よせあつめブルース
『カウボーイビバップ』(Cowboy Bebop)はサンライズ制作の日本のアニメ作品。テレビ東京系などで1998年(平成10年)4月から同年6月にかけて全26話中の一部(後述)が放送され、その後WOWOWで同年10月から1999年(平成11年)4月にかけて全26話が放送された。また劇場作品『カウボーイビバップ 天国の扉』も製作され、2001年(平成13年)9月に公開された。
カウボーイビバップ – Wikipedia
テレビ東京版最終回である総集編「よせあつめブルース」は、これらの規制・カットに対する抗議をメインキャラクター達の独白という形で吐露したもの(通常の総集編とは異なり、物語自体にはほとんど言及していない)で、エンディングは「THIS IS NOT THE END.YOU WILL SEE THE REAL “COWBOY BEBOP” SOMEDAY!」という挑発的なメッセージで締めくくられている。2013年現在でも再放送されておらず、DVDなど映像ソフトへの収録も行われていない。
カウボーイビバップ – Wikipedia
食いモンはとても大切だ。なにしろ人間の体はそいつが食ったモンで出来ているわけだ。もし俺のクローンが人間がいたとして、そいつがハンバーガー以外食ったことがないことにしよう。そいつと俺は遺伝子的には同じでも、まったく違った人間になるはずだ。ハンバーガースパイクは俺よりも怒りっぽいかもしれないし、日曜には教会に行くような男かもしれない。凶暴な賞金首かもしれないし、Yシャツにはアイロンをあててから着るような男かもしれない。いずれにしても、ハンバーガースパイクは俺とは別人だ。要するに食い物を選ぶときは、よくよく考えて選ばないといけないってことだ。
ボンサイは奥が深い、ただカットすりゃいいってモンじゃない。それぞれのボンサイにはひとつひとつ個性があり、そいつを生かしてやらないといけないのだ。愚かな人間は、何でもかんでも同じように切り揃えようとする。はみ出した部分をただカットカットカットするだけだ。だがそのはみ出した部分こそが個性であり、オリジナリティなのだ。そんな事もわからない人間は鋏を持つべきじゃない。まったくボンサイが気の毒だ。
音楽を担当したのは菅野よう子さんで、これが本当にハマってます。ジャズを基調に、ロック、ブルース、ワールドミュージックなど素敵な音楽に彩られてます。通常SF物では使われそうではない音楽なのにこれが絶妙すぎて、サウンドトラックが欲しくなることうけあいです。
ブルースってのはどうにもならない困り事を言うのさ|KID Kの負け犬のハナウタ
人間は心臓の鼓動によって生きている。鼓動とは規則的な繰り返し。すなわちリズムのことだ。そう、何をするにしても大切なのはリズムだ。歩く時も、ケンカする時も、飯を食う時も、愛し合う時も、台詞を言う時も、リズムが重要なんだ。
スパイク『チャーリー・パーカーがゲーテの格言吐くかね』
作者が彼の読者に払う最大の敬意は、彼等が期待するようなものは一切書かないと言う事である。そう言ったのはゲーテだ。ヤツはこうも言った。人間の働きにせよ自然の働きにせよ、我々が特に注目しなければならないのは、本来その意図である。まったくいい事を言うやつだ。俺が警官をやめて賞金稼ぎになるなんざ、誰が考えただろう。古い仲間は皆驚いてる。まったく期待を裏切ってくれるなってな。だがそれでいい。誰も思い付かない事をやりてえじゃないか。見た事のないこと、聞いたことのない話。仲間達はそれを結構楽しんでるのさ。
きれい事は嫌、きれい好きも嫌い。少しくらい汚れている方が、部屋も世の中も住みやすいってもんよ。色白は七難かくすなんていうけど、隠し事も嫌いなの。しみ、そばかす、いいじゃない。誰も彼も同じ肌、同じ顔じゃどれが自分だかわかんなくなるわよ。あたしはただでさえ自分がわからない。だから、手がかりを隠しちゃいけないの。ぜんぶ自分の道標だからね。
ジェット『女は見た目じゃ解らんからな』
スパイク
ラフィング・ブルが言った。「泳ぐ鳥よ、お前の体が何で出来ているか知っているか?」
俺は言った、「知らねえよ。きっとどこにでも転がってる鳥のフンだろうさ」
ブルが言った、「泳ぐ鳥よ、お前の魂は何で出来ているか知っているか?」
俺は言った、「知らねえよ。きっとどこにで転がっている綿ぼこりだろうよさ」
ブルは言った、「その答は間違っていて合っている。お前の体は宇宙の全てと繋がっていながら、お前にしかなり得ない。お前の魂は宇宙の全てを含んでいながら、お前でしか有り得ない。それはこの私も、そして誰しも。」「誰かが憎ければ、お前は自分を憎んでいる。誰かを愛していれば、お前は自分を愛している。」
俺は言った。「俺は誰にも何も感じないよ」
ブルは言った、「それは、この地上で何より不幸なことだ。」
