていう、これもイノベーションですよ。これ日本企業なんですけど、アメリカで売れてるんですよ。これで僕、銀座のクラブで入店拒否くらったんで(笑
橋:それもまた、インターネットで話題になる様に仕掛けたんじゃないですか?(ニヤッ
堀:ほんとに言われて、ほんとにちょっと腹立ったんですけど、ちょっと言って問題提起してみようと思って、実際のとこどうなんだ、と。これはアリなのかナシなのか、みたいなところが。
橋:どうでした?
堀:結構賛否両論というか、ネットは割と肯定的な意見が多かったんですけど、まあ銀座だからしょうがないよね、みたいな意見もあって…でもこういところに意外と政治の、今の政治に不満に思うところって凝縮されていると思うんですよ。
ま、はっきり言って僕からしたらどうでもいい事ですよ。ただ、クールビズでネクタイがなくなっちゃうんだから、本当は皆ネクタイ外したいと思ってたのに、クールビズっていう免罪符を得たから出来るようになった訳で、そういう事って世の中って多いんだろうな。
橋:そういう号令を掛けるのが、政治の役割でね。野党は自民を批判するために、アベノミクスを批判ばっかするんですよ。僕らはアベノミクスで気分を変えて、株が上がってくる、物価をわざと上昇させるというところもあるんですけど、気持ちを変えるって事は、これは評価してましてね。
ただ、次じゃないですか。アベノミクスの第三の矢で、どうやって日本の競争力を高めるかってとこなんですけど。
-完全に規制緩和しかない(橋下/堀江)
堀:そのへん僕は合ってると思うんですけど、完全に規制緩和しかないと思うんですよ。
橋:そうなんですよ。それをね、政治の役割として特定の産業とかね、特定の行を政治家が伸ばしていくとか、もっと言ったら国民の賃金とか所得をね、政治が上げていくっていうのは、これは政治家、政治ができることじゃないと思うんですね。
僕もちっちゃい法律事務所を今やってるんですけど、従業員の給料を上げるって大変なことですよ。売上伸ばさないといけないでしょ?
政治家が賃金を無理矢理上げるなんてのはね、これは不遜な考え方で、民間の企業とか国民の皆さんが、いかに経済活動をね活発にできるか。その環境を整えるところまでが政治家の役割だと思ってます。
堀:規制緩和って結構大事で、意外と今の法律の中でも工夫をすると、色んな事できるんですよ、本当は。企業にしたって、しようと思ったらできるんですよ。でもマインドが、変えろ変えろって言っても変わんなくて。それは今までの社内の中にあるシステムだと思うんですけど。
分かんないですよ、誰かがトップが号令を掛けて「こうなんだ!」って言ったら、何となくそんな気がして、免罪符を得た気になって、起業をする人が増えたりとか。割と政治の役割って、口先介入的なものと、規制緩和しかないのかな、逆に言うと。
橋:ほんとそうなんですよ。あとは税ですよ。税の体系がね、今の日本の税の体系っていうのは、公の立場が税金を取りやすいシステムにしてるじゃないですか。もっと国民の皆さんにお金を使ってもらうっていうような税の体系というかね。麻生さんが言われてますけど、交際費の天井なんか外してね、税金いきなり取られるよりも、まず飲み代に消す、遊び代に消してね、そこで消費税もらながら、使ってもらえるような税の体系にするとかね。
堀:これだけ成熟してきて、皆も豊かになって、贅沢を覚えてきてそれは(政治家が賃金を上げるような政策)は無理なんじゃないかな、と思います。
橋:堀江さんのような方が、日本の中でどんどん出てきて、もっと実業をやってもらいたいと思うんですけど。今のような活躍も大事だと思うんですけど…。ロケットとか宇宙開発も実業でされるんですよね?
堀:それ以外にも、僕結構色んな事やってるんですよ。色んな事やりたくて、今できるような環境になっていて。で、規制緩和も何気に進んできているんで、それを上手く利用して…。例えば医療用の機器を作ったりとか、バイオテクノロジー的なもの?ライフサイエンス的なものも実はやろうとしてるし、あのー映画作ったりとかそういのもやろうとしてるし、色んな事やってます。