【W杯】FIFAが認めた日本のガラス技術が予想以上に凄い【ベンチルーフ】

kentaro9625
2013年6月15日に開幕するコンフェデレーションズカップ2013の、選手用ベンチが公開されました。ベンチ公開?わざわざ何故?と思うかもしれませんが、そこには日本の技術力の結晶をみることができました。

6日、AGC(旭硝子株式会社)は、15日に開幕するコンフェデレーションズカップ2013の選手用ベンチ向けガラスルーフ及び、ブラジルのスタジアムへの製品提供に関する記者発表会を元日本代表MFラモス瑠偉氏を招いて行った。
世界初、ガラス製ベンチルーフをコンフェデで使用…スマホの素材用いる – サッカーキング

ガラス製ベンチルーフをバックに握手するラモス氏(左)と旭硝子の石村社長(右)

http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20130606/114679.html

来週からブラジルで開かれるコンフェデレーションズ杯や2014年W杯の全てのスタジアムに設置します。
W杯で高めるブランド価値:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

♮作ったのは、ガラス業界の世界最大手『AGC旭硝子』

同社は、2012年10月に、2014年開催のブラジル・ワールドカップへの製品提供に関するブランドライセンス契約を締結。コンフェデレーションズカップとワールドカップ本大会への製品提供を行う。
世界初、ガラス製ベンチルーフをコンフェデで使用…スマホの素材用いる – サッカーキング

素材型のBtoB 企業としては、世界で初めて、マーケティング権をワールドカップにて行使するそうです!

♮一体、何がどう凄いの?

AGCグループ|ベンチガラスルーフ

“競技者用ベンチ”とガラスの組み合わせは世の中にありませんでした。

ガラスの透明で艶やかな透明質感をどのように活かせるか?
高さ約2メートル、奥行き1メートルという形状は重心が高く、バランスが取りづらい。

前例がない構造体を私たちは何度も設計し直し、試行錯誤をして完成させました。
そして、安全性、クリアな視界、デザイン性を実現したのです。
AGCグループ|ベンチガラスルーフ|AGCだからできたこと

Dragontrailは従来のガラスやプラスチックと比べ、強度、耐傷性、質感のすべてにおいて優れた性質を持ち、新世代のモバイル機器に最適な革新的なガラスとなっています。
AGC旭硝子|曲がるガラス — Dragontrail

ハンマーで殴っても、ダンベルを落としても割れない!
もはやガラスと呼ぶのは違和感がありますね・・・

ガラスルーフに使用されているガラスは、通常のガラスよりも何倍も強いスマートフォン向けのものを用い、それを何層にも重ねているので同じ厚みのなかでは最強のガラスと言ってもよいでしょう。
AGCグループ|ベンチガラスルーフ|イノベーションを支える技術

AGCならではの、強く、しなやかで、傷にも強い Dragontrail の3層合わせにより、強靭かつ大型化が実現し、
さらに屋外での使用においても変形・変色・劣化せず長期にわたりクリアな視界を保つことが可能となりました。
http://www.agc.com/news/2013/0606_1.pdf

プラスチックとの違いは、
「変形・変色・劣化」
この3つのようですね!

♮ベンチルーフは、ブラジル進出の『最高の広告』

ベンチルーフには、こんな「企業戦略」も含まれているようです!

旭硝子(AGC)は18日(注:2012年4月)、ブラジルサンパウロ州グアラティンゲタ市にてAGCガラス・ブラジル社の新工場の定礎式を実施した。
旭硝子、ブラジル新工場で定礎式…稼働は2013年 | レスポンス

約400億円を投じて行うブラジル進出は、同社グループの経営方針の一つである「第2のグローバリゼーション」の主要プロジェクトの一つ。昨年より始まった新ガラス工場の建設は現在順調に進捗。2013年から稼働を開始し、建築用ガラス及び自動車用ガラスの出荷を順次開始する。
旭硝子、ブラジル新工場で定礎式…稼働は2013年 | レスポンス

♮コンフェデ・W杯を契機に、知名度の爆発的向上を目指す!

旭硝子はブラジルに進出したばかりで、現在、工場を建設中。
W杯で高めるブランド価値:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

世界が注目するW杯会場のベンチルーフにロゴを入れることで、知名度向上を期待します。
W杯で高めるブランド価値:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

しっかりロゴ入ってます!

W杯は、世界で一番観られるスポーツの祭典
その中継で、ベンチは必ず映ることになるでしょう。

全スタジアムに置かれてるわけですから、とんでもない宣伝効果になること間違いなしですね!

♮ベンチ以外にも、こんなところまでAGC

アリーナ・ペルナンブコ
スタジアムの側面全体に、「アフレックス」という高機能フッ素樹脂フィルムが使われているとのことです!
Arena Pernambuco
Itaipava Arena Pernambuco – BR 408, São Lourenço da Mata – Pernambuco ブラジル

ブラジル・レシフェ市のサッカースタジアム“アリーナ・ペルナンブコ”の外装に、
同社製品「アフレックス」が使用されることを併せて発表。
(AGC)世界初、ガラス製ベンチルーフをコンフェデで使用…スマホの素材用いる – 節電対策で頑張るおじさん!!

ガラス製ベンチルーフと併せて、こちらも発表されました!

同スタジアムは、コンフェデレーションズカップのスペイン対ウルグアイ戦(16日)、
日本対イタリア戦(19日)などの会場となっており、
ブラジル・ワールドカップ本大会の会場の1つともなっている。
(AGC)世界初、ガラス製ベンチルーフをコンフェデで使用…スマホの素材用いる – 節電対策で頑張るおじさん!!

軽量で柔軟なフッ素樹脂フィルムの特性により、曲線的で美しい
スタジアムを実現しました。また、フィルムは光の拡散性にも優れるため、夜間は印象的に
ライトアップされ、世界が注目する熱戦を鮮やかに彩ります。
http://www.agc.com/news/2013/0606_2.pdf

すでにこの「アフレックス」は、ドイツのクラブチーム、バイエルン・ミュンヘンの本拠地『アリアンツ・アレーナ』にも使われています!
ライトアップがとても綺麗で幻想的!

観客を雨風から守り、さらに天然芝への太陽光もよく通す。そんな難題をクリアした素材、それが旭硝子の「ETFEフィルム」です。
AGC旭硝子|ドイツ アリアンツアリーナ

ETFEフィルム=アフレックス
です!

手で触れた感じや見た目は、書類を挟むクリアファイルを少し厚くしたようなものですが、そこには驚愕の機能が隠されています。
AGC旭硝子|ドイツ アリアンツアリーナ

この外装材は、長寿命化につながる耐候性、汚れがつきにくい非粘着性なども高い水準で備えています。
http://www.agc.com/news/2013/0606_2.pdf

日本の技術が、これからもどんどん世界に羽ばたいていくといいですね!

♮ちなみに現在一般公開中!

日本サッカーミュージアムでは、6月15日(土)より開催されます「FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013」に使用されます「競技者用ベンチ」をAGC旭硝子株式会社(http://www.agc.com/)のご協力をいただき、下記にて展示いたします。
(2013-06-06)FIFAコンフェデレーションズカップ ブラジル2013 「競技者用ベンチ」展示のお知らせ 日本サッカーミュージアム|トピックス|JFA|日本サッカー協会

是非この機会に行ってみてはいかがでしょう!

関連まとめ

https://matome.naver.jp/odai/2137056904920088101
2013年06月07日