大阪屋という出版取次会社って?
出版取次会社とは、出版とその関連業界で、出版社と書店の間をつなぐ流通業者。
取次と書店との関係は卸売問屋と小売店の関係に当たるが、委託販売制度により、 書店が在庫管理を考えなくて済むのが、他の業種との大きな違いである。
出版取次 – Wikipedia
業界ベスト3でも業績は芳しくない
大阪屋の今年3月期決算は、売上高948億円で前年比で2割も減った。取引先の書店を、日本出版販売(日販)とトーハンの「2強」に、相次いで奪われたのが響いた取次会社は、2強も厳しい。2位トーハンの今年3月期決算の売上高は7年連続前年割れ。日販もピークの7割まで下がっている。
朝日新聞
出版不況が続くなか、大阪屋は東京支社の自社ビルを売却するなど経営の立て直しを急いでいる。
朝日新聞デジタル:楽天・講談社など5社、大阪屋に出資へ 出版取次3位 – 経済・マネー
ネット時代の煽りか?なぜ業界低迷??
経営悪化は、出版流通の仕組みが読者のニーズに対応できなくなりつつあることを示している。取次会社の流通システムは、発売日までに大量の本や雑誌を全国の書店に一斉配送するために整備された。書店からの注文にきめ細かく応じるには、在庫管理のコストなどから限界がある。
一方、アマゾンは取次会社から調達しつつも、独自の需要予測システムなどで自社倉庫に大量のタイトル数を無駄なくそろえ、読者への当日配達まで実現してしまった。その結果、街の書店はアマゾンに客を奪われ、約10年で約2万軒から約1万4千軒に激減
朝日新聞
そこで楽天と手を組むことに!!
楽天は出版取次3位の大阪屋を傘下に収める。大阪屋と取引のある全国の約2000の書店で、インターネット通販の「楽天市場」で購入した書籍などを消費者が受け取れるようにする。
楽天、出版取次3位を傘下に 日経報じる : J-CASTニュース
巨大な倉庫など物流システムをもつ楽天の力を借り、アマゾンに負けないスピードで読者に本を届けるなどの流通改革を目指す。楽天側も、大阪屋の取引先の書店で電子書籍端末を売るなど、リアル書店をアマゾンと対抗する拠点にする狙いがある。
朝日新聞
ITの力を借りるという初の試み
出版界の中枢でもある出版取次業にIT企業が本格参入するのは過去に例がないという。
朝日新聞デジタル:楽天・講談社など5社、大阪屋に出資へ 出版取次3位 – 経済・マネー
書肆紅屋@shoshibeniya
書肆紅屋@shoshibeniya
オゼキ紙商事(株)@ozeki_paper
楽天は出版取次3位の大阪屋を傘下に収めます。
2013年6月4日に日本経済新聞が報じました。
7月にも大阪屋が実施する第三者割当増資を10億円前後で引き受け、3割超を出資する筆頭株主になります。… fb.me/UEJwuOFn
Goto Akira@GAKIRA
田中雅大@toukatu