魅力的な人はどうやって魅力的になった?心理学にみる欲求の段階

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夢を持ってるってかっこいい!どうやったらそうなれる?

カッコいい・素敵な人の特徴

先日、W杯出場が決定した日本サッカー代表。その決め手となったのは日本のエース、本田でした。彼は学生時代からプロサッカーに憧れていたそうですね。野球のイチロー選手もそうですね。この間話題になったips細胞の山中教授も日本と科学・医療の未来を切り開く存在です。かっこいいですね。彼らに共通することは夢に突き進んでいることです。これを「自己実現の欲求」と心理学用語では言うそうです。「有名になりたい、恋人が欲しい・・・」など人には目標がありますが、これらは素敵な目標だとは思えませんね。ではなぜ自己実現を目指す人々が魅力的に見えるのでしょうか?

マズローのヒエラルキー

キーワードとなるのは「マズローのヒエラルキー」です。これは心理学者のマズローが提唱した「自己実現理論」のことです。マズローによると人間は自己実現(社会の中で自分がなれるものになる・夢を実現する)を目指す過程で、他の欲求を満たさなくてはならないのです。

自己実現に至るまで

上記のピラミッド型の図は欲求の段階を表しています。下から順に「生理的」、「安全」、「愛と所属」、「認められること」、「自己実現」と上がっていきます。人間はまず、生理的欲求、つまり睡眠や食事の欲を満たす必要があります。人間以外の動物はこの段階で、この上に上がることはまずありません。次に「安全」です。これは国や家です。日本人のほとんどはここまでの欲求は満たされていると言えます。次は「愛と所属」です。文字通り、恋人や家族からの愛への欲求です。勉強や仕事をほったらかしておしゃれをしたりする人はこの段階なのかもしれません。その次は「認められること」です。これは地位や名声、信頼などです。チームや会社からの自分への信頼を感じると、「自分を信じてくれるチーム・会社の人たちになにかできるんじゃないか」と思う人が多いと思います。それが最上部の欲求、「自己実現」への到達です。

裏付け

先ほど紹介した夢を実現するかっこいい本田選手と山中教授の実例をみてみましょう。

チームの信頼を得ている
いまや日本代表の要。シュートを決めた後にチームのメンバーが本田に駆け寄ります。

愛する奥さんもお子さんもいらっしゃるようですね。

研究室メンバーとの絆
本田選手と同じく、山中教授は慕われています。

仲の良さそうな夫婦です。奥さんの支えがあってこその受賞とのこと。

やはりこの2人の実例をみても、愛と所属、認められる事への欲求は満たしているといえます。

自己実現

以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。
自己実現理論 – Wikipedia

人間は欲深いですね。愛、地位や名声まで手に入れてもまだ足りない。でも、ついに自分の為だけではなく、社会の為に役にたつことを目標とするのです。よくいる世界征服を企む悪者に魅力を感じる人も多いと思います。それはきっと世界征服をすることも、社会を公正するという一つの自己実現だからなのかもしれないですね。
結論としては、今は夢がないという人も、このマズローの示した段階に従って欲求を満たしていけば、自分の目標をもった素敵な人間になりえるという事です。

https://matome.naver.jp/odai/2137063570335701601
2013年06月08日