赤ん坊に甘いものばかり食わせると、そればかり欲しがって、肝心の栄養のある食事を受け付けなくなるそうだ。やはり、砂糖菓子のようなものこそが有毒だ。別に甘い食いモンのだけの話をしているんじゃない。世の中砂糖菓子でいっぱいだ。そんなものばかり見てたら、脳が腐ってヨーグルトになっちまうぜ。
いやあ料理っていうのは奥が深い。やみくもに味を付ければいいってもんじゃねえ。愚かな人間はやたらに味を付けまくり、牛肉だかトリ肉だか判らんような料理にしちまう。そういう人間は中華鍋を持つべきじゃない。元の素材ならではの味、つまり牛肉なら牛肉のオリジナリティを生かしてやらねえと、牛肉も悲しむってもんだ。
自分の事は、人に頼らず自分でやる。誰に教わったか知んないけど、いつからかそんな風に思うようになったわ。別に大層なことじゃないけど、人に頼られて、それに応えられないのも嫌だし、たとえ応えられたとしても、それがホントにその人のため?とか思っちゃうし。結局、自分の運は自分でつかまないとね。
フェイ『義理ねえ』
ジェット『俺はそう信じたいね』
あらゆる物を疑ってかかる事、それが重要だ。情報なんてしょせんは情報。テレビで言ってる事が真実なんて思ったら大間違いだ。自分の目を見開いて、耳をかっぽじって世界を見聞きすること、そして自分の脳を使って考えること、全てを疑いつくした後にこそ、何かを本当に信じることが可能なんだ。そう、信じるために全てを疑うんだ。
ジェット『難しいどころの話じゃない。そんなの無理だ!バットも持たずに野球をやるようなもんだ。おおい!?スパイク!』
スパイク『そういうのが好きなんだよ。俺は』
賞金稼ぎの良い所は、ルールがないってところだ。賞金首を捕まえるのに、こうしなくちゃいけないという決まりなんてどこにも存在しないだ。だが好き勝手な事をやるととたんに文句を言われたり、それはルール違反だと怒らたりする。ヤツラは、この世界のルールに従って生きているつもりなんだが、そんなルールなんて一体誰が決めたんだ。俺達は誰かに従うために生まれてきたんじゃねえ。脅かされようとすかされようと魂は売らない。残念ながら、自由業の魂は骨董品だ。あ?その心は?高過ぎて金じゃ買えねえんだよ。
エドはいままで苦労したことがありません。ひょっとしたら、ホントはあるかもしれませんが、ぜんぜん憶えていません。どうしてかというと、おもしろそうなことしかしないし、おもしろくなさそうなことのなかにも、ちょびっとは面白そうなことを発見して、ビリビリするからです。でも、それでもつまんなそうな時は寝ます!寝たら夢の中でコロコロおもしろいです。おわり
ブルース・リーはこう言ったそうだ。「心を空っぽにして、どんな形態も形も捨てて水のようになるんだ。水をコップに注げば水はコップとなるし、水をティーポットに注げば水はティーポットになる。水は流れることも出来るし、激しく打つことも出来る。だから、友よ、水のようになるよう心掛けることだ。」さすが俺の心の師は言う事が違う。
もしもこの世に神様がいるのなら、一つ願いたい。すべての自由を阻害する者たちに、天罰の下らんことを。
たまに思うわ、ソンな性格だって。時々思うの、これじゃあいい男が逃げちゃうわって。まあ、でもこれがアタシなんだからしょうがないわよねえ。別人のように振る舞って「あたしぃ、こう見えても結構家庭的なんですよぉ」なーんて言っちゃって、一時うまくいったとしても、後で苦労いや、もとい後悔するだけ。このアタシ、そのままのアタシがいいって言う人じゃなきゃやだしネ。まあアタシの相手をすんのも大変だと思うんだけど、宇宙のどっかにそんな運の悪い男もいるでしょ。
スパイク『アンタ、ジャズファンじゃなかったっけ?』
ジェット『バカ言え、俺はおふくろのミルクを吸うにもワーブリングきかしてたもんさ』
スパイク『そりゃ気の利いたガキだな』
俺達は、眠りながら目覚め、目覚めながら眠っている。過去は事実か?記憶は真実か?夢はどこから夢なのか?寝ながら見る夢、起きていて見る夢、どちらも同じだ。夢を見ないという奴は憶えていないだけ。夢がないという奴も気付いていないだけ。臆病なのさ。見たいくせに見ないようにしてるだけなんだ。
そしてこれはただの幻影だ。見えざる手に操られ、真実は分厚いベールに覆われたままだ。でもそれはひっそりと、まるでタイタンの月のように人知れず存在し、砂嵐が過ぎ去った頃いつか姿を現すだろう。
スパイク
だからもう、たかが娯楽に目くじら立てたりするのはよそうじゃないか。これは冗談なんかじゃない、フィクションでもない、それとも俺は悪い夢でも見てたのか?
どっかのブルースマンが、ブルースの定義をきかれてこう言ったそうだ。「ブルースってのは、どうにもならない困り事を言うのさ」
SHAKKAZOMBIEの「空を取り戻した日」。そして、視聴者を煽るメッセージ
スパイク『ハラ減ったなぁ』『ん、オマエもかよ』