笑って納得!英語のツボ[その2]

masahusa
大好評シリーズ[その1]に続く[その2]。自分の文章に「主語」がないと指摘された生徒の運命やいかに…

な…なんやて…わいの…わいの文章に「主語」がないやてー!

そうです。「主語」っていうのはそのお話の主人公なんですよ。

わいの人生の主人公はわい自身や!

はい、それはそうなんですが、いまお話しているのは君の人生のことではなくて君が話すお話のことなんです。

あっそう。そんならええねん。

よくない。全然よくない。主人公の名前が一度も出てこないお話を想像してみて下さい。何がなんだかさっぱりわかんないでしょう?

またまた。そんなはずあらへんがな。先生もお人が悪い。
ほなためしにやってみるで。そやな、べたなとこで桃太郎でやってみよか。

じゃあ、「おじいさん」と「おばあさん」と「桃」と「桃太郎」を主人公としてみましょう。

おう!ガッテンしょうちでい!
むかしむかしあるところに「おじ…」おっと危ない、住んでいました。山に芝刈りに、川へ洗濯に行きました。そうすると、川上からどんぶらこどんぶらこと流れてきました。それを家へ持って帰り、割ってみると生まれました。立派になると鬼退治に行くと言い出しました…
ほうら主人公を言わなくてもよくわかるじゃねえか…

って、全然意味わかんねぇじゃねぇかコノヤロー!

わかってくれましたか。皆が良く知っている桃太郎でもこれだけ分かりにくくなるんですから、相手が知らない話ならもっと分かりにくくなっちゃうんですよ。

僕が間違ってたよ、先生…

まあまあ、分かってくれればいいんです。そんなにこれ見よがしに落ち込まずに。これから一緒に「主語」を勉強していこうじゃないですか。

先生、俺やるよー!

…はいはい、うるさい。じゃあいよいよ本格的な話に入っていきますよ。

はい!

「主語」っていうのは、「誰が(は)」と「なにが(は)」のふたつです。

「誰が(は)」と「なにが(は)」!
うんうん、それから?

それからって…それだけです。

それだけ?それだけでほんとに分かりやすい言葉が話せるの?

そうです。ためしにやってみてください。

うん。僕やってみる。
「きのう『僕が』隣町で買った本を友達の『とおる君が』貸してって言ってきたから、『僕は』まだ『僕が』読んでないから『僕が』読み終わってから貸してあげるって言ったら、『とおる君は』、ありがとう、じゃあ楽しみにして待ってるねって言った。そのとき『僕は』ふと空を見上げたんだけど、そこには『渡り鳥が』くの字みたいに並んで飛んでいて、『秋が』もうすぐそこまで迫っていることを『僕は』感じたんだ」
こんな感じ?

急に出来すぎやろがーい!

えっ。僕まちがってた?

いっ、いいえ、見事な文章でした。ねっ、「主語」をきっちりと入れることでとっても分かりやすくなったと君も自分で思うでしょう?

うん。なんか話しててすっきりした気分になったよ。

そう。言葉は相手に何かを伝えるためのものですから、文法以前に伝わる言葉を自分の中で組み立てることができていなければ話しにならないということです。

そして伝わる言葉を組み立てるためには「主語」がとっても大事って事だね!

そのとおり!先生一本とられちゃいましたね!

あはははは!

はははは!

とまあ、さわやかぶりはこの辺にしといて、「主語」を学んだ君には次に「主語」の「位置」について学んでもらいます。

「主語」の「位置」?そんなのテキトーでいいじゃん。

こんの…バカヤロー!

おっと、先生も手の込んだやつできたね。はいはい、ちゃんときくから教えて。

(くそっ、妙に冷静だなこいつ)ごほん、では教えましょう。例えば日本語の場合、「僕は学校に行く」でも「学校に僕は行く」でも特に問題ないでしょう?

うん、まあそうだね。

でも、英語の場合は原則として「主語」は「文頭に」おかなければなりません。

ブリトー?

「文頭」です。「文のはじめ」という意味です。英語を学ぶうえでこれは本当に大事なことなんですよ。「次のお前のせりふは『そんなの当たり前じゃん』だ」

『そんなの当たり前じゃん』

はっ!

みんなそう思うんですよ。でもねその「当たり前」を大事にしてください。はい、「主語」はどこにおくんでしたっけ?

くっ、くっそ~。
文頭!

(余裕の微笑)はい、よく出来ました。

では、ここで問題。次の日本文を英文に直してください。「私は長年住み慣れた故郷を離れ、知った者が一人もいない異郷の地へと向かう決心をした」

えー!なんだよそれー!ハードル高すぎー!いっこもわかんねーよー!

この「日本文」の「主語」は何ですか?

えっ、「私は」でしょ?

「私は」を英語にすると?

‘I’

「主語」は英語ではどこにおくんでしたっけ?

文頭!

じゃあ、英文の書き出しは?

‘I’だ!

すばらしい!

[その3]につづく

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2013年11月07日