日本で最初の連続テレビアニメ番組『鉄腕アトム』の制作に携わるなど、日本のテレビアニメ界をその草創期から知る人物。代表作は『機動戦士ガンダム』などのガンダムシリーズ、『伝説巨神イデオン』、または『聖戦士ダンバイン』他のバイストン・ウェル関連作品など。
富野由悠季 – Wikipedia
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(あまちゃんのオープニングテーマにのせて)
塩澤アナ 監督はオープニングテーマを選んで……ガンダム、ボトムズ、イデオンと色んなロボットアニメのタイトルが出た中であまちゃん……(会場笑)。
富野新作Gレコの正式?タイトルは「Gのレコンギスタ」 – シャア専用ブログ@アクシズ
富野 お話だけじゃなくて、テーマ曲も、なるほどツボにはまった時はこれかよー、作り手はコワいところにくるよねー、って見事にハマってるっていう意味で、要するに、ものをつくる・作品を作るって時に一番憧れるところに今あるのが、あまちゃん。
富野、ユイの行く先が気になる。
富野 いや、だから、ツボにハマったもので、公共に向けて語られる・オンエアされるものってものは、こうでなくちゃいけないってことです。どういうことかと言うと、だって陰らないでしょ、あまちゃん観てて。ちょっとここんところでユイちゃんが陰ってるのが気になってるけど(会場笑)。
宇野 ですよねー。
富野 8月になれば立ち直ってるかもしれないけど。
宇野 あれは真っ逆さまですよ。
あまちゃん、複数の目線。
富野 観てない人にもうちょっとお話しなくちゃいけないのは「単純に視聴者に対して元気を与えているから、朝の連ドラとして」だけではないんです。これは宮藤官九郎さんの作劇論が優れているのもあります。どういう事かと言うと、言ってしまえば360度の視点を一つの劇に集中させている作り方をしている。その上で今度は演出陣もすごいんで、4人の方がやっているにも関わらず、ま、始めのうちはドタバタしてたんだけども、揃わなくて。特にこの暑くなって観てる頃には、皆さん見事だなと思ってるし。逆にNHKこいつら、図に乗ってるんじゃないかこいつらと思っているのは(会場笑)、ある方法があります。たった3秒1cutの為に、エキストラ20人動員してバチッ。違う場所でロケセット組んで撮るなよ! ってぐらい贅沢な撮り方をしてるんだけれども、その2、3秒の別cutの入り方含めて巧妙なんです。ってことはどういうことかと言うと、一つの目線での物語論じゃなくて、何人もの人の目線がありながら、なおかつあまちゃんの話をドーンとやってるというつくりは、かなり見事ですね。
富野 「こう来るかぁー」って意味での作りの巧妙さ。二、三重の作りこみというのが、そりゃあ見てて気持ちが良い。だから何故あれが正味12分半に入るんだろうか、というのが時々寒気がするぐらい。俗に言う情報が入ってる。それは役者さんたちのコスチューム論にしても、宮本信子さんの昼のトーク番組で、どういう作りでやっているかの衣装論をちょっと聞いて。やっぱり舌巻きました。皆さん方が考えていることがやっぱりなまじでない。「おとうちゃんの下着を着て寝てる」とかはハァーって。やっぱりねぇ、舌巻くよ!
すいません、これガンダムの話ですよね(会場笑)?
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ターンAとあまちゃん。
宇野 ですね。デビュー作の「ゼロ年代の創造力」は前の時代最強の作家はクドカンである、みたいな内容だったんですね。でも今回のあまちゃんってね、富野さんがブレンとか∀とかでやりたかったことと近い気もするんですよ。
富野新作Gレコの正式?タイトルは「Gのレコンギスタ」 – シャア専用ブログ@アクシズ
富野 このくらい好きな場合ってのは絶対に影響されます。イヤでも影響されます。
宇野 「ガンダム・ダイバー」とか(会場笑・殴りにいく富野)?
富野 そういうことではなくて! 例えばね、「リアリズムとフィクションの間での女性性ってのはどういうものなのかなぁー、アキちゃんだったらこうなんだけども、僕はやっぱり、ほんとはどっかでユイちゃんも好きだからこういう風に作ろうかな」とか。
塩澤 ガンダム48とか出てくるわけですか?
富野 うるせぇよ(会場笑)!
宇野 ∀とか最下位なんですよね。
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富野総監督は書籍のインタビューなどで「僕がガンダムのメカ・ファンだったら『∀』は承認しない。そんなことはわかっている」「(当時)あれ以上のものを手に入れる事ができなかった」といった発言をしている。主役機である∀ガンダムは、劇中にて「不細工である」と容姿について指摘されるシーンもあった。
「地球に住む人類と、宇宙に進出したコロニーや月に住む人類との幾多にも及ぶ戦争は、どういう結末を迎えたのか?」といった部分も作中で語られ、全てのガンダム作品が最終的に行き着く完結編とも取れる作品内容となっている。
本作品も、従来のガンダムと同じく、地球とその周辺の宇宙空間における人類・戦争・政治・歴史といった背景を背負いながら生きていく少年少女たちを通して、人の在り様を描写していく。また、歴代作品へのオマージュもふんだんに盛り込まれている。
ツイッター上での反応
町山智浩@TomoMachi
茶の里の狼 如ゲル@rolling_wolf
自分も「漫画やアニメの中にしか存在しない予定調和的女性の描き方」には全く魅力を感じない。
結局何をどう見据えて描こうとしてるかだよなー。
まんりき@manriki
satori@satori575223
それ以来、自分でも想像してしまって、ひとり鳥肌…
いままでその回や明日はどうなる?って単純に楽しめていたのに…
宇野さんは罪なヒトだ…
対談相手の宇野さんツイート
宇野常寛@原子爆弾とジョーカーなき世界@wakusei2nd
クドカンについては木更津〜と、マンハッタン〜をお勧めしておきました。