世の中に混在する「歳」と「才」
「歳」と「才」。どちらを使用するか?というアンケートで、6割強の人は「歳」を用い、1割強の人は「才」を用い、残りの2割の人はどちらかに決められないという結果が出た。
年齢をあらわす「歳」と「才」の違いって?
さい【歳】[接尾]助数詞。年齢・年数を数えるのに用いる。「三―」「満五―」
さい【歳】の意味 – 国語辞書 – goo辞書
さい【才】[接尾]助数詞。「歳」に当てて、年齢を数えるのに用いる。「四、五―」
さい【才】の意味 – 国語辞書 – goo辞書
両方とも年齢を数えるために用いられる助数詞である。
「 才 」 は 「 歳 」 の略字と言われることがありますが、それは誤りで、全く異なる漢字となります。
「 才 」 は 「 歳 」 の代用漢字です。
年齢をあらわす漢字「歳」と「才」の使い分け | 雑学記
略字ととられることがあるが、代用漢字としての位置づけである。
しかし、代用漢字である「才」の字は「歳」の当て字であるため、本来意味を持たないのである。
「 才 」 は能力や賢いなどの意味を表す文字です。
年齢を表す 【 才 】 と 【 歳 】 どちらが正しいの? – Yahoo!知恵袋
文化庁の 「 言葉に関す問答集 」 では、次のように書かれています。
年齢を表す場合に 「 歳 」 の代わりに 「 才 」 を用いることは、その普及度 ・ 慣用度から見て、少なくとも便宜的には一応認められるものであろう。ただし、正式には 「 歳 」 を用いるべきものであり、また、 「 才 」 を用いるにしても年齢を表す場合に限る。
年齢を表す 【 才 】 と 【 歳 】 どちらが正しいの? – Yahoo!知恵袋
代用することに特に問題が無いというのが文化庁の見解だそうです。
辞書においても混用される「歳」と「才」
「何才」を認めている国語辞典・用字辞典はかなりあり(『三省堂 国語辞典』『東京堂 用字用語辞典』など),漢和辞典においても「歳」の代用として「才」を示しているものが多い。
このことは,年齢を表す場合にのみ「歳」のかわりに「才」を用いることが,かなり一般的に行われていることを示しているといえる。
教育出版 – Q01 「年齢」か「年令」か?
辞書においても広く混用されているため、一般に混用されていると考えられるそうです。
小学校で教えられる「才」 中学校で教えられる「歳」
「何歳」と「何才」,「年齢」と「年令」――年齢を数える場合に,「歳」のかわりに「才」を使い,また,「年齢」の「齢」のかわりに「令」を使うことはこれまでもかなり普通に行なわれている。「才」「令」は教育漢字,「歳」「齢」はそうでないことなども考え合わせると,今後はこのような場合,「才」「令」の使用がいっそう一般的傾向になるであろう。これを一概にとがむべきではないと考えられる。
文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 第5期国語審議会 | 語形の「ゆれ」について(部会報告)
小学校の教科書では「才」,中学校の教科書では「歳」が用いられている。
教育出版 – Q01 「年齢」か「年令」か?
「歳」の字が教育漢字ではないため小学校では教えられず、年齢によって教えられる漢字が異なることが混用の原因とも考えられているようです。