そもそも「高大接続」とは。
入学試験だけだった高校と大学の接点を広げ、より緻密(ちみつ)に連携することで互いの学生の学習意欲向上を図る取り組み。
高大接続教育 とは – コトバンク
高大接続は、大学進学に必要な教育を実施し、高校修了時の学力を把握する『教育接続』と、大学側が受け入れる学生を選抜する『選抜接続』の二つの要素から成る。
日本型「高大接続」転換の必要性や大学入試のあり方について聞く (2012年11月1日 No.3107) | 週刊 経団連タイムス
しかし実際は、センター試験などを代表とする入学試験に依存も機能せず。
近年の少子化に伴うAO入試などの非学力入試や少数科目入試の拡大などにより、大学入試の選抜機能も低下したため、高校による普通教育の完成と大学入試による選抜機能に依存してきた日本型の高大接続は機能しなくなっている
日本型「高大接続」転換の必要性や大学入試のあり方について聞く (2012年11月1日 No.3107) | 週刊 経団連タイムス
高校での学習成績が大学の入試に反映されてないという「ずれ」は「高大接続」問題として、長年指摘されてきた。
asahi.com(朝日新聞社):「全入」迫り変わる意義 センター試験、今年で20回 – 全入時代 – 大学 – 教育
大学の序列化、学力低下を招いたセンター試験。
全国共通のテストは、大学を、一つの尺度で明確にランク付けできるという「副作用」を生んだ。また、2次試験で各大学が小論文や面接など、偏差値だけではない多様な入試を行うことがセットの改革だったが、大学側の動きは鈍かった。
asahi.com(朝日新聞社):「全入」迫り変わる意義 センター試験、今年で20回 – 全入時代 – 大学 – 教育
また、私大は今、18歳人口の減少で、学生集めに必死になっている。センター試験を1科目だけで受験することができる大学もある。大学の定員数が大学進学志願者を上回る「全入時代」が近づき、大学のハードルが下がる一方で、大学生の学力低下は度々指摘されている。
asahi.com(朝日新聞社):「全入」迫り変わる意義 センター試験、今年で20回 – 全入時代 – 大学 – 教育
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大学教授が折に触れ、学生気質について、「エネルギーを感じない。大学の先生がマークシートなど採点の楽な問題ばかり作るからだ」
asahi.com(朝日新聞社):「全入」迫り変わる意義 センター試験、今年で20回 – 全入時代 – 大学 – 教育
大学独自の2次試験がなく、センター試験の結果だけで合格できる大学は、年々増えてきた。「大学自身の作題能力が低下している」という批判もある。
asahi.com(朝日新聞社):「全入」迫り変わる意義 センター試験、今年で20回 – 全入時代 – 大学 – 教育
センター試験廃止に向う背景はこれだ!
入学者の,いわゆる選抜から入学有資格者の認定に移行する必要がある。
高大接続特別部会(第2回) 議事録:文部科学省
伝統的な学力検査ではかれるもの以外の要因,独創力,コミュニケーション力,チームワーク,困難な状況にもうまく適応できる力,企画,組織力,論理性や誠実性が大学での成功には不可欠である。
高大接続特別部会(第2回) 議事録:文部科学省
個人の高みを目指すのを支える高大接続の多様性の保証というものが,学校教育システムの有効性を左右することになる。
高大接続特別部会(第2回) 議事録:文部科学省
排除のための選抜試験から,競争のための入学有資格者認定型の学力診断テストへ移行すること。
高大接続特別部会(第2回) 議事録:文部科学省
現在の大学入試制度にメスを入れた教育再生実行会議。
大学入試センター試験を5年後をメドに廃止。
日本経済新聞
高校在学中に複数回挑戦できる「到達度テスト」の導入を視野に、1回の共通テストで合否が左右されるとして批判のある大学入試センター試験の廃止を含めた見直しなどを検討する。
センター試験廃止も 教育再生実行会議、「到達度テスト」導入議論を開始 – MSN産経ニュース
大学志願者の学ぶ意欲を引き出すことで高等教育の質を高め、国際社会で活躍するグローバル人材の育成につなげる。
日本経済新聞
到達度テストは年2~3回の実施を想定して議論される見通し。
センター試験廃止も 教育再生実行会議、「到達度テスト」導入議論を開始 (産経新聞) – Yahoo!ニュース